今回の北陸旅行ではまっ先に雪国植物園に行きたかった。しかし植物園が開くのが10時だと聞いていたので(実際は9時開園)、その前に高内山を歩くことにした。
高内山は柏崎市にある標高246mの低山である。山頂部に上杉家臣大熊備前守朝秀を城主とした高内城の趾がある。またこの山はカタクリの群生地として知られていて、今回の目当てはカタクリを初めとしたスプリング・エフェメラルを観ることであった。
6時58分登山開始。登山口は国道116号から見えるところにある。クルマを数台駐められるスペースがあったが、1台も駐まっていなかった。
道は良く整備されていて、雨上がりでもほとんど泥濘はなかった。歩き出すとすぐにお地蔵さんを祀った祠があった。
歩き出して5分ほどで、最初のキクザキイチゲを観た。朝の早い時間で花(萼)は開いていなかった。
さらに2~3分歩くと七曲がりの標識があった。この山にはスギが植林されていて、足元の杉の葉を踏んで歩くことが多かった。
歩き始めて10分、カタクリがぽつんぽつんと現れだした。やはり朝の早い時間で花は開いていない。
カタクリはたくさん観られた。しかし結局この先、この山でカタクリの写真は撮らなかった。
歩き始めて15分、大天上と記された標識があった。大天上とは山頂部に近い平らな稜線のことだろうか。
この辺りではアオキがたくさん観られた。
鳥の囀りも聞えていた。シジュウカラの番や、エナガの群れに出会った。少し離れたところでキツツキが樹を叩く音が聞こえていた。
キクザキイチゲが多く観られた。花色はいずれも白だった。カタクリは蕾が固かった。
歩き始めて28分、三叉路に達した。近くにカタクリが群生していたが、蕾も出ていなかった。ヤブツバキに花が残っていた。
道脇には雪が残っていた。
斜面を見るとショウジョウバカマが咲いていた。このような斜面にはコシノカンアオイやコシノコバイモが観られるかもしれない。
コシノカンアオイの葉を見つけた。残念ながら花は見えなかった。
代わりといっては何だが、ツチグリを見つけた。
7時46分、山頂に到着。
山頂からは西側の眺望が得られた。昨年登った弥彦山や角田山も見えるようだが、どの山かよく分からなかった。
下山は三叉路まで引き返し、そこからは別の道を歩いた。同じ道でも登りに気づかなかった花を下りに気づくことがある。
斜面をじっと観ながら歩いたが、観たのはショウジョウバカマばかりだった(右の写真は崩落地で観たショウジョウバカマ。根や花芽が見える)。
近くにシジュウカラが来ていた。
三叉路を右折して緩やかな下り坂を歩いて行く。相変わらずアオキが多く観られた。
三叉路から12、3分歩いたところで標識があった。右に折れると甲戸口とある。本来通るべき道は右だ。真っ直ぐ進む道は地図には載っていない。しかし踏み跡がしっかり付いていた。地形図を見たら谷地を通り田んぼに出られそうに見えた。そこで真っ直ぐ進んでみた。
ところが先へ行くと倒木が道を塞ぎ、仕舞いには踏み跡も見えなくなった。藪を漕いで下りられないこともなさそうだったが、引返すことにした。
ショウジョウバカマがたくさん咲いていた。
分岐まで戻り、甲戸口に向かって下りた。標高を下げていくとキクザキイチゲがたくさん観られた。花はまだ開いていなかった。黄色い菌類も観られた。
しばらく下りるとエンレイソウが咲いていた。落ちていた梢で葉をそっと持ち上げて、花が見えるようにして写真を撮った。
キクザキイチゲは下山するまで開いている花を観られなかった。下山口近くで一つ二つ開いているカタクリを観たが、先に述べたように写真は撮らず仕舞いだった。
竹林を抜けて、9時7分に下山口に到着した。
そこからはアスファルトの道を歩いてクルマを置いたところまで戻った。途中、山の斜面にキクザキイチゲがたくさん咲いていて、そのうちいくつかは花が開いてきていた。
クルマに積んでいた雑巾で登山ズボンと靴の汚れを落とし、雪国植物園に向かった。
