毎年1月か2月の恒例となっている赤城山・黒檜山(標高1828m)のハイキング。今年は2月9日に出かけてきた。
8時ちょうどに赤城山大沼湖畔の駐車場に到着した。装備を身につけ8時6分に出発。
途中の新坂峠の温度計はマイナス7℃を表示していたが、風がないのでそれほど寒くは感じなかった。
数日前に降ったドカ雪のお陰で積雪は十分にありそうだった。驚いたのはこの時期に大沼が全面凍結していないこと。暖冬とはいえこんなことは珍しい。
氷上ワカサギ釣りの解禁も例年より3週間遅れたようだった。
8時25分に黒檜山登山口に到着。ここでアイゼンを装着し、暑くなりそうなのでアウターを脱ぎ、ザックにしまった。
歩き出しの急登はいつもしんどい。ゆっくり登る。途中二手に岐れている道では直登ルートを選んだ。
支尾根に出ると大沼を見下ろせる。赤城神社の付近はまだ氷が張っておらず、ワカサギ釣りのテントが北側に点在していた。
支尾根を登る途中で、幹を激しく叩くキツツキの音が聞こえてきた。この辺りはアカゲラの生息域だ。
しばらく登ると「アンテナ山の左に富士山」の標識が現れる。アンテナ山とは地蔵岳(標高1674m)のことだ。山頂にたくさんの電波塔が建っている。
空には雲が多かった。さて、富士山は見えるだろうか?
私が富士山を確認する前に、先行して休んでいた登山者が私の姿を見つけて西の方向をを指さしてくれた。
私もそれに応えて「見えますか?」と声を掛けた。
見事な富士山だった。
富士山が見えると何だか得をした気分になる。西の空に雲がないのは天気が持つことの証拠でもある。
この先は急登になり、汗を搔かぬようネックウォーマーを外した。二重にはめていた手袋はとうに一重にしていた。
この時期、この辺りから樹々に霧氷が付くことが多い。しかし今年は霧氷が見られなかった。カメラをザックにしまった。
山頂付近まで行って漸く僅かに霧氷が出てきた。多くの登山者がカメラを向けていた。
10時14分山頂に到着。ほぼコースタイム通りだった。山頂では休まず絶景スポットへ向かった。
たまたま7年前の写真が Facebook から届いたので、ご覧いただこう。この年は寒くて、霧氷もきれいだった。
7年前から今年に戻る。
先ず目に止まったのが浅間山(標高2568m)だ。外輪山もよく見えた。小浅間山の辺りに雲がかかっていた。
浅間山から南に目を向けると八ヶ岳連峰がよく見えた。写真は逆光となるが、赤岳(標高2899m)、横岳(同2830m)、硫黄岳(同2760m)が見える。
浅間山の右に見えるのは北アルプスだ。ここまではっきり見えるのはこの時期だけだろう。
正面に見えるのが槍ヶ岳(標高3180m)で、その左に大喰岳(同3101m)、中岳(同3084m)の3000m峰が続く。槍ヶ岳の右に見えるなだらかなピークは大天井岳(2922m)のようだ。大天井岳からの尾根を左に辿ると、中岳の手前に常念岳(同2857m)が見えている。
手前に見える黒い影のある山は湯ノ丸山(標高2101m)のようだ。なるほど手軽に登れて北アルプスの展望を楽しのに、絶好の位置にある。
さらに右を見ていくと四阿山(標高2354m)が大きい。その右に根子岳(同2128m)がある。
さらに右を見ていくと志賀高原、草津、上越国境の山々が見えるが、いずれも雲がかかっていた。
上州武尊(標高2158m)は雲が無くはっきり見えた。
尾瀬の山々もきれいに見えた。至仏山(標高2228m)と燧ヶ岳(同2356)だ。
関東最高峰の日光白根山(標高2578m)もよく見えた。
一通り山を眺めた後、昼食とした。用意してきたのはカップヌードル・カレーで、身体が温まり水分も取れるので、冬山には最適の食事だと思っている。行動食にチョコレートを持っていったが、これも冬にはよいと思う。
天気がよいので駒ヶ岳(標高1685m)まで足を伸ばすことにした。
振り返って黒檜山を眺めた。その先でダケカンバの幹に止まったコゲラを観た。鳥撮りのカメラがあれば絶好の標的になっていたはずだ。
それにしてもこの時期、この辺りで見かける鳥はキツツキばかりだ。
駒ヶ岳山頂と、そこから観た大沼。
駒ヶ岳から観た黒檜山と地蔵岳。地蔵だけの背後に北アルプスが見える。
その後も雪を楽しみながら歩き、12時30分に駒ヶ岳登山口に下山した。
行動時間:4時間30分(うち休憩59分) 距離:4.8km 累積標高差:562m
撮影:2024/02/09
8時ちょうどに赤城山大沼湖畔の駐車場に到着した。装備を身につけ8時6分に出発。
途中の新坂峠の温度計はマイナス7℃を表示していたが、風がないのでそれほど寒くは感じなかった。
