ちょっと気に入らない

天気のいい午後は日当たりのいいベッドの上が人気です。

ニコ～、ブサ顔で日向ぼっこ気持ち良さそうだねえ。

「うん、気持ちいいよー。おかーさんも隣に寝てもいいよ。」

ありがと。じゃ、ちょっとここでくつろがせてもらうわ。てか、これおかーさんのベッドなんですけど。

「ニコとおかーさんで日向ぼっこ～。ん？」

ニコがちょっと気に入らない顔でチラッと横目で見た先は
（あ、後ろのベッドが乱れてるのは見なかったことにしてください。）


「おかーさん何してるの！あたしのことほったらかして！」

私がニコとイチャイチャしていると、かなりの確率で文句を言いに来る黒いヤツです。
（後ろに洗濯物のカゴが写ってるのは見なかったことにしてください。）

ニコ、ニヤのことは気にしなくていいから。ほら、おかーさんと握手しよ、握手。

「握手？はいはい。チロッ。」

心ここにあらずにと言う感じで手だけ出して、相変わらずニヤの方を横目でチロチロ。

ニコ、おなかナデナデしてあげよう。ほら。

「うん、じゃなでて。ありがと。チロッ。」

へそ天でくつろぎながらも、目だけはニヤの方に向けたまま。

ちっとも落ち着かないので、ニヤは外のお気に入りスポットに出しました。

お待たせニコ～。じゃ、まったり日向ぼっこに戻ろうか。

「うん、そうしようそうしよう。」

まったくもう、あんた達は。いっしょに日向ぼっこすればいいじゃないのさ。
でも、どっちもおかーさん独り占めがいいんだよね。でへへ。ぐふふ。


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「おかーさんもここに来ていっしょに寝そべったら？」
それはイヤ。