戦場のメリークリスマス
<あらすじ>
第2次世界大戦中のジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ。
日本軍のエリート士官ヨノイと連合軍捕虜セリアズ少佐の愛情めいた関係を中心に、日本軍人と西洋人捕虜との関係が興味深く描かれる。
テーマ曲はあまりにも有名で私たちも知っているけど、映画は今まで一度も観たことありませんでした
しかし今回は最後の全国的な大規模ロードショーってことで(←2023年に大島渚作品が国立機関に収蔵される予定のため)この機会を逃してはならない!と思って観に行ってきました。
日本軍人と西洋人捕虜の関係…ヨノイ(坂本龍一)とセリアズ(デヴィッド・ボウイ)、ハラ(ビートたけし)とロレンス(トム・コンティ)それぞれに複雑で微妙な関係。
ヨノイははセリアズを一目見た時から心奪われてしまったけど、その想いを表に出すわけにもいかず心の葛藤が見て取れれます。
ともすれば、捕虜側の行動ひとつで、いつ死に直結するかわからない状況と緊張感がヨノイにとって切ないというかなんというか…。(死を免れるよう、かなりのえこひいきはあったけど(笑))
一方ハラとロレンスの関係も不思議でした。
お互いに信頼しているように思えるけど、何にしてもこの時は戦時中。
そんな状況の中、従える側と従う側の関係もあるわけで、二人はどこまで本音で語り合っているのかわからなかったような…いや、そうするしかなかったのか。(すべて終わった後、ふたりほのぼのと会話してたし。)
それぞれに残虐さと優しさ、相反するものが混ざり合って、複雑な感情を表していたなぁ…と思いました。
しかし…
いい映画だったと思うのは確かだけれど、総体的に見るとどういう映画なのかよくわからない…。
この作品を理解するのは難しいです
坂本龍一やビートたけしの演技力は拙くて、けっして上手くはないはずのに、どちらもとても魅力的でした。
台詞が棒読み~とツッコミつつも、惹きこまれる良さがあるのがすごかったです。
そして皆が絶賛するデヴィッド・ボウイの美しさ。
なるほど、これは納得ですね
映画史上もっとも美しいキスシーンという人もいる( ↓ )コレ。
坂本龍一もデヴィッド・ボウイも表情がいい
直後、ヨノイ(坂本)は刀を振りかざすも倒れてしまい…って、どんだけナイーブなのか!(笑)
ところで、この作品で一番驚いたのはミスター・ロレンス役はデヴィッド・ボウイじゃなかったってことでした
この作品を観るまで、デヴィッド・ボウイがロレンスだと思い込んでいたので。
ほんとビックリした
たけしが言う「メリークリスマス、ミスターロレンス」の台詞って、デヴィッド・ボウイに向けて言ってるものだと、ず~~~っと思っていましたよ
あと作中に『戦場のメリークリスマス』ってタイトルは一度も出てこなくて『Merry Christmas Mr.Lawrence』表記だけでした。不思議。
他の出演者で内田裕也、ジョニー大倉、内藤剛志いろいろいたけど、いま見るとビックリするほど若い
あと当時はまだ無名だった三上博史も出ていたそう。
知らなかったし見つけられなかったです…惜しい。
今回、入場者特典(?)としていただいたステッカーです。
いいもん、もらいました~ (どう使えばいいのかわからないけど)
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