台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その③)からの続きです。
尾瀬行2日目の朝食はカップ麺で済ませ、同時に昼食用にフリーズドライの五目ごはんを作りました。
テントを仕舞うと、何だかんだで6時を過ぎました。
弥四郎清水をボトルに汲み、見晴を出たのは6時半です。山小屋の前で団体客がラジオ体操を始めていました。
早朝の至仏山です。この景色を左手に見ながら、尾瀬ヶ原を北へ進みます。
といっても、この日の木道は半端なく滑りました。霜が降る直前まで冷え込んだようです。木道はスケートリンクのようでした。
木道の脇で見かけた花を挙げておきましょう。
■オクトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)です。
■アザミ(キク科アザミ属)の仲間です。
■オゼミズギク(キク科オグルマ属)が残っていました。
■ウメバチソウ(ニシキギ科ウメバチソウ属)も見られました。
■イワショウブ(チシマゼキショウ科イワショウブ属)の果実です。
■こちらは地衣類だと思いますが、種類は分かりません。
歩いている周りの風景です。
東電分岐を通過しました。ここまでで木道で滑って転ぶ人を数人見かけました。幸い大きな怪我はなさそうでした。
左手に見えていた至仏山が、山陰に隠れて見えなくなり、右手には森が迫って来ました。紅葉する樹々が鮮やかです。
温泉小屋と元湯山荘を通り過ぎます。
三条ノ滝へ向かう道との分岐です。滝の方へは行かず、御池の方へ進みます。
道は山道に変わりますが、滑る木道よりはずっと歩きやすいです。朽ちかけた木道を踏まずに、主に両脇を歩きました。
といっても、橋は渡らないといけませんので、慎重に歩きました。
小さなアップダウンがある、このような道が1時間余り続きました。
途中で見たセリ科の花です。シラネセンキュウ(セリ科シシウド属)だと思います。
うさぎ田代手前の、三条ノ滝との分岐です。ここにザックを置いて、三条ノ滝へ向かいました。
うさぎ田代です。田代を抜ける手前に、ナナカマドが実をつけていました。
うさぎ田代を抜けると森の中を歩きます。右手に大きなホオノキがありました。
その先で道が二つに分かれ、左の三条ノ滝の方へ進みます。道は急な坂道となり、途中に大きな樹が並んでいました。
1本はマツで、もう1本はオオシラビソのようでした。マツは幹が2本に分かれて伸びていました。
樹々の脇には根が幾重にも張り出していました。
坂道を30分ほど歩いて、三条の滝の展望台に着きました。前夜の雨を集めて、水量は多めです。
只見川にかかる、落差100m、幅30mの直瀑です。日本最大級といわれますが、白山の百四丈滝や立山の称名滝に比べると規模が小さく感じられます。
やはり滝を斜めに見ていたのでは、迫力が感じられないのかもしれません。
岩に当たる水しぶきの様子を300mm望遠、1/2500secで切り取ってみました。この写真を今回の表紙に使いました。
展望台手前の樹々の間から覗いた滝つぼです。説明がないと何の写真か分かりませんね。
来た道を分岐まで戻り、そこでおやつタイムとしました。
あとは御池へ向けて5.5kmを歩くだけです。さて、どんな風景が待っているのでしょうか。
台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その⑤、最終)に続きます。