珍しく新書を読みました。
小笠原弘幸『オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史』(中公新書)。
タイトルの通りで、オスマン帝国の600年史を
約300ページで駆け抜けます。
コスパいいな笑
ところでオスマン帝国って何かイメージあります?
私は限りなくゼロでした。
十字軍が戦ってた相手かな?(違う)
オスマン帝国は、1299年ごろから約600年、
つまり今から約100年前の20世紀初頭まで存在した大帝国。
ぜんぜん知らなかった…。
(ちなみに十字軍国家の最後、アッコン陥落は1291年です)
しかも単一王朝が長期存続したという点では
ハプスブルク帝国に匹敵するとか。
しかもしかも、読むとわかりますが、代々のスルタン(大帝)の
イスラム盟主っぷり、平均レベルがだいぶ高いです。
ハプスブルク家とか古代ローマ皇帝とかフランス王家とか
ちょっとクレイジーな当主が結構な確率で排出されていますが、
それを思うとオスマン一家はすごいよ優秀だよ…!
あれこれ読書をしていると、なんだかんだで
ヨーロッパの歴史に触れる機会は多いのに、
イスラム側って不思議なくらい印象が薄いなあ、
ってのが最大の驚きでした。
個人の問題かもしれないけど。
あと、オスマン帝国って、キリスト教の他宗教への厳しさに比べると、
個人の信仰に対してとっても大らかな印象。
多民族、他宗教に寛容な国だったんですね。
だからこそ長期的な繁栄があったし、
第一次世界大戦前の民族意識の高まりというか
ナショナリズムの台頭に、敗北したのかもしれません。
難しいね。
世襲問題に関しては、王族の「母」系の親戚がでしゃばらないように
王太子の母は奴隷から選ぶとか、なるほどと思った。
兄弟殺しはどうかと思うけど。
新書ですし、600年分の歴史でもあるので、
それぞれのスルタンの人間的エピソードとか
歴史豆知識みたいな遊びの部分はありませんが
各章が短くて読みやすいので、入門編としてオススメです!
で、次はまた西欧側視点に戻りますよ。
塩野七生『ロードス島攻防記』!
十字軍の落胤・聖ヨハネ騎士団と、
オスマン帝国スルタン・スレイマンが戦うよ!!
小笠原弘幸『オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史』(中公新書)。
タイトルの通りで、オスマン帝国の600年史を
約300ページで駆け抜けます。
コスパいいな笑
ところでオスマン帝国って何かイメージあります?
私は限りなくゼロでした。
十字軍が戦ってた相手かな?(違う)
オスマン帝国は、1299年ごろから約600年、
つまり今から約100年前の20世紀初頭まで存在した大帝国。
ぜんぜん知らなかった…。
(ちなみに十字軍国家の最後、アッコン陥落は1291年です)
しかも単一王朝が長期存続したという点では
ハプスブルク帝国に匹敵するとか。
しかもしかも、読むとわかりますが、代々のスルタン(大帝)の
イスラム盟主っぷり、平均レベルがだいぶ高いです。
ハプスブルク家とか古代ローマ皇帝とかフランス王家とか
ちょっとクレイジーな当主が結構な確率で排出されていますが、
それを思うとオスマン一家はすごいよ優秀だよ…!
あれこれ読書をしていると、なんだかんだで
ヨーロッパの歴史に触れる機会は多いのに、
イスラム側って不思議なくらい印象が薄いなあ、
ってのが最大の驚きでした。
個人の問題かもしれないけど。
あと、オスマン帝国って、キリスト教の他宗教への厳しさに比べると、
個人の信仰に対してとっても大らかな印象。
多民族、他宗教に寛容な国だったんですね。
だからこそ長期的な繁栄があったし、
第一次世界大戦前の民族意識の高まりというか
ナショナリズムの台頭に、敗北したのかもしれません。
難しいね。
世襲問題に関しては、王族の「母」系の親戚がでしゃばらないように
王太子の母は奴隷から選ぶとか、なるほどと思った。
兄弟殺しはどうかと思うけど。
新書ですし、600年分の歴史でもあるので、
それぞれのスルタンの人間的エピソードとか
歴史豆知識みたいな遊びの部分はありませんが
各章が短くて読みやすいので、入門編としてオススメです!
で、次はまた西欧側視点に戻りますよ。
塩野七生『ロードス島攻防記』!
十字軍の落胤・聖ヨハネ騎士団と、
オスマン帝国スルタン・スレイマンが戦うよ!!