まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

インドビザを取るまでの苦難の道

2013-02-03 15:37:35 | インド
2月5日にインドのデリーで会議がある
ので、インド出張の飛行機の予約を取ろう
と思って、いちおうインドビザの有効期限
を確認してみようと、パスポートを見て
みたら、何と、2月5日で切れる!ビザが
取れないと出張はできない。

インドビザの申請センターのサイトを見て
みる。インドビザの申請がオンラインのみ
になったということと、ビザが取れるまで
に休日を除いて12日以上かかると出ている。
1月24日の夜なので、2月の2日に出発
するとしたら、一週間しかない。12日と
いうのはきっと先方も安全を見ているの
だろう。去年は、二三日で取れたので、
ひょっとしたら間に合うかもしれない。
しかしかなり焦りながら、オンラインで
申請書を作成。

ちなみにこちらがインドビザ申請センター
のホームページ。
http://indianvisaonline.gov.in/visa/

一年前は手書きで用紙に記入できたのに、
オンラインしか駄目とは。しかし、写真は
貼らないといけないし、インビテーション
レターなどが必要なので、オンラインでは
申請は完結しない。この記入がまた面倒だ。
親の名前だとか、宗教だとか、身体的特徴
だとか、こんなこと聞いてどうするのという
項目が多い。しかも表記は英語のみ。よほど
強い意思を持っていないと、インドに行くの
を断念したくなってしまう。インド政府は
外国人にインドに来てほしくないんだろうか
と思ってしまう。

申請書も重要だが、マルチプル(何回渡航し
ても有効な)のビジネスビザを取るためには
インドの会社からのインビテーションレター
(申請者にインドに来てほしいことを証明
する書類で、現地の会社のレターヘッドを
使って、サインが必要)と、日本の会社が
申請者の渡航を証明する英語の書類が必要
になる。最速で申請できるのが翌日の金曜
日なので、木曜の夜にこの入手のめどを
つけておかなければならない。

すぐに現地の自社の駐在員にメールを入れ
る。幸いにインドは時差が3時間半ある
ので、日本が深夜でもインドまだ起きて
いる時間だ。やがてレターの文面がメール
で送られてくる。こういう時のために現地
では、文面を用意してくれているのが
ありがたい。

金曜の朝、出勤前に会社の近所の写真屋で
写真を撮ってもらう。インドビザは5X5
センチメートルで、パスポート写真の
大きさとは違う。会社に着くとレター類を
準備。何とか書類を準備して、金曜の3時
過ぎ、文京区の茗荷谷にあるインドビザ
申請センターに向かう。

ウェブには、申請は指定された日に行く
ように書いてあるが、ウェブを見てもよく
わからない。とにかく書類を持っていけば
何とかなるのではと思いながら、受け取り
を拒絶される可能性も視野にいれながら、
とにかくそこに向かった。(後でわかった
が、申請は特に日時を約束する必要はなく、
書類を持ち込めばよいらしい。しかし
この説明が不親切)



去年も来ているので、場所はわかっている。
4時前に到着すると、そこは人でごった返し
ている。窓口がABCDと4つあるが、表示が
よくわからないのでとりあえず、一番入り口
に近いAの列に並ぶ。前に並んでいる若者が
書類の不備の指摘を受けている。窓口で対応
しているのはインド人というよりも、フィリ
ピン系の女性のようだ。片言の日本語で説明
している。結局その若者は書類の不備でまた
出直してくるようだ。

私の番が来て、Aの窓口は観光ビザの受付
なので、ビジネスはDの窓口に並ぶことを
告げられる。ちゃんとわかるように表示して
おいてほしいよね。Dの窓口に並ぶ。
自分の前に数人がいる。一人前の女性が、
写真の背景が青だということで受理できない
と言われている。え、そんなことで駄目?
なんて厳しいのか。


