誰が家事をしますか?
うちは・・夫と二人暮らしのわが家の場合、9割わたしです。残りの1割、お風呂掃除とゴミ出しは夫の役割ということに落ち着いています。
結婚したら、女性が家事をするのが当たり前。
そういう考え方はお古になってきていますが、まだまだ根強いと思います。
とはいえ、わたしは今のわが家のやり方で満足しています。
なぜなら、夫は家事が得意ではないから(笑)
家事は、それが得意な人、それをするのが苦ではない人、面白がってなおかつ継続してできる人がやればいいことだと思っています。
特に、最後の「面白がってなおかつ継続してできる」っていうのが大事だと思います。
家事が得意なのと、料理が得意なのは、ほとんど同義のように思われがちですが、ちょっと違うと思います。
夫は油淋鶏が得意です。実家で腕前を披露してはみんなを喜ばせて自分もご満悦。
それはそれでよいことです。でも、それはイベント。家事は毎日の繰り返しで、料理はその一コマです。
私的に言えば、家事としてのカテゴリの中の料理は「ご飯支度」と言うべき、地味な作業であると思います。
油淋鶏をつくることが悪いのではなく、日々の「ご飯支度」の流れの中にうま~く組み込むことができてこそ、家事上手だといえるのでは。
そういうちょっと(かなり?)厳しめな主張を持っている私なので、夫はわが家では油淋鶏を作りません(笑)。以前、私がフルタイムで仕事をしていた時は作ってくれたことがありましたが、今は、そしてこれからもないだろうなぁ・・。
じゃあ、私が油淋鶏をつくるかといえば、それはないです。私は揚げ物が得意ではないので、作りません。
だんだん脂っぽいものを食べたいと思わなくなってきたこともありますし。
とはいえ、たまにムショーに「コロッケ食べたい!」となって、お惣菜のコロッケを買ってきたりします。
夫も、私のあっさり目のおかずだけでは物足りなくて、仕事帰りにスーパーのお惣菜を買ってくることもあります。その時間はちょうど値引きシールが貼られている時間帯のようで、まんまと釣られているなという感じです。
でもまあ、それも本人が満足ならそれもいいんじゃないって思っています。
で、そのお惣菜のプラスチック容器。これが結構かさばります。
これをいちおう洗って、乾かしてプラごみの日に出すわけです。これも家事のひとつ。
夫は洗わないんですが、やっぱりきれいにして出した方がその後リサイクルしやすいと思うし、食べ物のにおいが残っているとカラスが突っつきそうです。
で、プラスチック容器をいちおう洗う。
これは食器洗いの際、プラ容器をシンクに出しておいて、洗剤を流すとき洗剤を含んだ水がそこに当たるようにすればだいたいきれいになります。で、そのきれいになったプラ容器は洗剤たてのラックにかけておくと、翌朝には乾いていて、プラごみの入れ物に入れる、と言う流れです。
こういうことは、日々食器洗いをしてきて「こうやったら流れ作業の中でもう一つ仕事が片付くな☆」と発見することですよね。家事にはその面白さがあります。
ですが、家事があまり好きじゃない人は「めんどくさ~」ってなるんですよね。精神的に負担になっちゃう。
夫がこのタイプなので、プラ容器の件に限らず、他の家事も私がさっさとやってしまいます。
お風呂掃除は、夫の方がお風呂に入る時間が遅いので、「出るときに洗ってきてね」ということにしていますし、ゴミ出しは夫の方が朝出かけるのが早いので「まとめておくから、出しといてね」ということになっています。
今となっては、ゴミ出しは男性がするもの、みたいな風潮もあるような気がしますが。
得意な人がする。できるときにする。そういうところに落ち着いています。
とはいえ、家事は生きていくうえでやらなければならないことですから、大雑把にでも出来ることが大事といえますね。
だから男も女も関係なくて、人間として、だな~と思います。
なんでこんなことを考えたのかと言いますと、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』という本を読んでいるからです。
上野千鶴子さん、NHK100分de名著で拝見しました。ボーヴォワール著『老い』について解説していらっしゃいましたね。わかりやすい言葉で核心に迫るお話に引き込まれました。それからかなり経って本屋でこの本を見つけて読んでみようと思ったのです。
ケンカを学ぶ、なんてけったいなタイトルですが、それは遥洋子節というものでしょう。読み進めていくとわかります。
本気で学問することは言葉の格闘技でもあるようです。
ジェンダー論は社会的・文化的性差ということですが、これではまだ本当に理解するまでには透明な壁や階段がありすぎる感じです。
だけど、国家とか歴史の側面から見ていくとちょっとは私の頭でも自分の知的レベルにひきつけて考えられるかなぁ…と言った感触。知識の絶対量が足りないので、本当にわずかな感触です。
たとえば「女性兵士問題」。
なぜ戦争をするのか。男性は「この国を守るため、女性と子どもを守るために戦う」と兵士になり、戦場へ出て行きます。
でも、女性も兵士になったら?
ジェンダー論ってもっと広いところにつながっていくのだとハッとさせられました。
家事だけではありません。
戦争が身近になってしまった昨今。そして、来る参議院選挙。
もっと頭の中の引き出しをふやさなくてはいけないと思いました。
それにはたくさん本を読んで感じることかもしれません。