台風一過 秋の尾瀬沼~尾瀬ヶ原を散策(その②)からの続きです。
沼尻の休憩所を出て、尾瀬ヶ原に向かって西へ進みます。
尾瀬ヶ原までの距離は5km、白砂峠までは標高差80mの登りで、そこから尾瀬ヶ原の見晴まで280m下ります。
歩き出してすぐに白砂田代を通ります。
以前歩いた時は、この辺りは全部雪に覆われていて、広い雪野原でした。
池塘が点在していて、何やら芽が伸びていました。水底には根が広がっています。ミツガシワかもしれません。
白砂峠への登りはあっという間で、いつの間にか通り過ぎました。これからが長い下り、滑る木道との戦いです。
50分ほど歩いたら沢が現われました。イヨドマリ沢と書いてありました。名前の由来は「魚(イオ)止まり」のようです。
滑る木道の下り坂が続いたので、いったん休憩することにしました。
足元には動物が食べたような栃の実の残骸が多数落ちていました。見上げると大きなトチノキです。
付近を入念に調べて、ようやく食べられていない栃の実を見つけました。
さて、出発です。再び滑りやすい木道を慎重に歩きます。
燧ヶ岳への登山道(見晴新道)との分岐まで来ました。ここから先は5月にも6月にも歩きました。見晴までは15分です。
青空も出てきました。12時30分、見晴到着です。
テント場へ直行します。この時間でもすでに40張りほどのテントが張られていました。
テント場を一周して、一番奥の草地に平らな場所を見つけました。トイレや水汲み場には遠いですが、木道からはすぐです。
早速テントを張って、受付を済ませました。水汲みも済ませました。
そして、昨夜からの睡眠不足解消のため昼寝です。夕刻の撮影適時までには目が覚めることでしょう。おやすみなさい・・
1時間半ほど眠って目が覚めました。カメラを持って尾瀬ヶ原を散策します。
見晴の小屋群と、その上に聳える燧ヶ岳です。定番の景色ですが、何度見てもなぜか安心できる景色です。
至仏山に向かって歩きます。
振り返って見る燧ヶ岳です。何度もなんども振り返ります。
シラカバの樹林と至仏山。
振り返って燧ヶ岳。
今日は遠くに見晴の小屋と燧ヶ岳が見えるこの景色を表紙に使いましょう。
お目当ての撮影地に着きました。尾瀬ヶ原が真っ赤に燃えています。
池沼に太陽が輝きました。
いつまでもここにいたい、そんな時間を過ごしました。
20分ほど同じ場所にいたでしょうか。写真もたくさん撮ったので、帰ることにしました。
帰路に見かけたオクトリカブトです。
こちらは地衣類のようです。
こんな小さな花も見つけました。
見晴へ帰ってきました。
先ほどよりテントの数が増えていました。夕刻まで時間があるので、まだまだテントの数は増えそうです。
原に近いところにもテントがあります。最終的には全部で100張りほどになったでしょう。
この日はこの後夕食を作り、時間をかけてビールを飲みました。
6時ごろに急に雨が降り出し、夜半にかけて強く降りました。しかし、2時半に目覚めた時は、満天の星空に変わっていました。
2日目も好天が期待できそうです。
シリーズ第3回はこれでお仕舞いです。シリーズ第4回では三条ノ滝へ向かいます。