<読書メモ 2015年10月 ④>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
『ハゲタカ』真山仁
「ハゲタカファンド」がテーマの経済小説。
「デューデリジェンス」とか「バルクセール」とか
太陽製菓の創業者一族との買収劇とか、
中盤はすごくおもしろかった!
しかし終盤は、ミカドホテルや足助銀行がどうのこうのと、
なんか、尻切れトンボというか収束できなくなっちゃった感じかな。
鷲野の復讐というものも曖昧だったし、いくら続編ありきでも
着地がちょっと。
リンがもう少し魅力的で賢そうだと良かったたのにと思いつつ、
ステーキばっか食べてるのはすごく良い。
(経済小説というジャンルをまったく知らなくて、
初めて読んだときは面白いし勉強になるしで、衝撃的だったなあ。)
『覘き小平次』京極夏彦
山東京伝の「復讐奇談安積沼」がベースらしいが、
原本に覗き要素は皆無である。美少年の画に恋をする要素もない。
すごい再構築っぷり!良いと思う!
あと文章が読みやすい。七五調がさらっと盛り込まれていて、
音読しやすい。しないけど。
(『嗤う伊右衛門』同様、江戸時代の怪談をベースに
京極節で再構築した<江戸怪談>シリーズ。
<巷説百物語>シリーズのキャラがちょい役ででるのもお約束。
第16回山本周五郎賞受賞作)
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
『ハゲタカ』真山仁
「ハゲタカファンド」がテーマの経済小説。
「デューデリジェンス」とか「バルクセール」とか
太陽製菓の創業者一族との買収劇とか、
中盤はすごくおもしろかった!
しかし終盤は、ミカドホテルや足助銀行がどうのこうのと、
なんか、尻切れトンボというか収束できなくなっちゃった感じかな。
鷲野の復讐というものも曖昧だったし、いくら続編ありきでも
着地がちょっと。
リンがもう少し魅力的で賢そうだと良かったたのにと思いつつ、
ステーキばっか食べてるのはすごく良い。
(経済小説というジャンルをまったく知らなくて、
初めて読んだときは面白いし勉強になるしで、衝撃的だったなあ。)
『覘き小平次』京極夏彦
山東京伝の「復讐奇談安積沼」がベースらしいが、
原本に覗き要素は皆無である。美少年の画に恋をする要素もない。
すごい再構築っぷり!良いと思う!
あと文章が読みやすい。七五調がさらっと盛り込まれていて、
音読しやすい。しないけど。
(『嗤う伊右衛門』同様、江戸時代の怪談をベースに
京極節で再構築した<江戸怪談>シリーズ。
<巷説百物語>シリーズのキャラがちょい役ででるのもお約束。
第16回山本周五郎賞受賞作)
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