台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その④)からの続きです。
今回歩いたところは、下の地図の左下にある三条ノ滝分岐から、右上にある御池駐車場までです。
地図には燧裏林道と書かれています。距離は5km、コースタイムは2時間半です。途中に数多くの田代(高層湿原)があるのが特徴です。
また、国土地理院のHPから、上記地図を3D加工してみました。手前の燧ヶ岳(柴安嵓)との位置関係が分かりやすいです。
さて、それでは出発です。
初めのうちは、代わり映えしない山道を歩いていきます。全体としては、この辺りはきれいに紅葉する樹々が少ない印象です。
シボ沢大橋を渡ったところで昼食としました。今朝作った五目ごはんに熱い緑茶を注ぎ、お茶漬けとしました。
天神田代に向けて登っていくと、徐々に紅葉している樹々が増えてきました。真っ赤に色づいているのはハウチワカエデです。
天神田代に着きました。湿原はササが繁茂していて表情を変えていました。それでも空が広がって樹々がきれいです。また、燧ヶ岳の一角を観ることができました。
右の写真をご覧ください、ピンクのリボンがダケカンバの樹の6mほどの高さのところに付いていました。冬に道を誤らないために付けたものです。
ということは、雪が5mほど積もるということです。
こちらは大きなダケカンバの樹です。すぐ横の木道と比べると大きさが分かります。
根元で幹が折れ曲がっているのは、幼少期に積雪の重さで曲がったものです。ダケカンバやブナはしなやかで、雪で曲がった樹が各所で見られました。
西田代です。小さめの田代ですが、ここは日本庭園のような趣がありました。
続いて横田代、ノメリ田代、上田代の中を歩いていきます。
池塘に写る空の青さが印象的でした。
上田代に入りました。正面に見える山は荒沢岳(標高1969m)だと思います。
上田代は広々としていて、途中に2ヶ所ベンチがあります。左の写真に見える山は大杉岳(標高1922m)です。
シリーズ第5回の表紙に、この写真を使いました。
平ヶ岳が見えるところまで歩いて写真を撮り、その後ベンチに戻って休憩しました。
正面に平らに見える山が平ヶ岳(標高2141m、日本百名山)です。
平ヶ岳を眺めていたら、1羽の鳥が飛んで来て、頭上を越え20mほど先のマツに留まりました。
はっきりとは見えなかったのですが、ホシガラスのようでした。樹の天辺に留まった鳥は、こちらに顔を向けず、またすぐに飛び立って行きました。
その後、姫田代、御池田代を抜け、燧ヶ岳の登山道との分岐を経て、12時30分少し前に御池の駐車場に着きました。
黄色く色づいていたのは、ミネカエデだと思います。
5回にわたってのシリーズにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
来シーズンも元気で尾瀬に出かけられるよう、シーズンオフのトレーニングとケアに努めたいと思います。
台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(完)