撮影:2024/03/24
高内山は柏崎市にある標高246mの低山である。山頂部に上杉家臣大熊備前守朝秀を城主とした高内城の趾がある。またこの山はカタクリの群生地として知られていて、今回の目当てはカタクリを初めとしたスプリング・エフェメラルを観ることであった。
6時58分登山開始。登山口は国道116号から見えるところにある。クルマを数台駐められるスペースがあったが、1台も駐まっていなかった。
道は良く整備されていて、雨上がりでもほとんど泥濘はなかった。歩き出すとすぐにお地蔵さんを祀った祠があった。
歩き出して5分ほどで、最初のキクザキイチゲを観た。朝の早い時間で花(萼)は開いていなかった。
さらに2~3分歩くと七曲がりの標識があった。この山にはスギが植林されていて、足元の杉の葉を踏んで歩くことが多かった。
歩き始めて10分、カタクリがぽつんぽつんと現れだした。やはり朝の早い時間で花は開いていない。
カタクリはたくさん観られた。しかし結局この先、この山でカタクリの写真は撮らなかった。
歩き始めて15分、大天上と記された標識があった。大天上とは山頂部に近い平らな稜線のことだろうか。
この辺りではアオキがたくさん観られた。
鳥の囀りも聞えていた。シジュウカラの番や、エナガの群れに出会った。少し離れたところでキツツキが樹を叩く音が聞こえていた。
キクザキイチゲが多く観られた。花色はいずれも白だった。カタクリは蕾が固かった。
歩き始めて28分、三叉路に達した。近くにカタクリが群生していたが、蕾も出ていなかった。ヤブツバキに花が残っていた。
道脇には雪が残っていた。
斜面を見るとショウジョウバカマが咲いていた。このような斜面にはコシノカンアオイやコシノコバイモが観られるかもしれない。
コシノカンアオイの葉を見つけた。残念ながら花は見えなかった。
代わりといっては何だが、ツチグリを見つけた。
7時46分、山頂に到着。
山頂からは西側の眺望が得られた。昨年登った弥彦山や角田山も見えるようだが、どの山かよく分からなかった。
下山は三叉路まで引き返し、そこからは別の道を歩いた。同じ道でも登りに気づかなかった花を下りに気づくことがある。
斜面をじっと観ながら歩いたが、観たのはショウジョウバカマばかりだった(右の写真は崩落地で観たショウジョウバカマ。根や花芽が見える)。
近くにシジュウカラが来ていた。
三叉路を右折して緩やかな下り坂を歩いて行く。相変わらずアオキが多く観られた。
三叉路から12、3分歩いたところで標識があった。右に折れると甲戸口とある。本来通るべき道は右だ。真っ直ぐ進む道は地図には載っていない。しかし踏み跡がしっかり付いていた。地形図を見たら谷地を通り田んぼに出られそうに見えた。そこで真っ直ぐ進んでみた。
ところが先へ行くと倒木が道を塞ぎ、仕舞いには踏み跡も見えなくなった。藪を漕いで下りられないこともなさそうだったが、引返すことにした。
ショウジョウバカマがたくさん咲いていた。
分岐まで戻り、甲戸口に向かって下りた。標高を下げていくとキクザキイチゲがたくさん観られた。花はまだ開いていなかった。黄色い菌類も観られた。
しばらく下りるとエンレイソウが咲いていた。落ちていた梢で葉をそっと持ち上げて、花が見えるようにして写真を撮った。
キクザキイチゲは下山するまで開いている花を観られなかった。下山口近くで一つ二つ開いているカタクリを観たが、先に述べたように写真は撮らず仕舞いだった。
竹林を抜けて、9時7分に下山口に到着した。
そこからはアスファルトの道を歩いてクルマを置いたところまで戻った。途中、山の斜面にキクザキイチゲがたくさん咲いていて、そのうちいくつかは花が開いてきていた。
クルマに積んでいた雑巾で登山ズボンと靴の汚れを落とし、雪国植物園に向かった。
撮影:2024/03/24
旅行は、北陸に行かれたんですね。
地域にもよるんでしょうけど、今年は、雪がすくなかったんでしょうか?