数日前に降ったドカ雪のお陰で積雪は十分にありそうだった。驚いたのはこの時期に大沼が全面凍結していないこと。暖冬とはいえこんなことは珍しい。
氷上ワカサギ釣りの解禁も例年より3週間遅れたようだった。
8時25分に黒檜山登山口に到着。ここでアイゼンを装着し、暑くなりそうなのでアウターを脱ぎ、ザックにしまった。
歩き出しの急登はいつもしんどい。ゆっくり登る。途中二手に岐れている道では直登ルートを選んだ。
支尾根に出ると大沼を見下ろせる。赤城神社の付近はまだ氷が張っておらず、ワカサギ釣りのテントが北側に点在していた。
支尾根を登る途中で、幹を激しく叩くキツツキの音が聞こえてきた。この辺りはアカゲラの生息域だ。
しばらく登ると「アンテナ山の左に富士山」の標識が現れる。アンテナ山とは地蔵岳(標高1674m)のことだ。山頂にたくさんの電波塔が建っている。
空には雲が多かった。さて、富士山は見えるだろうか?
私が富士山を確認する前に、先行して休んでいた登山者が私の姿を見つけて西の方向をを指さしてくれた。
私もそれに応えて「見えますか?」と声を掛けた。
見事な富士山だった。
富士山が見えると何だか得をした気分になる。西の空に雲がないのは天気が持つことの証拠でもある。
この先は急登になり、汗を搔かぬようネックウォーマーを外した。二重にはめていた手袋はとうに一重にしていた。
この時期、この辺りから樹々に霧氷が付くことが多い。しかし今年は霧氷が見られなかった。カメラをザックにしまった。
山頂付近まで行って漸く僅かに霧氷が出てきた。多くの登山者がカメラを向けていた。
10時14分山頂に到着。ほぼコースタイム通りだった。山頂では休まず絶景スポットへ向かった。
たまたま7年前の写真が Facebook から届いたので、ご覧いただこう。この年は寒くて、霧氷もきれいだった。
7年前から今年に戻る。
先ず目に止まったのが浅間山(標高2568m)だ。外輪山もよく見えた。小浅間山の辺りに雲がかかっていた。
浅間山から南に目を向けると八ヶ岳連峰がよく見えた。写真は逆光となるが、赤岳(標高2899m)、横岳(同2830m)、硫黄岳(同2760m)が見える。
浅間山の右に見えるのは北アルプスだ。ここまではっきり見えるのはこの時期だけだろう。
正面に見えるのが槍ヶ岳(標高3180m)で、その左に大喰岳(同3101m)、中岳(同3084m)の3000m峰が続く。槍ヶ岳の右に見えるなだらかなピークは大天井岳(2922m)のようだ。大天井岳からの尾根を左に辿ると、中岳の手前に常念岳(同2857m)が見えている。
手前に見える黒い影のある山は湯ノ丸山(標高2101m)のようだ。なるほど手軽に登れて北アルプスの展望を楽しのに、絶好の位置にある。
さらに右を見ていくと四阿山(標高2354m)が大きい。その右に根子岳(同2128m)がある。
さらに右を見ていくと志賀高原、草津、上越国境の山々が見えるが、いずれも雲がかかっていた。
上州武尊(標高2158m)は雲が無くはっきり見えた。
尾瀬の山々もきれいに見えた。至仏山(標高2228m)と燧ヶ岳(同2356)だ。
関東最高峰の日光白根山(標高2578m)もよく見えた。
一通り山を眺めた後、昼食とした。用意してきたのはカップヌードル・カレーで、身体が温まり水分も取れるので、冬山には最適の食事だと思っている。行動食にチョコレートを持っていったが、これも冬にはよいと思う。
天気がよいので駒ヶ岳(標高1685m)まで足を伸ばすことにした。
振り返って黒檜山を眺めた。その先でダケカンバの幹に止まったコゲラを観た。鳥撮りのカメラがあれば絶好の標的になっていたはずだ。
それにしてもこの時期、この辺りで見かける鳥はキツツキばかりだ。
駒ヶ岳山頂と、そこから観た大沼。
駒ヶ岳から観た黒檜山と地蔵岳。地蔵だけの背後に北アルプスが見える。
その後も雪を楽しみながら歩き、12時30分に駒ヶ岳登山口に下山した。
行動時間:4時間30分(うち休憩59分) 距離:4.8km 累積標高差:562m
撮影:2024/02/09
この標高を見るだけで、高い山なのを感じます。
うわぁ、これは、見事な富士山、
こんな富士山を見られたら、気持ちが変わりますね
浅間山から、尾瀬の至仏山(標高2228m)と燧ヶ岳(同2356)、みんな2000m超え、
それをきちんと判断できるのに、経験豊富なshuさんを感じます。
雪を踏みしめてのハイキング、お疲れ様でした。
素敵な景色、ありがとうございます^^
おはようございます。
何とも360℃の絶景を独り占めですね。
ぐるりと雪をかぶった山々が美しく輝いています。
これだけ離れた山々が見られるのはこの時期に山登りをされた方へのご褒美ですね!
