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旅行記、世相独言

チェンマイ駆け足観光 3寺院 -チェンマイ-(異文化体験42 微笑の国の旅4)

2014年07月02日 12時40分57秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)

チェンマイ駆け足観光 3寺院 -チェンマイ- 2009.09.06


 チェンマイが歴史舞台に登場したのは、1296年。ラーンナータイ王国の首都としてマンラーイ王が建設した。もともとラーンナータイ王国の首都はチェンマイより更に北のチェンライ(「マンラーイの街」という意味)であった。

 チェンマイは「新しい街」という意味で、ラーンナー王朝の首都として発展を遂げる。ラーンナー王朝は1558年にビルマにより属国化されるが、チェンマイはラーンナー地方の首都として発展。13世紀末から19世紀後半までおよそ600年間、タイ北部の中心地として栄えた。
 チェンマイには、北の「元」の侵攻を防御すること、ビン川を通じてチャオプラヤ川、更にタイ湾に通じ、中国貿易が効率的に可能といった立地特性がある。

             
(左)堀と城壁に囲まれた旧市街を中心に広がるチェンマイ         (右)旧市街を囲む掘割


 現在のチェンマイは、四方を堀に囲まれた旧市街地と、その外側の新市街地からなる。
 かつては堀の内側に城壁が続き、立派な城門が市内外を結んでいたが、今はチェンマイ門、ターペー門等、5つの門がその名残を留めている。ビン川が街の東側を流れ、下流でチャオプラヤ川に流れ込む。

   
                      堀と崩れかけの城壁がチェンマイの歴史を物語る(車窓より)

 ゴルフのプレイ後、Mr.M(入国以来世話になっているタクシーの運ちゃん)に頼んで旧市街の3つの寺院を観光する。
 寺院は運ちゃん任せ、各寺院見学10分の約束で、時間的には午後2時半から3時15分の45分間の無償サービス提供である。

 最初に案内されたのは、チェンマイで最も長い歴史を有する「ワット・チェン・マン」。
1296年の建都時に建立された寺院で、かつては宮殿でもあったようだ。2体の仏像が納められ、一つは1800年前の水晶仏、一つは大理石の仏像。

 チェンマイで最も長い歴史を有するという「ワット・チェン・マン」


 次に案内されたのは、旧市街の中央に位置する巨大仏塔の「ワット・チェディ・ルアン」。
 格式の高い寺院で、一際大きな仏塔が印象的である。1411年に建立され、高さ86mの仏塔が1545年地震で壊れたが、日本とユネスコの援助で修復されたようだ。

                      
「ワット・チェディ・ルアン」(左)地震で崩れた86mの仏塔 (中)本殿入口のドラゴン     (右)本殿の巨大黄金仏

 仏塔の横の木陰で2人の女子学生と一人の男子学生がたむろしている。大学をサボって何をしちょる!と思っていると、声をかけてくる。チェンマイの大学・社会学部の学生で、観光客に「チェンマイの中・長期滞在に関するアンケート調査」への調査協力である。可愛い子に声をかけられると断らないのが、おじさんのいい所。Mr.Mとの時間約束そっちのけで英語のアンケート調査に協力。

 チェンマイの大学生の調査に協力

 ここ、チェンマイは物価が安く、タイの中でも比較的涼しく年金生活者にとって生活しやすい外国の一つとして、沢山の日本人リタイア組のロングステイ先となっている。地元日本人向けコミュニテイ誌には不用品の物々交換のアイテムが写真入りで掲載されるなど、生活感溢れる紙面構成である。

 地元日本人向けのコミュニティ誌

 最後に訪れたのは、 「ワット・プラ・シン」。チェンマイで最も格式の高い寺である。
 1345年、時のラーンナー王が父の墓として建立。シヒン仏(獅子仏の意)を祭るようになってワット・プラ・シン(獅子仏の意)と呼ばれるようになった。

      
(左)チェンマイで最も格式の高い寺「ワット・プラ・シン」     (中)本殿に参拝           (右)本殿の仏像

            
      (左)本殿の後ろ側                       (右)プラ・シン仏を納めるライカム礼拝堂)

 日曜日ということもあって、どの寺院とも市民の参拝者が多い。信心深いタイの人々、我々が本堂で仏像をバックに写真を撮っている横で、お坊さんにお供えと共に願い事や感謝の祈りを熱心に行っている。

  参拝者相手の物売りのおばさん

 Mr.M(タクシーの運転手)に明日の空港までの送りを再度頼んで、ホテルに戻る。
さあ、明日はバンコク! どんな街だろう。 楽しみだ!



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