まわる世界はボーダーレス

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インドが笑うトランプの最後の悪あがき

2020-11-25 10:00:12 | インド

2020年11月3日行われたアメリカ大統領選挙ですが、選挙から3週間が経って、民主党のバイデンが多数票を獲得し、選挙人の過半数を獲得したのが明白になってからも、トランプはしぶとく、違法な投票が行われたとか、選挙を盗まれたとか、訴訟してやるとか、選挙に勝ったのは自分だとか主張してなかなか敗北を認めようとしません。CNNのキャスターたちも、毎日、苛立ちを隠さず、「トランプよ、現実を認識せよ」と訴えているのですが、トランプは頑張っています。普通の神経の人間なら、そこまではできないのですが、彼はやはり普通ではないですね。

以前の記事、インドの3Dアニメ政治マンガ (Politoon)が面白い! や、その後、インド と中国はこんなにも仲が悪いでもご紹介したのですが、インドのテレビで放映されている政治CGアニメ漫画(ポリトゥーン)の"So Sorry!"という人気シリーズで、「2020年大統領選挙結果」という新作が発表されました。バイデンの当選が確定しているのに、ホワイトハウスに閉じこもり、選挙結果を認めようとしないトランプの姿を実に面白おかしく描いています。



ホワイトハウスの前に、バイデンの車が入ってきます。まだ居座るトランプの私物を撤去するのが目的のようです。



ホワイトハウスの窓から外の景色を眺めるトランプ。実にそっくりです。



バイデン側のスタッフが窓に選挙結果の紙を貼っていきます。



それを見て、トランプは納得できない様子で、それで紙飛行機を作りバイデンに投げ返します。
バイデンは余裕の表情で、スタッフにトランプの私物を撤去するように指示します。



この黄金の便器が笑えます。実際にトランプが使っていそう。こちらの記事にも紹介されていますが、ニューヨークのトランプタワーの内装は金ピカですね。私も随分前に出張で行ったときに、トランプタワーの一階の喫茶店でお茶をしたことがありますが、ゴージャスな空間で、落ち着かない気分だったのを覚えています。



そして自分の肖像画が持ち去られるのを拒むトランプ。壁にはジョージ・ワシントンとかの肖像画が飾ってあります。歴代の偉大な大統領として自分をアピールしたいのだと思いますが、結局はそれも押収されてしまいます。



そしてゴルフバッグも。すべて持ち去られてしまうのですが、それでもホワイトハウスに閉じこもるトランプは、あくまでも籠城の覚悟。そして、



「選挙に勝ったのは自分だ」というプラカード。ドタバタ喜劇の落ちとしては最高です。

こちら、フルで動画でご覧いただきましょう。



じつに滑稽に描かれていますね。

これまで、中国の習近平などは、これと同じような感じで、戯画化されて描かれていましたが、とうとうトランプも同じ感じになってしまいました。

これまで、トランプはインドのモディ首相とも仲のいい盟友という感じで描かれていました。このシリーズでも、何度もトランプは登場していますが、あくまでもインドの味方としての描かれ方でした。例えばこちらの動画。2020年の2月のものですね。



そしてこちらは2019年の9月のもの。描かれ方が全然違います。



2020年大統領選挙後の姿勢が嘲笑のネタになってしまったのでしょう。

インドのモディ首相は、11月8日に、ツイッターでバイデンにお祝いのコメントを送っています。



さらに11月18日には電話で祝意を直接伝えているようですね。時代はどんどん動いているのです。

しかし、今回のドタバタ劇、この往生際の悪さはインド人から見ても、というか、世界のほとんどの人がそうだと思うのですが(一部の人を除いて)、まさにマンガチックですね。







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