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(かごしま空港ホテルから観る霧島連山。左の冠雪している山が韓国岳、右の三角形の山が高千穂峰。12月18日撮影)
浅間山の外輪山、黒斑山から帰るとすぐに、鹿児島に持って行く荷物を大型ザックとスーツケースに分けて詰めた。
目指す山はいずれも日本百名山の、霧島山(きりしまやま)と開聞岳(かいもんだけ)である。ただし霧島山という名の山はなく、霧島連山または霧島連峰と呼ぶ方が相応しいように思う。これは八ヶ岳や赤城山と同様である。
その霧島連峰の最高峰である韓国岳(からくにだけ)と、深田久弥氏が霧島山の代表と書いている高千穂峰(たかちほのみね)、そして開聞岳に登る計画を立てた。
12月16日のJL643便は、10時23分に羽田空港を離陸し、鹿児島空港には11時52分に着陸した。晴れていればこの日のうちに開聞岳に登るつもりでいたが、あいにくの雨天で、この日は食料などの買い物をした後、国分市内(霧島市国分)のホテルに入った。つまり開聞岳から買い物だけになったのである。
翌17日は朝方に雨が上がる予報であった。開聞岳一つを登るには急ぐ必要はなく、ホテルでゆっくりと朝食を済ませてから出発した。この朝食が素晴らしく美味しかった。おかずの品数も多く、ついつい食べ過ぎてしまうほどであった。後述するが、これが翌日の予定に影響を与えた。
開聞岳までの移動には、レンタカーを利用した。慣れないナビの案内で、2度も道を間違えてしまった。ホテルを出たのは8時半だったが、開聞岳の麓に着いたのは、10時半を過ぎていた。
予報通り雨は上がっていたが、開聞岳は霞んで見えた。風はそれほどでもなかった。気温が16℃もあった。
5分ほどで用意を済ませ、歩き出した。登山口を示す看板が多くあり、迷うことはない。15分舗装道路を歩いて、2合目半で登山道らしい道に出た。
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途中、秋の花がまだ咲いていた。
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ガマズミの実もきれいだった。また果樹園には柑橘(ミカン?)がたわわに実っていた。
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他にも3合目までにいくつか実が生っている植物を観たが、残念なことに名前が分からない(今回は図鑑を持ってこなかった)。最後はヤブムラサキのようだ。
最初の2つはハナミョウガ(ショウガ科ハナミョウガ属)、次の黒く輝く実はツルソバ(タデ科イヌタデ属)。いずれもなつみかんさんご教授いただいた。
ハナミョウガは暖地の林内に生える高さ40~60cmの常緑の多年草で、5~6月にピンク色~赤色の花を咲かせる。
ツルソバは暖地の海岸に生える多年草で、5~11月に白色の花を咲かせる。
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他に目を引いたのは、紅葉する樹々と、実が色づき始めたアオキと7合目付近で見た赤い実くらいであった。アオキは山頂付近でも見られた。
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さて、話を登山道に戻す。2合目半から本格的な登山道となったのは前述のとおり。その後1合目ごとに標識があった。
写真は3合目と4合目。4合目で小雨が降り出したので、長袖のシャツを脱ぎ、半袖のアンダーウエアの上にレインウエアを着た。手袋も暑かったので脱いだ。
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5合目は展望台になっていた。登りでは何も見えなかったが、雨が上がっていた下りには、長崎鼻を見ることができた。
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6合目から9合目までは、時々岩場が現われた。6合目辺りはまるで夜のような暗さだったが、7合目では空が開けて明るくなった。
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救助第3ポイントの標柱があったところでは海が真下に見えた。白波が立ち、荒れているのが分かった。
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8合目から9合目にかけて、風が相当強く吹いていた。9合目で手袋を着用した。風で飛ばされないようメガネを外しザックにしまった。
開聞岳の登りでは、登山道の左側が常に海になっている。しかし崖になっている所はなく、風が吹いても真下に落ちる心配がないのはよかった。
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9合目を過ぎて梯子が出てきた。滑らないよう慎重に登った。
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救助第1ポイントと記された場所を通り、右に折れると山頂までは52mだった。まだ風は強く吹いていた。
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岩場を登る。以前ここにも梯子がかけられていたようだが今はない。岩場を登ると分岐があり鳥居が見えた。鳥居には御嶽神社と書かれていた。下山後に調べたら、開聞岳の麓にある枚聞神社(ひらききじんじゃ)の奥の院だそうだ。登山の安全を祈願した。ついでに述べると開聞岳も古くはひらききだけと呼ばれていたそうだ。
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神社にお詣りすると、不思議なことにあれだけ吹いていた風がぴたりと止んだ。12時59分、無風となった山頂に独り佇むことができた。
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帰路は雨が止んだものの、風は再び強く吹いていた。慎重に下り、15時半に車を停めておいた駐車場に戻った。
鹿児島県の日本百名山ツアーは1勝1敗1休だった(その①) 完。
その②に続く。
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(左:当日shuが歩いた軌跡、右:国土地理院地図)