
台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その①)からの続きです。
大江湿原をゆっくりと歩いて、尾瀬沼に到着しました。
近くに咲いている花はほとんどなく、ほぼ花が終わったミヤマワレモコウやイワショウブの果実にレンズを向けてみたものの、風に揺られて上手く撮れません。

尾瀬沼ビジターセンターへ行ってみました。
これまで何度も訪ねたことがある馴染みの建物(旧館)は、使われていません。今年7月に隣の敷地に移動したとのことです。
しかし、玄関前の屋根付きテラスのベンチは使用可能で、乾いたベンチに座り朝食を摂りました。
朝食後、真新しいセンターの建物に入ってみます。旧館とは歩道ひとつを挟んで隣の建物です。
写真の右に写っているのは長蔵小屋です。

展示を一通り見た後、センターの方にトリカブトとリンドウについて尋ねました。
尾瀬に生育しているトリカブトは、オクトリカブト1種だけだそうです。また、リンドウはオヤマリンドウとエゾリンドウの2種とのことでした。
展示されている写真からは、この他にツルリンドウがあるようでしたし、春にはタテヤマリンドウも見かけます。私の訊き方が悪かったようです。
センターを出た後、長蔵小屋の前で湧水を1リットル、ボトルに汲みました。
公衆トイレの前でも水が汲めますが、味は断然こちらの方が美味しいです。
尾瀬沼に沿って、三平峠下へ向かって木道を歩きます。

尾瀬沼と燧ヶ岳のビューポイントに着きました。テレビなどでよく紹介される場所です。
残念ながら燧ヶ岳に雲がかかっていて、沼も波立っていました。

三平峠下からさらに湖畔を西へ進みます。

この道はあまり人通りがなく、今回も数人とすれ違っただけでした。
ここでもムシカリ(オオカメノキ)の実が黒くなっています。

大清水平、皿伏山(標高1917m)、セン沢田代、白尾山(標高2003m)を経て富士見峠へ至る縦走路との分岐です。
尾瀬の秘境ともいえるところを歩く道で、ほとんど人が歩いていないところです。

空が幾分曇ってきました。
樹々の間から燧ヶ岳が見えます。しかし曇り空の上、山頂にも雲がかかっていて絵になりません。

対岸の風景も、曇り空ではいまいちです。

紅葉も陽が当たらないと冴えません。

同じような写真を何枚か撮り、あとはひたすら歩いて沼尻を目指しました。

沼尻手前の小沼湿原です。晴れていれば正面の燧ヶ岳を背景に草紅葉の風景が鮮やかですが、曇っていては仕方ありません。

結局、曇り空のまま沼尻に着きました。
沼尻からの尾瀬沼の風景です。今日はこの写真を表紙にさせていただきました。

地味なシリーズ第2回はこれでお仕舞いです。
第3回では尾瀬ヶ原への道中の様子と、見晴キャンプ場の様子、そして天気が回復した後の尾瀬ヶ原の絶景をご覧いただきます。
台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その③)へ続きます。