ホウノキの花咲く湖畔にて

このきれいな大きなお花、何の花か
ご存知でしょうか？

ここは、佐賀県三瀬の北山湖。
昨日、湖畔にはちょうどこのお花が
たくさん咲いていました。

時には樹高３０メートルを超えることもある
木に咲くこのお花は、なかなか間近では見る
機会がありませんが・・・

北山湖ではすぐ目の前で見ることができる
場所があるんです。

湖のほとりのキャンプ場。
写真左に見えるのがその木です。

前置きが長くなってしまいました。
これはホウノキの花です。
モクレンの花に似ていると思ったら、
同じモクレン科モクレン属のお花でした。

エキゾチックな雰囲気の蕾と実です。
なんだか原始的な感じもしますね。
モクレンは太古の植物の形態を残している
お花だそうですから、これもきっと
そうなんでしょうね。

あたりにクチナシの花のようなかすかな
甘い香りが漂っていました。
この湖の周辺にホウノキがたくさんある事は
以前から知ってはいましたが、
こんなにタイミングよくお花の時期に
来ることができたのは初めてです♪

別にホウノキの花が目当てで来たわけでは
なく、何となく畑仕事も気が乗らなくて
（やらなくてはいけないことはたくさん
たまっているのですが）くまも休みだった
ので午後からぶらっとやってきたのでした。

ホウノキの葉は２０ｃｍから大きいものは
４０ｃｍにもなるそうで、この大きな葉は、
古墳時代から食器代わりに食べ物を盛るのに
用いられてきたそうです。
また芳香と殺菌作用があるため、食材を
包んで朴葉寿司、朴葉餅などに使われます。
また、比較的火に強いため味噌や食品を
載せて焼く朴葉味噌や朴葉焼きといった
郷土料理にも利用されます。

樹皮は漢方薬の材料となり、固い材は
下駄の歯（朴歯下駄）などに使われ、
ヤニが少なく加工しやすいため日本刀の鞘
などにも用いられるそうですよ。

正ちゃんは、花よりサッカー。
やっぱりここでもまずは、これを
やらなくては・・・

うれしそうな正ちゃん。　
いっぱい走って満足したので、湖畔を
お散歩することにしました。

いつもは、水が少ないこの湖も、
ここ数日の雨で水かさが増していました。
キャンプ場の池の水も溢れています。

こんなにきれいなところなんですが、
訪れる人は少なくて、今日は平日なので他に
人影もなくいっそう静かです。

正ちゃん、ちゃんとうさぎを待ってくれて
います。

この湖は水量が多い時は本当に美しい風景を
見ることができます。
小さな島も緑がきれいです。

正ちゃんは何かに気を取られているよう
ですが・・・

以前来た時にいたラマのみどりちゃんは、
姿が見えません。

でも、この方たちがいましたよ。
銅像みたいにじっと動きません。カモシカ？

複雑に入り組んだ湖の周りには遊歩道や
サイクリングロード、吊り橋もあります。

遊歩道の周辺ではさまざまなお花や野草を
見ることができて、植物好きには
ほんとうに楽しいところです。
一番上の写真の白い小さなお花はあちこちで
たくさん見かけました。
山アジサイ？でしょうか。
名前がわかりません。二段目はヤマボウシ。
一番下の左はサンキライです。

おや、高所恐怖症のくまが吊り橋を渡って
いますよ。

思いきり揺らしてやったのですが、
平気そうに戻って来ました。

正ちゃんはもちろん、全然平気。

雨で池の水かさが増していて水面が近かった
ので、くまも怖くなかったそうですが、
そういうものかなあ・・・

では最後に・・・
せっかくなので、なかなか見ることの
できないホウノキの花をもう一度
ご覧くださいね。
日が翳ったので、また少し違う印象に
なりました。

 

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