散歩者goo 

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昨日記130729月(N響コンサート )

2013年07月30日 12時29分56秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
天気:曇 29.1  26.6℃ 76% 2.2m 南西

昨日は、久しぶりに最高気温が30度を割り込み真夏日では無かったが、湿度が76%と高く、体感的には真夏日並みに蒸し暑く感じられた。
長期予報では、8月になった暑さが戻り、今週から大阪では猛暑日が予想されている。

夕方からN響のコンサートに行く予定をしていたので、2時から3時ごろには、今日の食事の3食分の準備と、食材の買出しを済ませた。

コンサート会場の、梅田芸術劇場は、始めていく会場だが、意識はしていなかったが、大体の見当は付いていて、近くのかっぱ横丁には紀伊国屋へ行くときによく歩いたし、その周辺は幾度となく通っている馴染みのある場所である。
念のためネットで場所を調べた。

ホールは、コンサート会場として作られたものではなく、多目的なので音の反響が心配だった。
メインホールには開演20分前に着いた。
梅田芸術劇場メインホールに入った。
私の席は、B席3階RB列9番とあった。
3階に行けどもRBなる列は見当たらないので、担当者に聞くと案内してくれた。
わからないはずである。
ホールの3階の舞台に向かって右端の造りだしのような席なのだ。

以前から、舞台横の上の造りだしのような席が気になっていて、なんとなく貴賓席のような感じで見ていた。
映画とかで見た記憶か定かでないが、その位置から舞台を見下ろす貴族のようなイメージを、なんとなく持っていた。

だが、その席は貴賓席どころか、最も安いB席だったのだ。
ところが席について、思わずヤッタ!と思った。
通路を挟んで右端に孤立している席は上下2段に席があり、下段に3席あり、上段の私の左横にも2席の計6席がまとまってあった。(ホールの左端にも同様の席がある。)
私は席は上段の右端で、壁になっていた。
その席からは、オーケストラが一望でき、舞台との距離も近い。
多分、物理的にはいい音が聴けると感じた。

NHK交響楽団UMEDA演奏会のプログラムは
モーツアルト ピアノ協奏曲 第20番二短調 K.466
    ピアノ 萩原麻未   指揮 尾高忠明   
ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 op.68
で、どちらも名曲としてよく演奏されている。

昔は、クラシックというとおしゃれして行くような雰囲気があったが、今は庶民が普段着で行くように音楽を楽しむという感じになった。
若い女性も増えたようだが、「のだめ」の影響があるといわれている。
ここ数年、たまに低料金のコンサートに行くようになったが、それ以前の2-30年間はほとんどコンサートから遠ざかっていた。

私が始めてコンサートに行ったのは、中学生のときに、学音というのがあって、安い料金で音楽を聴くことができた。
アイロンのかかったカッターシャツを着て、フェスティバルホールに一人で行き、クラシックコンサートの雰囲気に圧倒され緊張しっぱなしだったのを覚えている。
当時は、クラシックも良く分からず、教養主義で、私の知らない高級な音楽を拝聴しなければ、といった意識で聴いていた。
ただ、そのときの演目の「新世界」は、放課後主に吹奏楽部にいた親友の手引きで音楽室に潜り込み、LPレコードの「新世界」を何度か聴かされていた。
当時中学校は、創立4年目で音楽室には最新の音響施設があった。
これに係わった密のメンバーは吹奏楽部員を中心に5人以上いた。
最後は学校の用務員に見つかり、怒られ聴けなくなった思い出がある。

その後、社会人になり、労音とか、民音のコンサートによく行くようになった。
だがクラシック音楽に対する理解が深まったのは、30歳過ぎてからのように思う。
FM放送の影響が大きかったように思う。
現在では、曲目もルネッサンスから現代音楽まで幅広く楽しみながら聴くようになった。
昔は、名の通った演奏しか聴かなかったが、今はアマやセミプロでも、(内心批評家的に)楽しく聴いている。


演奏が始まってすぐ、生のオーケストラ特有の美しい響きに酔った。
演奏や指揮では、(細かな点はいろいろ気付くことはあったが、)演奏はどちらもすばらしく、心を揺り動かされた。

ピアノ協奏曲では、萩原さんのカデンツアがすばらしかった。
これでもか、という圧倒的な技巧と迫力で迫ってくる。
今回のピアノ協奏曲は、萩原さん主導の若さがいい意味で前面に出た華麗で叙情的なピアノと、深い陰影のあるオーケストラが、うまく絡まったいい演奏だった。
ピアノのアンコール曲では、極めて叙情的で、静かだが内面に深いものを秘めた演奏だった。

二曲目の、ブラームスの1番は、フル編成のオーケストラで演奏された。
全体的に、迫力もありすばらしい演奏だった。
第四楽章の管楽器から始まり雄大なものや幸せを感じさせる一連のテーマは、弦が朗々と響きとても美しかった。
アンコール曲では、N響の弦の響きの美しさを存分に見せてくれた。
今回の演奏会は、予想通り無理をして行った価値があった。

帰りは、梅田のJRガード下の食堂街にある、昔の行きつけのレストランに行き、定食を食べた。

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