と言いつつ、3月末ですから、雪は無くても例年通りなのかもですね
ショウジョウバカマ、
不思議な花の形をしていますが。
大好きなスプリング・エフェメラルの1つです。
カタクリは、寒かったんでしょうか、
それでもここから一気に咲くのを感じますね
次回を楽しみにしています^^
旅行の間ブログ投稿をお休みしていましたが、今日からまた書いていきます。
ここ何年か、毎年この時期に新潟県を訪ねています。
雪解け直後に咲くスプリング・エフェメラルを観るためです。
今回は足速に長岡市一帯と石川県の加賀地方を観てきました。
明日は初めて出かけた雪国植物園で観たいくつかのお花をご覧いただきます。
高内山は時間つぶしで出かけたのですが、2時間ほどで歩くにはちょうどよい山でした。
カタクリが咲き始めたばかりで、来週から再来週に掛けて見頃になると思います。
ショウジョウバカマは不思議な植物です。
海抜ゼロメートルに近いところから、二千メートル付近まで咲いています。
今回はたまたま斜面が崩れたところでショウジョウバカマの根も観られました。
本文に詳しく書きませんでした。後ほど追記しておこうと思います。
朝早かったので寒いせいか、日が当たらないせいか、ショウジョウバカマとエンレイソウ以外は開いていませんでしたね。
カタクリも。
キクザキイチゲは開きかけ。
吉田類さんの「にっぽん百低山」を時々見ていますが、いつも「山高きが故に貴からず」とナレーションが入ります。
低山でも凄く険しい所もありますね。
高内山も杉子木立の辺は歩き難そうです。
雪国植物園のお花を楽しみにしています。
もう少し遅い時間ならたくさん咲いていたことでしょうね。
ショウジョウバカマは形も色もさまざまで、見つける度に新鮮な感じで、好きな花です。
コシノカンアオイやコシノコバイモはいかにも新潟らしい名前ですね。日本酒にも越乃寒梅など沢山の越乃○○がある筈ですが、○○が出てきません。
雪国植物園が楽しみです。
高内山には初めて出かけました。雪国植物園の開園前に下山するということで、ちょうど良い散策ができました。
スプリング・エフェメラルと呼ばれる植物でも、夜に花を閉じるものとそうでないものがあります。
この仕組みですが、光に反応して開く花や、日没後一定時間が経つと開く花、さらには温度で開く花があるようです。
このうちカタクリは温度で開くようなので、寒い日は晴れていても開かないようです。
キクザキイチゲはどうなのでしょう?
吉田類さんの「にっぽん百低山」をたまに観ることがあります。いつもお酒を飲んでいて、飲み番組だと思っています。
山仲間からは、あの薄っぺらなザックには何が入っているのだろうと言われています。
確かに山の難易度と標高は関係ありません。低い山でも危ない山はたくさんあります。
高内山は登山道を歩いている限りでは、まったく危ないところはありませんでした。
新潟県に毎年行っていて、コシノカンアオイを観ていないのは恥ずかしい限りでした。
YAMAPの記事ですが、事前に観ていました。
写真を撮った場所が地図に表示されるので、それをしっかり見ておけばコシノカンアオイも観られたかもしれません。
ショウジョウバカマは雪が解けてまっ先に出てくる植物の一つです。
尾瀬では尾瀬ヶ原で、白山では標高2100m付近の南竜ヶ馬場で、雪解け直後に観ました。
一方標高の低い山でも見かけます。不思議な植物です。
「コシノ」が付く山野草は4つ知っています。そのうち3つは山で観る植物です。
明日はそのうちの2つをご覧いただきたいと思います。
雪国植物園のユキワリソウは二分咲きと出ていました。(3月26日更新版) 新潟観光ナビ 雪割草開花情報から。
石川県の星稜 ベスト4ですね。
北陸のどちらに行かれたのかと思ったら、新潟だったのですね!
雪国植物園、私も行きたいと思っているところです。
きっと沢山のスプリングエフェメラルをごらんになったでしょうね~
ただ、朝早くとか、日差しの弱い日は、花が開いていないことが多いのが難ですね。
ショウジョウバカマがもう咲いていたとは。
2週間前のわち山野草の森では、早熟な1本を除いて全然見ませんでした。
雪割草は満開でしたが・・・
それにしてもshuさんはフットワークが軽いですね!
私もそうなりたいものです。
私が新潟県に出かけた24日は暖かでした。このところ短い周期で天候が変わり旅の服装を調えるのも大変です。
その点クルマでしたので助かりました。
雪割草はたくさん咲いていましたよ。これで二分咲きなら満開になるととてつもなく素晴しいでしょうね。
来年も出かけたいと思います。
甲子園は今住んでいる千葉から中央学院、娘が住んでいて私も5年居た群馬から健大高崎がベスト4進出。
しかし応援するのは当然星陵です!!
フットワークが軽いというか、頭の中も軽いので、気が向いたらどこへでも出かけます。
お陰でクルマのODDメーターはどんどん上がりますね。
雪国植物園は絶対お薦めです。今回は2時間しか居ませんでしたが、全部廻るには半日は必要です。
来年行く場合はできれば1日を当てて、しっかり撮影したいと思います。
明日から雪国植物園の様子をご覧いただきます。
といっても申し上げたように実際に観たのは足速に園内の一部だけでした。
詳しい様子は植物園の公式HPでご覧いただきたいと思います。
今度の週末は晴れますよ。
是非ともとっておきの場所へお出かけ下さいませ。