『最後の証人』に登場した元検察官の弁護士・佐方貞人の
検事時代を描いた第二作が、『検事の本懐』。
オリジナル長編 → 過去を描く連作短編
おもしろい順番で作品を書くなあと思ったのだけど、
恐ろしいくらいに完成度が高かった。
なるほどこういう生い立ちで、検事になり、さらに弁護士になったのか、と。
第1作から練られていたのかな。
凄いな。
今作は連作短編集ではありますが、それぞれの物語で
視点となる主人公的人物が変わるのが良い。
それぞれが「警察小説」だったり「検察小説」だったり
味わい方が変わるのもおもしろい。
特に冒頭の『樹を見る』は典型的な「警察小説」
(横山秀夫的にオッサンが喧嘩したり葛藤したりする。良いね!)で、
佐方検事はほぼ出ない。
でも、しっかり「らしさ」を残す。
うまいなあ。
最後の『本懐を知る』も、
主人公はジャーナリストの兼先とも、父親の故・佐方氏とも言える。
でも佐方貞人に収束する物語でもある。
凄い。
シリーズの続きが気になってしまうし
シリーズのファンになってしまう。
第15回大藪春彦賞受賞
検事時代を描いた第二作が、『検事の本懐』。
オリジナル長編 → 過去を描く連作短編
おもしろい順番で作品を書くなあと思ったのだけど、
恐ろしいくらいに完成度が高かった。
なるほどこういう生い立ちで、検事になり、さらに弁護士になったのか、と。
第1作から練られていたのかな。
凄いな。
今作は連作短編集ではありますが、それぞれの物語で
視点となる主人公的人物が変わるのが良い。
それぞれが「警察小説」だったり「検察小説」だったり
味わい方が変わるのもおもしろい。
特に冒頭の『樹を見る』は典型的な「警察小説」
(横山秀夫的にオッサンが喧嘩したり葛藤したりする。良いね!)で、
佐方検事はほぼ出ない。
でも、しっかり「らしさ」を残す。
うまいなあ。
最後の『本懐を知る』も、
主人公はジャーナリストの兼先とも、父親の故・佐方氏とも言える。
でも佐方貞人に収束する物語でもある。
凄い。
シリーズの続きが気になってしまうし
シリーズのファンになってしまう。
第15回大藪春彦賞受賞