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旅行記、世相独言

これでわかった!なぜ全数PCR検査しないのか? 我が国医療は発展途上国だから。

2020年04月07日 15時39分16秒 | 世相独言
PCR検査能力は一日当たり9000あると政府は言う。しかし、検査実数は2000や3000、この不可思議な現象に多くの国民が疑問を呈していた。政府やマスコミは、日本はクラスター追跡方式で感染拡大を抑制している。一方、欧米や韓国はPCR検査で感染実態把握を進めつつ抑制政策をとっている、と説明してきた。
しかし、クラスター追跡方式が限界となり国内大都市部でパンデミックの一歩手前での緊急事態宣言を出そうかという今日に及び、なぜ日本が欧米や韓国と異なる作戦をとったのかという理由が見えてきた。

PCR=Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)検査法は、遺伝子検査法の一種で、我が国はこの分野に関しては欧米諸国や韓国等に比べ発展途上国なみのレベルだと政府諮問委員の先生方が言っている。検査機器数や扱かう医師の数、その背景の保険点数の問題等に問題があり、これを直ちに適用するわけにはいかなかったというのが、今回の答えのようだ。
さらに、当初保健所扱いにしたことから、保健所のキャパシティにも問題(保健所が行うべき多岐に亘る通常業務と保健所要員の問題)があり、さらに保健所でもこの検査が出来る要員に限りがあることから、潜在検査能力に対する顕在検査数の低さが露呈したというのがこの謎の真相のようだ。

つまり、中国、韓国、欧米で行われているPCR検査による感染実態把握をしたかったが、我が国は発展途上国のためそれが出来ず、クラスター追跡調査を甘んじてやらざるを得なかったということのようだ。その言い訳として、全数調査をすれば医療崩壊が起きると言っていたようだ。

しかし、事はその間により深刻な局面に突入しつつある。追跡不可能な感染者がどんどん増え、もはや今までのやり方では実態把握が不可能な局面となった。数か月寄り道をしている間に、欧米と同じ局面に立とうとしている。しかし、この間の政府の諸準備は布製マスクを2枚各家庭に配るという情けないことだけ、人工呼吸器の新たな手当て、医療防護装備の新たな手当て、重症患者に対するベッドの手当て等々、やるべき諸準備は何もなされていない。少なくとも良き指導者に恵まれた台湾等に比べ、会議ばかりで有効実行策を打ち出せない我が国の指導者、あの年金問題を引き起こした厚労省に任せ、組織力を発揮できない指導者は早々に退陣して欲しいものだ。