9月9日は、EC (Eコマース)の世界ではとても重要な日です。11月11日は独身の日ということで、ECが圧倒的な売り上げの日として有名なのですが、9月9日も重要なのですね。中国語では、9は“jiu”と発音します。中国語は四声という4種類の抑揚があるので、日本語ではなかなか説明しにくいのですが、一旦下がって上がる感じです。
この音と同じ文字が「久」という漢字。9が二つ重なっているので、「久久」という言葉と同じ音になります。日本語だと「ひさびさ」ということになりますが、中国語だと、「長い間」とか「永遠に」というようなすごくいい意味になります。日本語では、9は「苦」を連想して、どちらかというと嫌われる数字ですが、中国語圏では、8と並んでとても縁起のよい数字なんですね。
というわけで、ECの世界では、9月9日は大きなセールが行われる日として重要になっているのです。
私はシンガポールに住んでいるのですが、8月中旬から9.9という文字をやたら目にしました。EC上でのセールの告知なんですが、シンガポールでもECが活況を呈していて、LazadaやShopeeというECが大々的な宣伝を展開しています。
今年の9.9対決は、Lazadaが、「愛の不時着」でお馴染みのヒョンビンをアンバサダーとして起用。
それに対抗して、Shopeeがジャッキー・チェンを起用しています。
この両者の広告対決は熾烈を極め、テレビ、ネット、屋外看板、バス広告などかなりの露出がありました。
しかも、この広告キャンペーンは、シンガポールだけでなく、リージョナルの展開ということで、東南アジア各国で展開されているようです。Shopeeのジャッキー・チェンのコマーシャルを下に添付しましたが、これを見るだけでも、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイで展開されていますし、何と同じコンテンツがポルトガル語でブラジルでも展開されています。
こちらがLazadaのコマーシャルです。
で、こちらがShopeeのコマーシャル。
コマーシャルの作りとしては、Lazadaのほうが作りが凝っていますが、アンバサダーの契約料としてはどっちがどっちなのでしょう。9.9はもともとは中国語の「久久」がルーツなので、中華圏でしか意味がないと思っていたのですが、Shopeeの例を見ても、中華圏とは関係なく、フィリピンとかブラジルで9.9のプロモーションをやっているのですね。
最近は日本からも越境ECということで、Shopeeなどもかなりプロモーションしていますが、現地では手に入りにくい商品も日本から直接郵送で販売されています。化粧品や、食品などが多いのですが、例えば、こんなのも売られています。
https://shopee.sg/-Direct-from-Japan-Kubara-Honke-Kayanoya-Atsuyaki-Tamago-no-Moto-Instant-Bouillon-for-Tokyo-Style-Japanese-Thick-Omelet-Made-in-Japan--i.510054814.13102495225?position=18
日本でも東京以外では買えない東京限定の茅乃舎の厚焼き卵の素などもシンガポールで入手可能になっているんですね。Shopeeの購買者は現地の消費者なんですが、現地在住の日本人でも重宝するような商品があったりするので、越境ECがどんどん発展してくれると私のような海外在住者には助かります。
海外で日本の商品を買うと送料もかかるし、かなり割高になるイメージがあるのですが、ある程度の金額以上になると送料無料というのも多く、日本とそんなに変わらない値段で(ものによっては日本よりも安く)買えたりするものもあるようですね。
こういう越境ECが盛んになってくると、国際的な販売の形態もどんどん変わっていくのでしょうね。若い人たちは、実際の店舗ではなくどんどんオンラインで購入するようになっていきます。コロナでステイホームが一般化し、買い物をオンラインでするというのが当たり前になると、国境に関係なくこういう商売が増えていくのでしょう。
この音と同じ文字が「久」という漢字。9が二つ重なっているので、「久久」という言葉と同じ音になります。日本語だと「ひさびさ」ということになりますが、中国語だと、「長い間」とか「永遠に」というようなすごくいい意味になります。日本語では、9は「苦」を連想して、どちらかというと嫌われる数字ですが、中国語圏では、8と並んでとても縁起のよい数字なんですね。
というわけで、ECの世界では、9月9日は大きなセールが行われる日として重要になっているのです。
私はシンガポールに住んでいるのですが、8月中旬から9.9という文字をやたら目にしました。EC上でのセールの告知なんですが、シンガポールでもECが活況を呈していて、LazadaやShopeeというECが大々的な宣伝を展開しています。
今年の9.9対決は、Lazadaが、「愛の不時着」でお馴染みのヒョンビンをアンバサダーとして起用。
それに対抗して、Shopeeがジャッキー・チェンを起用しています。
この両者の広告対決は熾烈を極め、テレビ、ネット、屋外看板、バス広告などかなりの露出がありました。
しかも、この広告キャンペーンは、シンガポールだけでなく、リージョナルの展開ということで、東南アジア各国で展開されているようです。Shopeeのジャッキー・チェンのコマーシャルを下に添付しましたが、これを見るだけでも、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイで展開されていますし、何と同じコンテンツがポルトガル語でブラジルでも展開されています。
こちらがLazadaのコマーシャルです。
で、こちらがShopeeのコマーシャル。
コマーシャルの作りとしては、Lazadaのほうが作りが凝っていますが、アンバサダーの契約料としてはどっちがどっちなのでしょう。9.9はもともとは中国語の「久久」がルーツなので、中華圏でしか意味がないと思っていたのですが、Shopeeの例を見ても、中華圏とは関係なく、フィリピンとかブラジルで9.9のプロモーションをやっているのですね。
最近は日本からも越境ECということで、Shopeeなどもかなりプロモーションしていますが、現地では手に入りにくい商品も日本から直接郵送で販売されています。化粧品や、食品などが多いのですが、例えば、こんなのも売られています。
https://shopee.sg/-Direct-from-Japan-Kubara-Honke-Kayanoya-Atsuyaki-Tamago-no-Moto-Instant-Bouillon-for-Tokyo-Style-Japanese-Thick-Omelet-Made-in-Japan--i.510054814.13102495225?position=18
日本でも東京以外では買えない東京限定の茅乃舎の厚焼き卵の素などもシンガポールで入手可能になっているんですね。Shopeeの購買者は現地の消費者なんですが、現地在住の日本人でも重宝するような商品があったりするので、越境ECがどんどん発展してくれると私のような海外在住者には助かります。
海外で日本の商品を買うと送料もかかるし、かなり割高になるイメージがあるのですが、ある程度の金額以上になると送料無料というのも多く、日本とそんなに変わらない値段で(ものによっては日本よりも安く)買えたりするものもあるようですね。
こういう越境ECが盛んになってくると、国際的な販売の形態もどんどん変わっていくのでしょうね。若い人たちは、実際の店舗ではなくどんどんオンラインで購入するようになっていきます。コロナでステイホームが一般化し、買い物をオンラインでするというのが当たり前になると、国境に関係なくこういう商売が増えていくのでしょう。