先日のサッカーの試合で、様々な事に気付く。誰がゴールネットの穴を埋めるの?。指導者?。父兄?。子供達?。協会?。なんて思いながら、穴を塞ぎましたが、昔も同じでした。時間前にラインは引いていない。そんな試合でしたから、自らラインカーを押した記憶が甦りました。私が考えるのは、父兄自らが動き横のつながりを持った運営なんですが、ほとんど変らなかったのが残念でしたね。息子の晴れ姿を見に革靴で訪れる。4種の指導者を見ると、ほとんど変らず熱心に指導していますが、いつの間にか親への指導が抜けてきているかもしれません。
桑田真澄のブログに面白いことがありました。 今、WBCが、すごく盛り上がっているね。先日も、解説で韓国戦を観てきましたよ。どこの国が勝ったとか、誰が打ったとかは、興味ないけど、投手の球数制限やコールドゲームなどのルールが気になったね。 特に投手の、70球という球数制限。 WBCを観ていた、日本の野球指導者に、勝った負けたよりも、ぜひ、「気が付いて」もらいたいね。
体力、精神力、技術を兼ね備えたプロの投手に、 70球以上投げてはいけないと言っているんですよ。それなのに、体もできていない成長期の小学生、中学生、高校生、大学生に、練習や試合で、100球、200球と投げさせている指導者が、何と多いこと。この現状は、とても恐ろしいことだよね。
勝利至上主義以外、何物でもないよね。学生時代は、育成が大切なのに、どんなことをしてでも勝つことしか考えていないんだよね。子供の将来なんて、何も考えていないんだよ。そんな指導者に、子供を預けている親は、恐ろしいことをしているよね。安心して子供を預けられる指導者は、どこかにいないのかね?いるのなら、教えてほしいですよ。
日本中、何百というチームを見てきたけど、子供達を怒鳴り散らしている指導者ばかり。怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、周りに言っているようなもんだよね。そんなことも、わからないのかね?恥ずかしいというか、あまりにもひどすぎるよね。
そりゃぁ、叱らなければいけない時もあるよ。でも、試合中、練習中、最初から最後まで、怒鳴ることないよね。その情熱は、素晴らしいと思うんだけど、方向が間違っているよね。それだけ情熱があるのなら、もっと勉強して知識を身につけるべきだよね。もっと怖いのが、知識はあるけど、その知識を間違って使っている指導者だよね。 どちらのタイプの指導者にも、他人の大切な子供を預かるんだから、最低限の知識を身につけ、知識があるのであれば、正しい方向に使ってほしいよね。このことを、声を大にして、お願いしたいし、そろそろ「気が付いて」ほしいね。
何度も言いますけど、ボランティア精神で、子供達を指導する熱意は、本当に素晴らしいですよ。でも、熱意だけでは指導してほしくないし、安全対策や怪我予防などにも、最善の注意を払わなければいけないんですよ。 また、学生は、勉強もしなくてはいけないんですよ。一日中練習して、寝る時間もなくて、どうやって勉強するのですか?ダラダラと長時間、意味のない練習をしている時間があるのなら、効率的、合理的な練習メニューを考え、短時間集中型の練習をして、残りの時間を勉強や遊びに充てるべきですよ。成長過程で、学生時代の勉強と遊びは、大切な要素なんですよ。 何事も、バランスが大事なんですよ。トレーニング、栄養、休養のバランス。野球、勉強、遊びのバランス。
それに、人間は、溜め込むことはできないんですよ。投げ込み、打ち込み、走り込み。すべて迷信です。「気が付いてください」昔を思い出してください。投げ込みして、何が溜まりましたか?走り込みして、何が溜まりましたか?打ち込みをして、どうでしたか?溜まったのは、疲労だけではないですか? そんなに身体に負担をかけなくても、少しずつ、コツコツと積み重ねていけばいいじゃないですか。食事だって、3食毎日食べるから健康でいられるんでしょ?一度に1カ月分食べると体壊れますよね。 考えてみてくださいよ。自分だって6時間も7時間も、集中して練習できないでしょ?
試合で、毎打席ヒット打てないでしょ?いつも、完封できないでしょ?エラーだってするでしょ?プロ野球選手だって、エラーするし三振するし、ホームランだって打たれるんだから。子供達が、そうしたって当り前じゃないですか。何で怒るんですか?怒鳴るんですか?その前に、ミスしたプレーを分析し、解説してあげるべきですよ。そして、次は、どうしたらいいのかを教えてあげるべきですよ。そう思いませんか?僕の考えは、甘いですか? 少年時代、練習に行って殴られなかった日は無いくらい、怒られ殴られた。朝から晩まで練習するのが当たり前の時代、真夏でも水を飲めなかった時代だ。耐え切れず、トイレの水や雨上がりにできた水溜りの水を飲んだ経験もある。甲子園でプレーさせて頂き、ジャイアンツで、そしてメジャーでも投げさせて頂き、 野球というものを、ある程度は、熟知していると思う。そんな経験をしてきた僕が、今の日本の野球指導者にお願いしたいことです。厳しい言い方かもしれないけど、「気が付いてください」「気付いてください」よ。
自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ。たばこを吸いながら、ミーティングをするのは止めて下さいよ。練習中に、煙草すら我慢できない弱い人に、何が指導できるんですか?昼食に、ビールなど、アルコールを飲んで練習するのはよくないですよ。夜まで、アルコールを我慢できない自分に甘い人が、子供達に何を指導するんですか?不思議ですよね?子供達を指導する前に、誰かに指導してもらってください。 なんか、終わらなくなってきたよ。もう、家を出る時間なので、今日は、これで終わりにします。
最後に、素晴らしい指導者も沢山いると思います。僕が知らないだけで。そう願っていますし、そうであって欲しい。 WBCの話からだいぶん離れましたが、指導者としての、最低限のマナーや知識は、身につけてほしい思いから書きました。 厳しい言い方かもしれませんが、子供達のために、僕たち大人が率先して行動に移してみませんか?その姿勢を見せていきませんか? 今までは、どうでもいいんですよ。大事なのは、これからです。人は、いつからでも、どこからでも、何度でも変われるんですよ。やり直してみませんか? 落ち着いたら、指導者について、本を書こうと思う。興味があったら読んでみてください。いつになるかわからないけど・・・ 私も様々考えさせられます。
指導者は、子供達の将来を担っている。指導者は、来年があるが、子供たちに、来年はない。
つねに立ち返るべき合言葉 “Players First!”
頑張って行きましょう。