大沼が結氷していないのもやはり今年が暖冬だと言うこと示していますね。
お疲れ坂でした。
そしてありがとうございます。
赤城山から富士山まで、直線距離で140kmほどあります。槍ヶ岳までもほぼ同じ距離です。
こうやって見比べると、いかに富士山が大きいかが分かりますね。
浅間山、至仏山、燧ヶ岳などは過去に登っているので、自分が登った山はだいたいよく分かります。
昨日ご紹介いただいた、にっぽん百名山『尾瀬をめぐる山旅~“水の楽園”を撮る~』を観ました。
ほとんど自分が歩いたところでしたが、大清水から奥鬼怒温泉へ行くルート(物見山新道)だけは歩いていません。
ここを通る場合は電車とバスをつないで行く必要があり、また大清水には宿泊できる場所がないので、計画が立てづらいところです。
それでもいずれ歩いてみたいところなので、どうやって行くのがよいか計画してみたいと思っています。
毎年登っているのに、北アルプスがこんなによく見えているのに気づいていませんでした。
カメラの望遠レンズのお陰様です。
大沼が氷結していないのには驚きました。
ずいぶん以前にここでワカサギ釣りをしたことがあります。
その時は氷の厚さが90cmもあって、穴を空けるのが難しく、他人様が空けてくれた穴を利用したのを覚えています。
例年この時期は大沼を歩いて渡れるのですが、今年の暖冬はすごいものですね。
恒例の冬山登山ですね。
富士山が綺麗! ほんと得した気分になりますよね。
暖冬の影響で大沼が氷結して居ないなんてねぇ。
お疲れ様でした。ピエロ
雪山から無事に帰ってこられたようでよかったですね。なにより、無事が一番です。
それに、遠くの山々を見渡せて最高でしたね。
青森でも暖冬で雪がないようですね。去年とは大違いです。
赤城山に漸くまとまった雪が降り、楽しいハイキングとなりました。
この分だとハクチョウが北へ帰るのも早まるかもしれませんね。
春のお花が咲くのもいつもと時期がずれています。
お陰さまでインフルやコロナにはかかっていませんが、花粉症がそろそろ始まりそうです。
体調維持に気をつけたいですね。
仰る通り、無事が何よりです。
赤城山は初心者向けの山ですが、アイゼンを履いて鉄の階段を歩くところがあり気を遣いました。
今週は山に行けないので、来週どこに行こうかと思案しています。
新春恒例の赤城山登山ですね。
今年もとてもいいお天気、気温も高くて、景色も抜群ですね!
パノラマのように見える山々、どれも見事ですが、やはり富士山がいいですね~
急坂を登ってこそ見られるこの景色、今年もぬくぬくと見せていただきました~
毎年この時期に登っていますが、一つとして同じ山行はありません。
山は登る度に新しいのです。ですから油断できないのだと思います。
富士山が見えると得をしたように思います。
でも今年は槍ヶ岳まで見えたので、もっと得をしたように思いました。
じっくり探せばもっと遠くの山まで見えたことでしょう。
それはまた来年、新しい山行での楽しみにしたいと思います。