母の夢

白ご飯

ブリの塩焼き

すじ肉と根菜の煮物
すじ肉は熱湯でさっと火を通し　一口大に切る
水・酒・ねぎの青い部分・生姜と一緒に1時間煮る
ねぎとショウガを取り出し　ごぼうと人参を加え　10分してから醤油・砂糖・みりんを足して煮汁が少なくなるまで煮る

アスパラとトマトのサラダ
アスパラは根元に近い部分はピューラーで皮をむいて塩ゆでする
トマト・カリフラワーと一緒に「旨みベーコン黒コショウ」ドレッシングで和える
安売りしていたので買ったドレッシングだが　やっぱり自分でベーコンを炒めて加えるのとはかなり差がある
ちょっとはっきりしない味だった

ニラとえのきのお吸い物
とらじまの母が栽培しているニラは市販のものよりかなり細い
歯にひっかかるのでかなり短く切ってお吸い物に入れる
冷蔵庫に残っていた茹でたジャガイモも小さい角切りにして入れる


とらじまの父が免許を返したので　時折様子見がてら　車でとらじまは実家に帰る
とらじまの実家はスーパーは近くにあるし　バスで行ける駅前に大きなショッピングセンターがあるので普段は不便にはしていないが
大型の郊外型ホームセンターに行くには車が必要なのだ
先日　とらじまの母が高枝切ばさみを買うというのでホームセンターに出かけた
購入したはさみは短く収納しても2メーター近くある
「これ大丈夫？車に乗るかしら」
「全然大丈夫。後ろの座席は倒すと平面になるから」
そう答えて後部座席をたおして見せる

今年に入ってから買い替えた車は以前の車に比べると少し車体が長い
後部座席を倒して平面にすると　大人二人くらいは広々と寝転がれる
この車をつかってＳＡでお泊りしながら旅行をしたい、とこたつねこは言っているのだが
とらじまとぶち君からかなり非難されている

「それ私の昔からの夢だわ」
とらじまの母はそんな旅行がしたかったらしい
行先を決めずに出発してあちこち放浪するような旅がいいのだそうだ

「お父さんが元気だったらこの車を借りて出かけたかったわ」

とらじまの父は股関節が悪いので歩き回ったりできない
それに60代に大きな病気を2回している
しかし父も母も元気で　お互い別々の趣味を持っている


とらじまが子供の頃泊りがけで家族と旅行したのは2回だけだ
しかも母が「旅行に行きたい」と言っていた記憶が全くない
母の昔からの「夢」は父との老後の過ごし方の「夢」なのだろうか