私の番になる。書類には問題がないらしい。
座って待てというフィリピン女性の指示に
従って、座って待つ。何十人か待っている。
やがて、私の名前が呼ばれ、窓口に行くと、
どうやら書類が受理されたようで、ビザ
申請料の2135円を支払う。しかし、発給
がいつになるのかはわからないらしい。
1月26日の土曜日はインドの祝日なので、
ビザの事務手続きは月曜からになるらしい。
その作業が中一日かかるので、1月29日の
火曜日以降にウェブで自分で確認するように
とのこと。

申請には旅行代理店らしき人も何人か見受け
られた。パスポートを大量に抱えて窓口に
持ち込んでいる。個人でこの手続きをやるの
は大変なので、多少の手数料は払ってでも
旅行代理店にやってもらったほうが楽な気が
する。私は都内に勤めているので、(昔住ん
でいたことのある)茗荷谷まで行くのは
それほど面倒ではない。しかし、ちょっと
離れたところからわざわざ茗荷谷まで来る
のは大変だ。

週が開けて、月曜日の夜にウェブにアクセス
してみた。申請ナンバーは見つからない。
いよいよ火曜日になって、午前中にアクセス
してみたらエラーになってしまう。システム
が調子が悪いようだ。何てこった!

午後になって、アクセスしてみる。
受付場所名(JAPAN-TOKYO)を選択し、
受付番号とパスポートナンバー、生年月日
と、画面に表示されているセキュリティー
コードを入力するのだが、いちいちこれが
面倒くさい。すると”Processing”という文字。
どうやら、ビザ発行手続きが行われている
らしい。でも、ビザがいつもらえるのかは
まだわからない。一週間以上かかったら
どうしようかと思いながら、不安な時間を
過ごす。

もし予定の日程までに取れそうもない場合、
空港到着後ビザ発給も受けられるようなの
で、パスポートを戻してもらう必要がある。
しかし、申請をキャンセルしてパスポート
を戻してもらうのは、経験者のブログによ
れば、これがまた大変らしい。もし駄目
だったら出張はやめよう。でも、渡航予定
日を2月2日と書いておいたので、そこに
注目してもらえれば、早めに出してもらえ
るかもしれない。

午後3時頃、再度トライ。アクセスのたび
にいちいちデータを入れ直さないといけ
ないのに怒りを覚える。また駄目かと思い
ながら、見てみると、何と、表示が
”Processed”になっている。
これは「ビザが発給された」という意味の
ようだ!これだけだと、非常にわかりにくい。
でも、とにかくよかった。

30日の水曜日、茗荷谷に行く。ビザの受け
取りは5時から5時半の間という時間帯が
強引に決められている。5時ちょっと過ぎ
に到着したら、すごい人の数。窓口は一つ
しかない。インド人の担当者が、受理用紙
の紙を受け取っていく。その後はひたすら
待つだけだ。

茗荷谷のインドビザ申請センターの狭苦し
い待ち合い室には、その日は100人以上が
いた。座りきれないので、立っている人も
多い。私は後ろのほうに席が空いているの
を見つけて座ったが、前後の間隔が狭くて
非常に座りにくい。ちょっと前かがみに
なると前の人にあたってしまいそうだ。
また、窓口のインド人が小さな声で名前を
呼ぶので、後ろのほうにいると聞き取り
にくい。難聴の人は大変だ。

一人一人名前が呼ばれるのを、じっと待つ
わけだが、これがまた効率的でない。
パスポートをその人に渡すだけなので、
もっとうまく段取りすればいいのにと思う。
飲食は禁止、写真は禁止のようだが、
あまりに待たされたので、スマホで写真を
撮ってみる。それがこちらの写真。

もう人はだいぶ少なくなっている。

一時間くらい待って自分の名前が呼ばれた。
パスポートを渡されて、受け取りにサインを。
パスポートを見てみると、新しいビザが
貼られている。ビザのデザインがこれまでと
ちょっと変わっている。一年のビザを申請し
たはずなのに有効期限が2015年の一月。
何と二年分もくれている。今までの実績が
認められての特別サービスか(?)。

というわけで昨日(2月2日)、無事に
デリーに到着することができました。
何とかビザが取れたことを、インドの
神々に感謝したい気持ちでいっぱいです。

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