<読書メモ 2016年7月 ②>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『私を離さないで』カズオ・イシグロ
(以下はネタバレ全開の感想メモです)
提供者という表現が、なんらかの抽象的な概念なのかと思っていたら、
冗談抜きで「提供者」だということに、じわじわと気づかされる。
じわじわと衝撃を受ける。
「提供者」と呼ばれるクローン人間がつくられている世界。
読了してからの衝撃や、考えさせられる感や、
あれやこれやの混乱が半端ない。
名作だと思うけれど、ヘビーだ。
前半を読みながら「輝夜姫」と設定が似てるのかな?と
思ったりしたけれど、
まったくちがう。
キャシーは介護人が終わったら、提供にまわるのだろうか。
臓器にも鮮度があって、30歳を超えたら猶予というか引退できる、
とか、そういう救いがあることを望む。
ヘールシャムや他の施設の暮らしを想像しただけで、
怖くて身がすくむ。
(『侍女の物語』を読んだ際には
『私を離さないで』を思い出しながら
「なにこのディストピア!!」と叫んだものですが(脳内で)、
いやもう、改めて、凄い作品だよなあ。どちらも。
「侍女」が抽象的(且つ欺瞞的)な呼び名なのに対して
「提供者」は文字通りなんだよなあ。
どっちもヘビーである。
2016年ベストというか、衝撃ナンバー1の作品でした。
ということをだらだら書いてる当時のブログはこちら)
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『私を離さないで』カズオ・イシグロ
(以下はネタバレ全開の感想メモです)
提供者という表現が、なんらかの抽象的な概念なのかと思っていたら、
冗談抜きで「提供者」だということに、じわじわと気づかされる。
じわじわと衝撃を受ける。
「提供者」と呼ばれるクローン人間がつくられている世界。
読了してからの衝撃や、考えさせられる感や、
あれやこれやの混乱が半端ない。
名作だと思うけれど、ヘビーだ。
前半を読みながら「輝夜姫」と設定が似てるのかな?と
思ったりしたけれど、
まったくちがう。
キャシーは介護人が終わったら、提供にまわるのだろうか。
臓器にも鮮度があって、30歳を超えたら猶予というか引退できる、
とか、そういう救いがあることを望む。
ヘールシャムや他の施設の暮らしを想像しただけで、
怖くて身がすくむ。
(『侍女の物語』を読んだ際には
『私を離さないで』を思い出しながら
「なにこのディストピア!!」と叫んだものですが(脳内で)、
いやもう、改めて、凄い作品だよなあ。どちらも。
「侍女」が抽象的(且つ欺瞞的)な呼び名なのに対して
「提供者」は文字通りなんだよなあ。
どっちもヘビーである。
2016年ベストというか、衝撃ナンバー1の作品でした。
ということをだらだら書いてる当時のブログはこちら)