映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』

2018年06月16日 | 映画
『万引き家族』



祖母の年金と、わずかな収入だけで生活できないため、万引きで家計を賄っている5人家族が、ある日虐待されているらしき女の子を連れて帰ります。

児童虐待に関しては、最近のニュースなどでも耳にするので、まったくの絵空事ではないのが身につまされます。

なるべく情報を入れないで観てるので、終盤に近づくにつれて明らかになっていく事実に驚きます。

犯罪で生計を立てるのは決して容認できないことだけれど、この映画の中の家族を見ていると、それが絶対悪だとは言い切れないもどかしさを感じたりしてしまいます。

こういう事件が実際にあったとしたら、結末はこの映画の通りになるのが普通だろうし、第三者としてはそれで納得するのだろうけれど、佐々木みゆちゃん演じる女の子の行く末が気になります。
ひとことで言い表せない割り切れない思いが残る映画でした。

あと、リリー・フランキーは、どんだけ映画に出てるんだ


『空飛ぶタイヤ』



池井戸潤原作の初の映画化。

この人のドラマ化された作品はいくつか観たことがあるので、展開と結末は観る前から予測がついています。

予測がつくから面白くないかというとそうではなく、それに至る経過が面白いのですが、逆に言うと“いろいろあるけど絶対に良い結末を迎える”という確信がなければ、キツくて観られないほど

途中は、(もうダメだ)というところまで追い込まれてしまうので、“すっきりするラスト”という保証があるからこそ安心して観られるというものです。

というわけで、とても惹きこまれる話で面白かったのですが、これは元々の原作が面白いからというのが大きいかなとも思います。

役者さんはそれぞれ素晴らしかったし文句はないのですが、運送屋社長が長瀬智也さんで、奥さんが深田恭子さん、その息子が高村佳偉人くん(←『半分、青い』の子供時代の律)と美形が揃った家族というのは、それだけで現実的ではないよなあ~と思ってしまうのでした
長瀬智也さんばりの男前の運送屋社長がいたら教えてくれ
意外にいたりしてね

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