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旅行記、世相独言

行ってきました GO TO TRAVELで小豆島 (その1.寒霞渓、二十四の瞳映画村、土庄港)

2020年11月24日 13時35分23秒 | 異文化体験_日本
行ってきました GO TO TRAVELで小豆島(しょうどしま)

その1 寒霞渓、二十四の瞳、土庄港

(写真等はダブルクリックで拡大します)
2020.11.19-20


 中学校の修学旅行は、関西汽船で「小豆島と四国高松・琴平を巡る旅」で、今回の小豆島訪問は60年ぶりとなる。小豆島で一番印象に残っているのが、男子生徒を虜にしたバスガイドさん。10歳ほど年上だからご存命なら85歳前後のはず。小豆島観光案内のあと、我々を見送りがてら確か高松までプライベートで同行して下さったのを覚えている。
コロナの勢いが増しつつある中、バスツアーからマイカーに切り替えての1泊2日の懐かしい旅である。

 
   中学校の修学旅行旅程図         男子生徒のあこがれの的となったバスガイドさん

 大阪から小豆島へは、両備小豆島フェリーグループのたくさんのルートがあるが、マイカーでの最短ルートは赤穂・日生(ひなた)港と小豆島・大部(おおぶ)港を結ぶ瀬戸内観光汽船の利用、かつ同グループが経営するホテルを利用した「マイカープランin小豆島」がコスパの良いセットプランで、夫婦と車1台の総費用41600円。GOTOトラベル割引で27040円に、更に地域共通クーポン6000円がついて、一人約1万円の旅である。

            

今回のルート:初日;大部港から寒霞渓-二十四の瞳映画村‐土庄オーキドホテル、翌日;土庄・エンジェルロード・土淵海峡・平和の群像‐オリーブ園・道の駅小豆島オリーブ公園‐道の駅大阪城残石記念公園‐大部港。暖かな晴天に恵まれた旅で、順次紹介していこう。

【寒霞渓】
 午前10時5分日生港発のフェリーは、11時20分に小豆島・大部港に到着。ここから大型バスは通行不可のRT31を約8km走ってロープウェイの寒霞渓山頂駅612mに到着する。途中の山道は路面が落葉で埋め尽くされ、紅葉の林を楽しみながらのドライブである。

            
       日生港・瀬戸内観光汽船のフェリー乗り場        約1時間先の小豆島の島影              

 寒霞渓は、島の最高峰星ヶ城山816mと四方指777m間の渓谷で、約1300万年前の火山活動による地殻変動とその後の風雨等による浸食が日本3大渓谷美を創り出したもの。
 山頂駅周辺には、4つの展望台があり、それぞれ趣の異なる景観が楽しめる。星ヶ城山へは、ここから約1時間の登山となる。

        
 山頂駅第一展望所からの眺め 遠くの岬に二十四の瞳の舞台となった島の分教所がある(三連写画像で合成)

  
            寒霞渓ロープウェイの案内書                第一展望所

  
    今が盛りの紅葉と下の紅雲駅と山頂駅を結ぶロープウェイ           紅葉の間に巨石の岩肌が

 山頂駅周辺は、多くの観光客や修学旅行生の団体で賑わっており、下の紅雲駅から寒霞渓ロープウェイ(高低差300m、約5分)で紅葉の渓谷美を楽しむ人が多い。マイカーの我々は往復利用(1890円)となるので、山頂展望台からの景色のみを楽しんだ。残念ながら、コロナの影響でレストラン等はすべて閉まっており、土産物店のみ営業している。

【二十四の瞳映画村】
 明日の天気予報は雨模様とのことゆえ、天気の良い今日中に宿舎から遠い映画「二十四の瞳」の舞台となった岬の分教場まで足を延ばすことに。
寒霞渓山頂からRT29で15kmほど急な坂道を下り草壁港へ、そこからRT28、RT249を9kmほど走ると山頂から遠望した岬の分教場と二十四の瞳映画村に至る。
醤の里(ひしおのさと)を走るRT28の両サイドには、マルキン醤油をはじめ多くの醤油工場や佃煮工場が立地し、車内にお醤油のにおいが飛び込んでくる。

       
オリーブと並ぶ小豆島の名産品 醤の里のマルキン醤油     二十四の瞳映画村の案内書

 映画「二十四の瞳」は、島で生まれ育った壼井栄が1952年に発表した小説を、2年後の1954年に木下惠介が監督・脚本、高峰秀子主演のもとで映画化された作品。女学校を出て赴任した女性教師と、その年に小学校に入学した寒村の12人の生徒のふれあいを軸に、戦争という歴史のうねりに否応なく飲み込まれていく中での教師と生徒たちの苦難や悲劇を描いた作品。舞台となった岬の分教場は、明治35年田浦尋常小学校として建築され昭和46年に閉鎖されている。

  
     映画村の案内図        壼井栄文学館の案内書       ギャラリー松竹座(常時二十四の瞳を上映)

 映画村は、分教場の少し先にあり、映画のロケ用オープンセットを改築したもので、映画の数多くの名場面が撮影されたところ。村内には、「木造校舎」や「キネマの庵」「二十四の瞳を常時上映するギャラリー松竹座」「シネマ・アートウォール」「壼井栄文学館」等々、幅広い世代が楽しむことができる。

  
     木造校舎            校舎内の教室       キネマの庵で食べた懐かしの給食セット980円

 丁度、お昼時。「キネマの庵」で提供されている「懐かしの給食セット」なるものを楽しんだ。ちなみに岬の分教場(大人240円)、映画村(大人790円)とも、地域共通クーポンが利用可能。

【土庄(とのしょう)港周辺】
 映画村からホテルまでは、島の幹線道路RT436を東から西に20数km走る。セットプランのオーキドホテルは島の玄関口土庄港に面して立地し、最上階の部屋から大型フェリーや高速艇の行き交う姿とともに出港時の汽笛が旅情を感じさせる。
 近年、瀬戸内海全域でアート活動が盛んに行われているが、ここにはART no SHOW(あー とのしょう)ターミナルがある。
 ホテル自慢の潮の湯と懐石料理で一日の疲れをほぐし、明日の天気を祈りつつ就寝。

      
   オーキドホテル               ホテルの部屋から見た土庄港

      
ART no SHOWターミナル       田中秀和・コシノジュンコ等のコラボ作品等を展示