SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

Cesar911シーズン2第1話後半(ネタバレ)

2015-03-02 23:52:51 | その他
メールやコメント欄で教えて頂いたのですが、昨日「世界まる見え」でシーザーさんの番組が紹介されたそうですね。
地上波の民放では初めてじゃないのかな?きっと日本のあちこちで「あっ!シーザーさん!」と叫んだご家庭があったに違いない(笑)


「さて、昨日の続きです。」


本日もここから下は思いっきりネタバレですので、見たくない方はご注意を。


ハイパーロットワイラーとレッドゾーンブルドッグに悩んでいる相談者ご夫婦。
ロットワイラーの方はハンドルの仕方をしっかり教えてもらって、割合スムーズに解決。

ブルドッグのガニーは、ドッグサイコロジーセンターでのリハビリです。

収録はどうやらすごく暑い時期だったようで、ガニーと一緒に運動するのに、プールが選ばれました。
水が大嫌いなガニーは最初は水に入るのにすごく抵抗していました。
それでもちょっとずつちょっとずつリードを引きつつ入っていくと、なんと歯を剥き始めました。

そこでシーザーさん、アシスタントに声をかけておもちゃを投げてもらいました。
それをガニーにくわえさせると、もうこれで咬むことはできないし、ガニーも気持ちが落ち着いたようでした。
水に入ってしまうと、ガニーはプールって悪くないと思ったようで、ご機嫌に泳ぎ始めました。


「ニコはあんな風に泳いだことないけど、ガニーはけっこう楽しそうだった。」

こうして運動を通じて、まずはシーザーさんとの信頼関係を築いていきます。

次は(多分別の日)馬を攻撃しない訓練。今やセンターには複数の馬が飼育されているので、すぐに取りかかれます。
最初マズルカバーを着けて馬のいるサークル内に入ったら、やっぱり馬の後ろ足に飛びかかろうとしました。
カバーを着けてるので馬に怪我はなかったけど、犬の方も馬にまともに蹴られたらすごく危ないですね。

ここで作戦変更。Eカラーの登場。リモコンでブルブルっと震えるタイプのカラーですね。
電流を流して痛みを与えるタイプじゃありません。振動のみ。

ガニーが馬に飛びかかろうかなという仕草を見せた瞬間にリモコンを押してカラーを振動させる。
この見極めがすごく難しいし、タイミングが遅れると意味がない。
Eカラーを使うのは必ずプロの指導の下でという注意書きテロップも出ていました。

果たして、Eカラーの効果は絶大でした。ガニーは馬の側で静かに待つことができるようになり
「good boy! good boy!」といっぱい撫でて褒めてもらっていました。


「ガニーよかったね。」「褒めてもらうとオヤツもらえるんじゃないの~?」


次は(また多分別の日)群れの犬たちとの対面。センターの犬たちは礼儀正しく挨拶に来るので
そんな時にはガニーは静かに挨拶を交わすことができます。


「静かに挨拶ってこんな感じ?」「違うと思う。」

ガニーはこの時もEカラーを装着していて、犬舎の中にいた犬が吠えたのにピクッと反応した瞬間に
ブルブルっとされて、ハッと我に帰っていました。
でも、その直後にガニーの後ろの犬舎で2匹の犬が喧嘩を始めて、シーザーさんがそっちに気を取られた瞬間
ガニーが他の犬に攻撃を仕掛けたんですね。(なんで興奮したら、側にいる者に噛み付くんだガニー!)

