思惟石

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『金色機械』伝奇ファンタジーとは

2021-07-01 09:52:44 | 日記
恒川光太郎『金色機械』。
第67回日本推理作家協会賞受賞作(2013)。

これ、おもしろかったです!
文章も構成も人物も、とにかく上手い!
読んでいて楽しい!

ちなみに、江戸時代物なのですが
ちょっぴりSF要素(?)が入っています。
60ページあたりで、文字通りの
“金色機械”が登場したときは、
頭が着いていけなくてしばらくフリーズしました笑

解説には「伝奇ファンタジー」に近いようなことが
書かれていますね。

超常現象付きのミステリは嫌いではないのですが
(初期の西澤保彦とか、超能力×ミステリとか)
時代物にファンタジー要素が加わると、
ちょっと脳がバグるの、なぜなんでしょうね?

山田忍法帖とか苦手だったんだよなあ…。
『黎明に叛くもの』も
南蛮渡来の暗殺術的ファンタジーマジック
若干、ひっかかっていた。
私の頭が固いのかな。
水戸黄門に魔法はいらねえ!みたいな。

とはいえ、こちらの『金色機械』は
ストーリーも登場人物もどんでん返しの連続感も、
凄く良かった!
おもしろかった!
ジャンルで偏見持ってはいけないと思える作品だな
(言い訳するように『陰陽師』は好きだと言ってみる)。
コメント
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