神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.191 メキシコ万歳

2024-06-04 22:48:46 | 余録

     釈迦堂遺跡博物館(山梨)

(1)川田敬一氏が、『藝林』(藝林会会誌、第73巻第1号、令和6年4月刊)に、『御料局測量課長 神足勝記日記 ー林野地籍の礎を築くー』日本林業調査会(J-FIC)の「新刊紹介」を書いてくださいました。
 しばらく前にそのことに気が付いて、先日、同会の事務局に問い合わせたところ、お送りくださることになり、きょう頂戴しました。

 『神足勝記日記』は12月の刊行で、700ページもあるものです。これを急ぎ読んで、4月刊行の会誌に原稿を間に合わせるという作業は、さぞ大変だったことと思われます。川田氏には感謝いたします。

 ところで、この本は定価2万円+消費税2000円です。自分では、もっと価値あるものと思っていますが、しかし、これを個人で買うのはなかなか勇気がいります。
 もちろん、御料地・御料林・皇室財政について研究する人、地方史研究として関係する人などには、奮発してほしと思っていますが、そうでないみなさんに無理を言うのは気が引けます。それもあって、公立図書館、大学図書館などにはぜひ備えていただきたいと思います。
 すでに、上記の川田氏のほか、いくつも「新刊紹介」を書いていただいていますから、それらをぜひ参考にしていただきたいと思います。

   

(2)メキシコで初の女性大統領が生まれました。
 新聞を読んだかぎりでは、現政権は労働者の生活向上や格差是正に努めてきており、貧困層から絶大な支持を得ていました。そして、その路線を引きついで、メキシコ国民の教育・医療・住宅・文化・ジェンダー平等・多様性の尊重を唱え約束したクラウディア・アッシェンバウム前メキシコ市長の当選は必然でした。
 当選しての今後の課題となるものとして、やはりまず経済で、とくにエネルギー関連の油田開発や電気エネルギーの規制、それから、アメリカやカナダとの関係、とくに米大統領選の行くヘ、そして、国内の治安改善、麻薬犯罪、マチスモ(男性優位主義)などが挙げられています。
 米国などとの関係のほか、社会経済発展が遅れていることからくる問題も多いようです。ガンバレ。

   
    くちなし

(3)みなさん『メキシコ万歳』という映画をご存じですか。
 机の中に、次の入場券が残ってました。
   

 スタンプと自分のメモから、昭和55(1980)年5月24日に神田にあった岩波ホールヘ見に行ったようです。私は、これをドイツ留学中にも2回は見たと思います。

 先ほど検索したら、ずいぶんしっかりとした解説が読めることがわかり、驚きました。ぜひ詮索してみてください。
 日本にも戦前に小作制があり、農民はずいぶん苦しい生活を強いられました。メキシコも大土地所有制が根強くあって・・・オット、やはり検索してみてください。
 
 一言だけ、私がこの映画の券をいつも机の中に入れているのは、その苦難の描き方と、そこに流される「サンドゥンガ」という音楽が忘れられないためです。

(4)そうそう、メキシコといえば、私が留学しているとき、ブランカという名前の威勢のいい子が来ていました。
 注:『カサブランカ(白い家)』という映画がありました。カサ=家、ブランコ=白い(カサが女性形なので、形容詞ブランコもブランカと女性形になります)。つまり、ブランカは「白ちゃん」とか「白子ちゃん」となります。
 
 そのブランカももう70歳にはなっているでしょう。
 それでも、もしまだ彼女が元気なら、今度の女性大統領の誕生に尽力したに違いありません。

(5)古いものは、無用になっても、自分では終われなんです。誰かに手を貸してもらわなければ身を処することができず、いつまでも醜態をさらし続けることになるのです。
 メキシコ、がんばれ!

   


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