(写真はクリックで拡大します)
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グランドキャニオンの航空写真(赤字Mhaマーサポイント、Dはデザートビューポイント)
今まで雑誌やTVの映像で幾度となく見てきた巨大な崖が、圧倒的なスケールで眼前に広がっている。
長さ446km、幅6km~29km、平均深さ約1200m(最深地点は1800m)に及ぶ巨大な峡谷が、どのようにして出来たのか、諸説あるようだが、一般的には「約6600万年前コロラド高原岩層の隆起が始まり、海底よりその姿を現した。 この岩層はグランドステアケース(大階段)と呼ばれており、 グランドキャニオン~ザイオン~ブライスキャニオンまで1連となっている。約1000万年前現在のコロラド川の源流を形成。 その後も侵食を続け、現在のような大渓谷となった。」ということらしい。
しかし、年間降雨量はサウス・リム (South Rim) で380mm、最深部では年間200mm程度の雨量でこんな渓谷が形成できるのか、と不思議がる小生だが、これは今の話。1000万年というとてつもない長い間の地殻変動、気候変動や雪解け水等々、自然の力には想像を絶するものがある。
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MAP(赤枠が今回のビューポイント) グランドキャニオンの地層図 公園入り口の車列
グランドキャニオンの巨大な谷は、北の壁をノースリム、南の壁をサウスリムと言い、サウスリムはビレッジを中心にして西にウエストリム、東にイーストリム(リム、Rim:淵、崖の意)と続き、谷を見下ろす数多くのビューポイントがある。
我々が最初に立ち寄ったのはサウス・リムのマーサ・ポイント(Mather Point)。マーサはこの公園誕生に尽力した初代アメリカ国立公園局長の名前で、Stephen.T.Matherの銘板が展望台に置かれている。
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マーサポイントからのパノラマ・ビュー
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基底部までは千数百メートル カラスも一服 自らの立ち位置は知らぬが仏
窓ガラス破損で機敏に対応した添乗員のC嬢 初代アメリカ国立公園局長Stephen.T.Matherの銘板
ここは1、2を争うビューポイントのようで、グランドキャニオンの実に1/4が見渡せるポイントのようだ。しばし静かに大自然の造形と息吹を感じたいところだが、声高のお隣の国の方々も到着してそれどころではない。自らの立ち位置を知らずに絶景に酔いしれているが、そこは谷底まで千数百メートルはあろうかという絶壁に張り出した岩の上。
ここからグランドキャニオンの1/4が見渡せるとか 写真では奥行感が出ない ショットポイントの公園碑
サウス・リムの東の端にデザート・ビューポイント(Desert View Point)があり、渓谷の底を流れるコロラド川の様子がよくわかる。ここには、先住民族の見張り塔を再現したウォッチタワーがある。高さ21mの鋼構造のタワーで設計者はメアリー・エリザベス・ジェーン・コルター(1869-1958)。1932年の作品だ。コルターの傑作の一つに、1923年建設したニューメキシコ州のナバホの砂の絵を取り入れた近代的なエル・ナバホ・ホテルがある。
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先住民族の見張り塔を再現したウォッチタワー コルター設計の高さ21mの鋼構造のタワー
タワー最上部からの眺望 渓谷の底を流れるコロラド川の様子 基底部をちょっと拡大
タワーの中には、ナバホ族伝統の織物ナバホラグ等の土産品も売られており、壁画を楽しみながら螺旋階段を上がり最上階からはグランドキャニオンと蛇行するコロラド川も一望できる。さすがに、ここまでは声高の隣人たちも来ていないので、静かに大自然を楽しむことが出来る。
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螺旋階段を上がるタワー内部 ナバホ族等先住民の独特のアートが見れる
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パノラマ写真 断層の所々に穴住居のようなものが 複雑に断層が入り組んで
デザートビューポイントからのイーストリム方向の眺め
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後方窓ガラスを破損した痛々しい我々のバス 環境問題に配慮した天然ガスバス
1時間程走って、Cameronのギフトショップ兼レストランで昼食。メニューはスープととてつもなくでかい揚げパン。スープの味が出された皿ごとに異なっていたようで、隣のテーブルでは辛い!とひと悶着。
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Cameronのギフトショップ兼レストラン スープと揚げパンの昼食 レストラン内部の様子
アメリカ・インディアンやカナダ・インディアンのファースト・ネーションの文化的アイデンティティーの象徴と見なされるものに、眠っている子供を悪夢から守ってくれる魔除けのお守り「ドリームキャッチャー」がある。クモの巣状の目の粗い網が組み込まれ、羽やビーズなど独特の神聖な小道具で飾られたものだ。悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、良い夢だけが網目から羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入ると言われている。小さいのを一つゲット(8.11ドル)。
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ドリームキャッチャー($7~) お隣のレトロっぽいCAMERON郵便局
グランドキャニオンの人は、やはりこの人。建築家兼インテリアデザイナーの「Mary Elizabeth Jane Colter」。先住民の文化とグランドキャニオンをこよなく愛した人。
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Mary Elizabeth Jane Colter ウォッチタワーの傍の解説銘板 コルターが愛したナバホの砂の画デザイン
食事の後は、モニュメントバレーへ。此度の旅もいよいよ終盤戦だ。
異文化体験50 アメリカ大自然紀行の旅
その5.奥行感が出せない! グランドキャニオン(Mary Elizabeth Jane Colter)
2018.06.30
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グランドキャニオンの航空写真(赤字Mhaマーサポイント、Dはデザートビューポイント)