昨日の予告編の動画でムクムクの大きなテリア系の犬と取っ組み合ってるシーン。あれです。
あのテリア系の犬はセンターの子で名前はブッダ。仏陀ですね(笑)
穏やかな名前と全く似合わない気の強さで、ガニーとがっぷり四つに組み合ってましたねえ。
こういう取っ組み合いが始まった時点では、もうEカラーを振動させても意味はありません。
脳がそんなことくらいでは反応しない状態になってしまっているから。
あくまでも、興奮や攻撃の兆候がチラッと見えた時点でブルブルっとすることが大切。

・・・と、まあこんな風にいろんな経験を通してガニーのリハビリは進んでいきました。
センターに訪問してきた飼い主さん家族とバスチアンにも穏やかに接することができて
ご主人が「えーっ!完全に違う犬になってる!」と驚いていたくらい。
いつもピリピリしている感じの顔つきだったガニーがリラックスした表情になっていたのも印象的でした。


「でもまだ大きな課題があるんだよ。」

そう。牧場へと戻ったガニーの次の課題は、3歳の息子さんとの和解です。
ガニーと息子さんのために、シーザーさんが用意したのは特製カート。
立派なシートとハーネスのついた馬車ならぬ犬車という感じのカートです。
ここに息子さんを乗せて、ガニーに牽引させます。
もちろんガニーにはリードを着けて大人が引いて歩きます。

最初ちょっと怖がっていた息子さんは、カートが動き始めると大喜び!そりゃそうだよねえ。
そして運動の後は彼が直接ガニーに水を飲ませてやりました。

ガニーとバスチアンのトレーニングについては細かいガイダンスが与えられ
ご夫妻は毎日それを実行していきました。
息子さんのカートには、お父さんがシートベルトを付けて改良し、今も活躍中。

2頭の犬は、今ではすっかり落ち着いて馬のトレーニングをする奥さんを見守っています。
ご夫妻は「シーザーは犬のカウンセラーだけじゃなくて、ファミリーカウンセラーだ。
私たち一家はシーザーのおかげで救われた。本当に本当にありがとう、」とおっしゃっていました。


「よかったね~。」「よかったよかった。」

Eカラーを使うことって、シーザーさんが批判される時の理由のひとつなんですが
それは全て「使いよう」だと思うのです。
ガニーのようなレッドゾーンの犬を引き受けてくれるトレーナーは本当に少ないです。

一時的にEカラーを使ってリハビリをしたことで、ガニーは殺処分を免れ、生まれ変わることができました。
家族の絆ももう一度深めることができ、みんなに笑顔が戻った。
もしもガニーが殺処分になっていたら、このご夫婦はきっと離婚していたでしょう。
そして3歳の男の子は一生犬と仲良くなることはなかったかもしれない。

もちろん安易に道具を使うのは良くないし、それは番組中でも注意が呼びかけられています。
でも一部分にだけ目くじらをたてて、だいじなポイントを見落とすのはもったいないと思います。

このエピソードは、かなり深刻なレッドゾーンの事例で、家庭での対処は不可能だったでしょう。
番組を見て「うちの犬にも使える!」と参考になるようなことはほとんどありませんでした。
むしろ、番組冒頭で注意されているようにプロへの相談なしに真似をしてはいけないと思います。

けれど、自分で制御できない大型犬を飼うとどんなことになるか。
犬が小さいうちから、きちんと訓練しておくことの大切さ。
こういうことは十分に伝わるのではないかと思います。

シーザーさんの番組は具体的な方法を参考にするのではなくて
そういった「犬と暮らすことの覚悟」みたいなものを伝える番組だなと感じます。

実際のところ、シーザーさんのテクニックなんて常人には真似できないのがほとんどですもん。
でも彼がいつも言う「エネルギー=心の持ちよう」「落ち着いて毅然とした態度」
これは意識すれば、誰でも改善することができるもの。(「身につける」じゃなくて「改善」ね。)

ガニーの飼い主の奥さんも、犬が暴れ始めるとパニックになっていたのが
今や、犬に落ち着いて指示を出すようになりました。
テクニックの部分は、飼い主さんが実行可能な方法を模索すれば良いと思います。

おまけとして
昨日貼り付けたのはエピソード1の予告編だったのですが、これはシリーズ全体の予告編。
昨日のよりも長くて、他の犬の映像もたくさん入っています。




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コメント (7)
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