まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

FACEBOOKが世界を変える

2011-05-03 01:21:37 | ビジネス

今年になってからFACEBOOK関連の本
が次々と刊行されていていますが、4月
に出たこの『フェイスブックインパクト』
という本、なかなか面白かったです。

発行元は宣伝会議、著者は高広伯彦さん、
池田紀行さん、熊村剛輔さん、原裕さん、
松本泰輔さんというソーシャルメディア
の専門家の皆さん。マーケティングの
視点からFACEBOOKを語った刺激的な
本となっています。

実は、発刊記念のトークイベントが
4月27日に開催されたのですが、それ
に行ってきました。著者の方々が出席
されたこのイベントの一部始終はこちら
のサイトに出ていますので、興味のある
方はご覧ください。
http://togetter.com/li/128964

現状では日本はFACEBOOKがかなり出
遅れている感じがあるのですが、「もし
このままFACEBOOKが日本で普及しな
かったら、日本はどうなるの?」という
テーマに対しての議論はかなり盛り上が
りました。

「つまらない国になってしまう」、
「世界から取り残される」、「マーケ
ティングの後進国になってしまう」と
いうことで、ここは何としても日本に
普及させないといけないという話しで
した。

内容もさることながら、FACEBOOKに
対する熱いものを共有することができた
だけでもこのイベントは価値があった
と思いました。

FACEBOOKがいかにすごいのかという
ことを示す動画を一つご紹介します。



すごいインパクトのある映像です。
FACEBOOKが普及しているのは欧米ば
かりでなく、インドネシア(2位)や、
トルコ(4位)、インド(5位)、フィリ
ピン(7位)などアジア諸国の健闘が
目立っています。(2011年5月現在)

http://www.checkfacebook.com/

実は、私がFACEBOOKを始めたのは、
今年の3月初旬。あの大地震が来る数日
前のことでした。映画の"Social Network"
は何度か見ていたのですが、FACEBOOK
はなかなか始める勇気がありませんでした。

ブログは5年前からやっていたのですが、
ミクシーもツイッターもあまりやる気が
ありませんでした。今年の3月、14年に
渡る海外勤務を終えて、東京に戻ってきた
のをきっかけに、FACEBOOKでもやって
みようかと登録してみたのでした。

そして3月11日、例の地震をきっかけに
してFACEBOOKの威力を痛感することに
なるのです。最初、海外の友達が多かった
のですが、電話もろくに通じない状況の中
で、自分の無事を伝えることができ、また
世界中の人たちがこんなにも自分の存在を
気にしてくれることに感動さえ覚えたのです。

ちょうど今週出る日経トレンディー誌で、
FACEBOOKやTWITTERが震災時にどのよう
に活躍したのかという調査結果などが出て
いるようです。



http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20110427/1035385/?ST=yahoo_headlines

私もFACEBOOKをやっていたおかげで、
自分が一人ではないということとか、世界
の人たちがこんなにも心配してくれている
こととか、日本人がどのように思われて
いるかということなど、切実に感じること
ができました。

このおかげで、これまで、もう一生合う
こともなかったかもしれない友人たちと
再び繋がることができたり、いままで知っ
ている人たちの新たな面を知ることができ
たり、世界がどんどん広がっていく気がし
ています。まだFACEBOOKを始めておられ
ない方、是非、始めてみてください。
決して損はしないと思いますよ。

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大震災に対峙して詩人たちが発した言葉とは

2011-05-01 21:23:25 | 文学的な

2011年4月30日、東京駒場東大前の日本
近代文学館ホールにて開催された「言葉
を信じる」という詩の朗読イベントに
行ってきた。「この大震災を前にして、
いま、それぞれの詩人が信じる言葉を
声にする」というものだった。

参加詩人は、天沢退二郎さん、稲葉真弓
さん、小池昌代さん、白石かずこさん、
高貝弘也さん、高橋睦郎さん、たなか
あきみつさん、田中庸介さん、天童大人
さん、田原さん、平田俊子さん、
四元康祐さん、和合亮一さん、そして
映像出演で石牟礼道子さん。

30年前に詩の朗読会には何度か行ったこと
のある私だが、最近の詩人の人はあまり知
らない。しかし、大学時の後輩でもある
四元康祐氏も出るということで、出かけて
いくことにした。彼とは卒業以来30年ぶり
の再会だった。

座席は約70。出演者が14人なので、観客を
出演者で割れば、一人あたり5人の観客と
いうことになる。これはかなり密なコミュ
ニケーションだ。肉声が届くためにはこん
な感じの規模がちょうどよいのだろうか。
でも、せっかくなので、こういうはもっと
沢山の人に聴いてほしいと思った。

「言葉を信じる」というタイトル。
最近マスコミではしらじらしい言葉が氾濫
している。政治家の言葉は全く信じられない。
言葉に対する不信感ばかりがつのる今日この
頃。こういう状況だからこそ、信じられる
言葉が求められているのだろう。

地震と津波と原発被害という未曾有の被災
状況の中で、言葉がどれだけ威力を持ちえ
るのだろうか。高橋睦郎さんは、「何を
書いても嘘っぽく聞こえてしまう」と
言っていた。他の方も同様の気持ちを持た
れているようだった。しかし、それぞれの
詩人は、まるで瓦礫の中から探し出して
きたかのようにして集めた言葉をそこに
持ち寄った。

言葉は強烈に響いてきた。福島で被災した
詩人の和合亮一さんの言葉は強烈だった。
悲惨なのに笑える部分もあった。笑える詩
というのは素晴らしい。和合亮一さんは
終わった後で、一番新聞記者たちに囲まれて
いた。

四元康裕さんが、ヒロシマで育ち、今ドイツ
に住んでいて、これまでの人生の中で断片的
に得てきた原発に関する記憶が、今回の原発
事故で一つの形に結晶したと語ったとき、
内容がこんなにも悲惨なのに言葉がこれほど
までも美しく輝けるのかと驚いた。

稲葉真弓さんが、生まれたばかりの魚の視点
で津波を描写した詩は印象的だった。宮城
の海で詩を朗読してきたという高貝弘也さん
も何か存在感があった。天童大人さんは言葉
が強烈に伝わってきた。とにかく迫力がある。

平田俊子さんの「カメラ」という詩も印象的
だった。ここでは語りつくせないが、この
イベントに参加してよかったと思った。
こういうことがあったことをもっとたくさん
の人に伝えないといけないと思って、この
ブログの記事に書いた。

ここで読まれた詩をもう一度文字の形で読ん
でみたい気がする。参加できなかった人たち
にも読んでもらいたい気もする。主催者の人
がもしこれを目にすることがあったのならば、
これを是非お願いしたく思う。

こんな文章では何も伝えられないかもしれな
いのだけれど、この日、こういうイベントが
あったという事実だけは伝えておきたいと
思う。この日、そこに集っていただいた詩人
の皆様に感謝です。

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