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旅行記、世相独言

中東欧の古都プラハ② - プラハ - (異文化体験22 中東欧の旅3)

2009年03月15日 23時45分34秒 | 異文化体験_中・東欧
中東欧の古都プラハ② -プラハ- 1995.09.25~09.28


 26日は理事会メンバーには、9時半から徒歩による観光プログラムが用意されている。

 1000年以上の長い歴史のほとんどを他国に侵略されながら、それでも民族の誇りと文化を守り続けてきた気高い精神が街の隅々まで染み込んでいる。

 まずはホテルから広場に向けてそぞろ歩き。

 広場には今日も沢山の市民や観光客が集っている

 最初の見学先は1380年に建造された3つのバシリカを持つ「The Church of Our Lady before Tyn」と呼ばれる教会。

 次いで6世紀に亘って街のランドマークとなっている機械仕掛けの時計を有する69.5mの旧市庁舎は1338年、時のルクセンブルグのジョン王が旧市街地の市民に独自の市庁舎建設を許可し、時計は15世紀初頭から時を刻んでいる。最上部の二つの窓から12人の国王が順に姿を現し、天使は市政の公正さを表している。

 旧市庁舎の有名な機械仕掛けの時計

 今や真っ黒に煤けた65mの高さを有する1475年建造のゴシック建築Powder Towerは、良く知られたRoyal Routeの出発点として使われた。隣接してオリジナルの王宮跡地に20世紀初頭に建てられた新市庁舎があり、スメタナホールや数々のラウンジを有する首都の文化の殿堂となっている。


 ブルタバ川にかかるカレル橋の橋塔

 Vltava川に架かる石造りのカレル橋(チャールズ橋)は、橋の欄干に合計30の石像を有する珍しい芸術橋である。1357年に着手され15世紀初頭に完成した橋は長さ520m、幅10m、16の橋脚で支えられている。両端には橋塔を有し、旧市街地の塔は14世紀のもの。ツアーはここで昼食に。

 橋の上から河岸を望む

 プラハを代表する景色(PRAGUE AN HISTORIC TOWNより)

 午後は、対岸のプラハ城(Hradcany)の見学。プラハ城は歴代ボヘミア王の居城で、世界一大きな古城。
 1918年からチェコ共和国大統領府がここに置かれている。聖ビート大聖堂(St.Vitus’ Cathedral)とお城の複合体はプラハのシンボルとも言える。広大な複数の宮殿を有するお城は、残念ながら共産圏支配の間に真っ黒に煤けて、本来の真っ白な大理石の面影はないが、それでもその偉容は圧巻である。お城からゆっくりと川向こうのプラハの街を眺めながら坂道を下り、バスでホテルに戻る。

 St.Vitus'教会とその塔(PRAGUE AN HISTORIC TOWNより)

カレル橋越に望むプラハ城と教会(PRAGUE AN HISTORIC TOWNより)

 建物は排気ガスや長年の埃で煤けて黒く洗えばさぞかし....

 しかし、その中に一歩入ると荘厳で煌びやかな雰囲気に...


 今夕は、プラハ城にてTransgas主催のガラ・ディナー。ディナーに先んじてのカクテルパーティでは、デンマークのWGC国内組織委員長と、日本で開催される世界エネルギー会議の情報交換を行う。ディナーは城内のBall-Game Hallでベルギー、スペイン等の代表とテーブルを囲んでの恒例のマラソンディナーに古都の夜がふけて行く。

 今宵の会食のテーブルを同じくする人達

 翌27日はコングレスホールで午前中理事会が開催され、お昼はダイアナサロンで各国事務局の昼食会。午後も理事会の続きとTransgasからチェコのガス事情の報告等がなされた。ロシアから欧州へのパイプラインガスはチェコ国内を通過するため、欧州のガスの大動脈の役割をTransgasが担っている。
 夕刻は、チェコガス連盟主催のプラハ醸造所でインフォーマルイブニングが予定されていたが、N氏の誘いで同行者と共に広場近くのレストランでチェコ最後の夜を過ごす。

 街のあちこちにフレスコ画に飾られた新ルネサンス様式の建物が....(写真はROTT HOUSE) (PRAGUE AN HISTORIC TOWNより)

 「ヨーロッパの魔法の都」プラハは、「プラハの春」以降かつての自由都市の息吹を猛烈に感じさせる都市に変身中。一方で街の佇まいは中世の玉手箱であった.

  (今回のブログには、理事会のお土産に貰った1994年V RAJI社刊「PRAGUE AN HISTORIC TOWN」より、一部写真を掲載しました)


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