SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ほぼ日「犬といっしょにいることは。」

2015-03-31 23:56:03 | まじめな話
「ほぼ日」ほぼ日刊イトイ新聞さんのことを書くのはずいぶん久しぶり。

しかもタイトルにも書いた「犬といっしょにいることは。」という連載は1週間前に終わったもので
「何を今さら?もう読んだよ。」という方もたくさんいらっしゃるかと思いますが
私、遅ればせながら昨日読んだばかりなので「遅れてる~」と言いながらお付き合いください。

「遅れてる~

君は言わなくていい。
あ、そうそう。連載へのリンクはこちら。
「犬といっしょにいることは。」
スクロールして一番下にある「つぎへ」をクリックして次々読んでいけます。

読者の方々から、犬にまつわる思い出をメールしてもらって、それを保護団体ミグノン代表の友森さんと
作家で保護犬保護猫と暮らしている町田康さんが読んでいくという企画です。

犬の思い出、子どもの頃のことを書いている方も多くて、その多くがとても昭和の飼い方なんですね。
外飼いで最後はフィラリアで亡くなってしまったとか、散歩の代わりに放し飼いとか。
でもそれを思い出してこうして文章にしておられるくらいなので、愛はあったんです。ただ知識がなかった。

こういうのを読むと「ああ、やっぱり教育とか啓蒙活動とかって大切なんだなあ」としみじみ実感しました。
現代でも地方によっては、フィラリアの罹患率がすごく高かったり、避妊去勢しないで放し飼いなんて所もあります。
そういう地域の人を責めるのは簡単だけど、どうやって知識を広めるか、知ってもらうか、これは大課題。
ネットや本で情報収集する以前の段階の層への働きかけ。今後のテーマのひとつです。


「コツコツがんばってね。」

そして、もう一つ印象に残ったのが友森さんが老犬介護について述べられた箇所。
「老犬介護......あれはもう、ご馳走としか言いようがないです。」

「あんなに自分が時間もお金も情熱も使い、気持ちを集中させて引っ張られることは、よく考えたらほかにないんです。
そこが究極の贅沢なのかなと思います。」

なるほどそうなんだと、ジワーッと納得した感じ。


「あたしには今すぐにでも時間もお金も情熱も使ってくれても構わないんだけど。」

たくさんのメールが取り上げられて、普通だったら「素敵なお話ですね~」なんて言ってお茶を濁しそうなところが
友森さんも町田さんも「これはダメでしょう。」なんて言っちゃうんですね(笑)
だけど熱くはならない。お二方とも平熱の温度で淡々と語る。これがとても良い!

保護団体の代表である友森さんはもちろん、町田さんも保護活動に参加している人で
いっしょに暮らしている3匹の犬と10匹の猫は全部保護犬と保護猫です。
そんなお二人が「ダメな現状」を語るのに熱くなっていないというのが、読んでいて心地よいし
だいじな部分がしっかりと伝わるように感じました。

私の座右の銘「Cool Head Warm Heart」そのもの。


「頭は冷やして、心はあったかく、だね。」

ところで、この連載の取材は町田さんのご自宅で行われたようで、町田さんの3匹の愛犬の写真も登場します。
町田さんが一番最初に迎えた保護犬スピンク。なぜか耳の毛がピンク色なんですが(笑)

これね、犬の毛を染めるなんてけしからんって言う人もいると思うんですよ。
私も「それはちょっと、どうよ?」って思うんですが、それ以前に「あの町田康氏がプードルをピンクに?」
この点が非常に気になりまして、奥さんはどんな方なの?と調べてみたら
奥さんは犬の保育園・ペットホテルを経営してらっしゃるんですね。
多分ピンクの毛は奥さんの提案なのかな?とは思うのですが、その背景もわからんので、コメントは保留。

町田さんって、私にとっては作家よりもミュージシャンのイメージが強いんですね。
昔昔、”INU”という名前のパンクバンドでボーカルをしていたのが町田さんだったんですよ。
INUですよ、犬(笑)当時の町田さんは町田町蔵という名前でアブナイ目をした怖めの人でした。

さて、その町田さん、犬や猫に関するエッセイをたくさん書いてらっしゃるんですね。
そしてこれらが、電車で読むにはヤバイくらいにプッと吹き出してしまう面白さらしい。

スピンク日記 (講談社文庫)
講談社
スピンク合財帖
講談社


猫にかまけて (講談社文庫)
講談社
猫とあほんだら (講談社文庫)
講談社


Kindle版も出ているので、そのうちに読んでみようと思います。



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