<読書メモ 2015年4月>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
7年前の春は、アメリカミステリマニアの先輩から
<ハリー・ボッシュ>シリーズをまとめ借りしていたのでした。
個人的には
「ボッシュ!お前はハードボイルドじゃない!社会不適合者だ!!」
と思っていて、たまに気分転換で別の小説を読む、という日々。
いや、結構おもしろく読んでましたけどね…!
以下、当時のメモ。
『ラスト・コヨーテ』マイクル・コナリー
ボッシュシリーズ4作目。
ボッシュ短絡的!と思っていたが、
とうとうパウンズを死に至らしめる羽目に。
やりすぎ!!短絡的すぎ!!!
後悔はしてるけど反省が少ない!!
北上次郎の解説は言い得て妙。
「とことん過去に遡る、未来の無い男」と。
この作品でシリーズひと段落、という感じか。
(迷宮入りしていた母の殺害事件という「過去」に
ひとくぎりをつけた作品。
とはいえボッシュは未来の無い男である。
というか後先考えなさすぎる男である。
お前は何歳だ!!)
『ザ・ポエット』マイクル・コナリー
ボッシュ月間と言いつつ、これはノンシリーズのもの。
新聞記者の一人称なのだけど、なんだか暗い男である。
「シニカル」という表現を多用しているけれども、
そういう鋭角的なものではなく、ただただ暗いという感じがする。
レイチェルへの嫉妬やらセックス後の電話に出ないことに
いちいち引っかかる考え方やら、暗い!
こういうねちっこい感じってアメリカ的なのか?
(新聞記者のジャック・マカヴォイが主人公。
暗い男ですが、後々<ハリー・ボッシュ>シリーズに登場します。
FBI捜査官のレイチェルも再登場します。
暗い男ですが、作者の記者時代がモデルだそうです)
『トランク・ミュージック』マイクル・コナリー
ボッシュシリーズ5作目。
第一作のヒロイン・エレノアに再会するボッシュ。
女々しいよボッシュ…。
少女マンガ並の女々しさ。
コナリーが描く男はみんな、アメリカンマッチョ思考な割に
やることなすことがなんとも女々しいんだよなあ。
事件は二転三転しておもしろかった。
痔の薬を目元に塗ると若く見えるというのは勉強になりました。
あとアメリカの警官は全員犯罪者。
(コナリーは、どの作品もプロットが面白くて
上下巻の文量でもぐいぐい読んじゃうんですよ。
それはさておき、5作目まで読んで、
「身内に凶悪犯罪者を抱えすぎだぞアメリカの司法よ!!」
という思いが拭えない)
『黒後家蜘蛛の会』アイザック・アシモフ
おっさんが集まって美味しいディナーをもぐもぐしながら
謎についてああでもないこうでもないと推論し合う短編集。
いいなあ。
入会したい。
推理作家のルービンと画家のゴンザロがキャラがたっていて、
会話がわかりやすいのも良い。
(こちらが当月のお口直し小説です。
この作品に出る探偵役のヘンリーも好きだけど、
ヘンリーのモデルになったというウッドハウスのジーヴスも好き)
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
7年前の春は、アメリカミステリマニアの先輩から
<ハリー・ボッシュ>シリーズをまとめ借りしていたのでした。
個人的には
「ボッシュ!お前はハードボイルドじゃない!社会不適合者だ!!」
と思っていて、たまに気分転換で別の小説を読む、という日々。
いや、結構おもしろく読んでましたけどね…!
以下、当時のメモ。
『ラスト・コヨーテ』マイクル・コナリー
ボッシュシリーズ4作目。
ボッシュ短絡的!と思っていたが、
とうとうパウンズを死に至らしめる羽目に。
やりすぎ!!短絡的すぎ!!!
後悔はしてるけど反省が少ない!!
北上次郎の解説は言い得て妙。
「とことん過去に遡る、未来の無い男」と。
この作品でシリーズひと段落、という感じか。
(迷宮入りしていた母の殺害事件という「過去」に
ひとくぎりをつけた作品。
とはいえボッシュは未来の無い男である。
というか後先考えなさすぎる男である。
お前は何歳だ!!)
『ザ・ポエット』マイクル・コナリー
ボッシュ月間と言いつつ、これはノンシリーズのもの。
新聞記者の一人称なのだけど、なんだか暗い男である。
「シニカル」という表現を多用しているけれども、
そういう鋭角的なものではなく、ただただ暗いという感じがする。
レイチェルへの嫉妬やらセックス後の電話に出ないことに
いちいち引っかかる考え方やら、暗い!
こういうねちっこい感じってアメリカ的なのか?
(新聞記者のジャック・マカヴォイが主人公。
暗い男ですが、後々<ハリー・ボッシュ>シリーズに登場します。
FBI捜査官のレイチェルも再登場します。
暗い男ですが、作者の記者時代がモデルだそうです)
『トランク・ミュージック』マイクル・コナリー
ボッシュシリーズ5作目。
第一作のヒロイン・エレノアに再会するボッシュ。
女々しいよボッシュ…。
少女マンガ並の女々しさ。
コナリーが描く男はみんな、アメリカンマッチョ思考な割に
やることなすことがなんとも女々しいんだよなあ。
事件は二転三転しておもしろかった。
痔の薬を目元に塗ると若く見えるというのは勉強になりました。
あとアメリカの警官は全員犯罪者。
(コナリーは、どの作品もプロットが面白くて
上下巻の文量でもぐいぐい読んじゃうんですよ。
それはさておき、5作目まで読んで、
「身内に凶悪犯罪者を抱えすぎだぞアメリカの司法よ!!」
という思いが拭えない)
『黒後家蜘蛛の会』アイザック・アシモフ
おっさんが集まって美味しいディナーをもぐもぐしながら
謎についてああでもないこうでもないと推論し合う短編集。
いいなあ。
入会したい。
推理作家のルービンと画家のゴンザロがキャラがたっていて、
会話がわかりやすいのも良い。
(こちらが当月のお口直し小説です。
この作品に出る探偵役のヘンリーも好きだけど、
ヘンリーのモデルになったというウッドハウスのジーヴスも好き)