岸本佐知子 訳
『掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集』
ルシア・ベルリンは
亡くなってから10年以上が経った今、
人気が出ているアメリカ女性作家。
生前は寡作で、知る人ぞ知るという感じの短編作家だったらしい。
カーヴァーが影響を受けているとか。
アラスカ生まれ、ほぼチリ育ち、
後半生はサンフランシスコやコロラドにいたようです。
自分の人生に立脚した物語を綴るので、
「わたし」の一人称が多いのですが、
「いつも同じ主人公だなあ」という感じは全くない。
どの短編も新鮮で、独特。
風物の描写や、そのときの気分の表現が、とにかく面白い!
少女である「わたし」も、寡婦である「わたし」も、
掃除婦の「わたし」も、不思議な視点を持っていて
文章に引き込まれる。
やっぱり表題作が好きだなあ。
訳者の岸本さんが、雑誌の対談で
ルシアと武田百合子を比較する話をしていて、
それもおもしろかった。
2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。
『掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集』
ルシア・ベルリンは
亡くなってから10年以上が経った今、
人気が出ているアメリカ女性作家。
生前は寡作で、知る人ぞ知るという感じの短編作家だったらしい。
カーヴァーが影響を受けているとか。
アラスカ生まれ、ほぼチリ育ち、
後半生はサンフランシスコやコロラドにいたようです。
自分の人生に立脚した物語を綴るので、
「わたし」の一人称が多いのですが、
「いつも同じ主人公だなあ」という感じは全くない。
どの短編も新鮮で、独特。
風物の描写や、そのときの気分の表現が、とにかく面白い!
少女である「わたし」も、寡婦である「わたし」も、
掃除婦の「わたし」も、不思議な視点を持っていて
文章に引き込まれる。
やっぱり表題作が好きだなあ。
訳者の岸本さんが、雑誌の対談で
ルシアと武田百合子を比較する話をしていて、
それもおもしろかった。
2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。