今まで雑誌やTVの映像で幾度となく見てきた巨大な崖が、圧倒的なスケールで眼前に広がっている。
長さ446km、幅6km~29km、平均深さ約1200m(最深地点は1800m)に及ぶ巨大な峡谷が、どのようにして出来たのか、諸説あるようだが、一般的には「約6600万年前コロラド高原岩層の隆起が始まり、海底よりその姿を現した。 この岩層はグランドステアケース(大階段)と呼ばれており、 グランドキャニオン~ザイオン~ブライスキャニオンまで1連となっている。約1000万年前現在のコロラド川の源流を形成。 その後も侵食を続け、現在のような大渓谷となった。」ということらしい。
しかし、年間降雨量はサウス・リム (South Rim) で380mm、最深部では年間200mm程度の雨量でこんな渓谷が形成できるのか、と不思議がる小生だが、これは今の話。1000万年というとてつもない長い間の地殻変動、気候変動や雪解け水等々、自然の力には想像を絶するものがある。
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MAP(赤枠が今回のビューポイント) グランドキャニオンの地層図 公園入り口の車列
グランドキャニオンの巨大な谷は、北の壁をノースリム、南の壁をサウスリムと言い、サウスリムはビレッジを中心にして西にウエストリム、東にイーストリム(リム、Rim:淵、崖の意)と続き、谷を見下ろす数多くのビューポイントがある。
我々が最初に立ち寄ったのはサウス・リムのマーサ・ポイント(Mather Point)。マーサはこの公園誕生に尽力した初代アメリカ国立公園局長の名前で、Stephen.T.Matherの銘板が展望台に置かれている。
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マーサポイントからのパノラマ・ビュー
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基底部までは千数百メートル カラスも一服 自らの立ち位置は知らぬが仏
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窓ガラス破損で機敏に対応した添乗員のC嬢 初代アメリカ国立公園局長Stephen.T.Matherの銘板
ここは1、2を争うビューポイントのようで、グランドキャニオンの実に1/4が見渡せるポイントのようだ。しばし静かに大自然の造形と息吹を感じたいところだが、声高のお隣の国の方々も到着してそれどころではない。自らの立ち位置を知らずに絶景に酔いしれているが、そこは谷底まで千数百メートルはあろうかという絶壁に張り出した岩の上。
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ここからグランドキャニオンの1/4が見渡せるとか 写真では奥行感が出ない ショットポイントの公園碑
サウス・リムの東の端にデザート・ビューポイント(Desert View Point)があり、渓谷の底を流れるコロラド川の様子がよくわかる。ここには、先住民族の見張り塔を再現したウォッチタワーがある。高さ21mの鋼構造のタワーで設計者はメアリー・エリザベス・ジェーン・コルター(1869-1958)。1932年の作品だ。コルターの傑作の一つに、1923年建設したニューメキシコ州のナバホの砂の絵を取り入れた近代的なエル・ナバホ・ホテルがある。
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先住民族の見張り塔を再現したウォッチタワー コルター設計の高さ21mの鋼構造のタワー
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タワー最上部からの眺望 渓谷の底を流れるコロラド川の様子 基底部をちょっと拡大
タワーの中には、ナバホ族伝統の織物ナバホラグ等の土産品も売られており、壁画を楽しみながら螺旋階段を上がり最上階からはグランドキャニオンと蛇行するコロラド川も一望できる。さすがに、ここまでは声高の隣人たちも来ていないので、静かに大自然を楽しむことが出来る。
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螺旋階段を上がるタワー内部 ナバホ族等先住民の独特のアートが見れる
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パノラマ写真 断層の所々に穴住居のようなものが 複雑に断層が入り組んで
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デザートビューポイントからのイーストリム方向の眺め
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後方窓ガラスを破損した痛々しい我々のバス 環境問題に配慮した天然ガスバス
1時間程走って、Cameronのギフトショップ兼レストランで昼食。メニューはスープととてつもなくでかい揚げパン。スープの味が出された皿ごとに異なっていたようで、隣のテーブルでは辛い!とひと悶着。
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Cameronのギフトショップ兼レストラン スープと揚げパンの昼食 レストラン内部の様子
アメリカ・インディアンやカナダ・インディアンのファースト・ネーションの文化的アイデンティティーの象徴と見なされるものに、眠っている子供を悪夢から守ってくれる魔除けのお守り「ドリームキャッチャー」がある。クモの巣状の目の粗い網が組み込まれ、羽やビーズなど独特の神聖な小道具で飾られたものだ。悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、良い夢だけが網目から羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入ると言われている。小さいのを一つゲット(8.11ドル)。
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ドリームキャッチャー($7~) お隣のレトロっぽいCAMERON郵便局
グランドキャニオンの人は、やはりこの人。建築家兼インテリアデザイナーの「Mary Elizabeth Jane Colter」。先住民の文化とグランドキャニオンをこよなく愛した人。
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Mary Elizabeth Jane Colter ウォッチタワーの傍の解説銘板 コルターが愛したナバホの砂の画デザイン
食事の後は、モニュメントバレーへ。此度の旅もいよいよ終盤戦だ。