平成19年度奈良県言語聴覚士会 特別講演会
日時:平成19年6月17日(日) 14:00~15:30
場所:奈良市北部会館
内容:運動と言語―神経科学の観点から―
対象:奈良県言語聴覚士会 会員、関係職種および学生
講師:森岡 周(畿央大学)
※ 150名の定員に達したようです。
平成19年度奈良県言語聴覚士会 特別講演会
日時:平成19年6月17日(日) 14:00~15:30
場所:奈良市北部会館
内容:運動と言語―神経科学の観点から―
対象:奈良県言語聴覚士会 会員、関係職種および学生
講師:森岡 周(畿央大学)
※ 150名の定員に達したようです。
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Trailblaze研究会
テーマ:脳科学をリハビリテーションにどのように応用するか
講 師:畿央大学 森岡 周
日 時:14:30~16:00
16:15~17:45
18:00~19:00 三部構成
場 所:福岡和白リハビリテーション学院
すでに定員(150 or 200名)に達しているようです。
カナダから帰国しました。写真はAIR CANADAの機材ですが、これは関空の写真です。行きはプライベートTVで、なんと音楽アルバムも選択できた。Janisのアルバムなどもあった。Great!
いつもの前の広い席へ。
しかし、帰りは機材が異なり、オーストラリア便以来の大型TVで映画を流すというもの。人間は贅沢になるものだが、逆に映画を連発で流されると観るのかも。選ぶという自由意志がより多くなると、人間の行動は逆に少なくなるかもしれない。
おそらく、大型TVで流したほうが、より多くの映画を観て、個人TV(座席前の)の場合が本数が少ないんじゃないのかな。
多様性の多さも考え物だ。今の現代も多様性の時代である。下流社会やニート問題も根本的には「なんとかなる」という悪い意味での多様性をもたらせてきた。一人でも生きていけるという。この問題が根本にあり、将来的にもっと違ったこころ(脳)の問題が発生する予感がする。
自分はというと、帰りの10時間のフライトのほとんどを新著の校正にそそいだ。
さてさて、バンクーバーは世界一住みやすい町という噂だった。ワーキングホリデイなどが多く、アジア人が相当に多い。オーストラリアに似た感じがする。バンクーバーはブリティッシュコロンビア州というように、UK色が濃い。オーストラリアもUK占領だし、そのあたりはよく似ている。地元食もなく、つまりUK・・・(イギリス人の舌がよく疑われるが)、fish and chips程度かな。結局は「中華」「イタリアン」「和」をはしごした。あとは、大衆なレストランで「かたそうな」肉を頬張るしかなさそうだったので。
ウオータフロントあたりはきれいで、そのParkはきれいだった。2時間ほど歩いて、いい運動になったが、記憶に残るといえば、全面ガラス張りの建物の多さかな。それも時とともに消えていくだろう。
外国が頻繁になると、情動経験が付与されないと、長期記憶への固定化は難しいらしい。誰といったかの記憶しかのこらない。ひとの記憶は比較的強固だ。それだけ、人間の脳はコミュニケーションに使われているということ。高校生や大学生の自我が存在するものが関係性で悩むのは、それだけ、そのコミュニケーションに脳がとられているからだ。そうすると、感情が喚起される。いろんな衝突もあろうと思うが、それは脳を使っている証拠、だんだん、組織化されていくよ。それが大人への第一歩だが、感動する脳も失われるので要注意!
記憶は結局は認知的には使われないと意味が無い。お金と同じ(HDでなくてRAM)なのだが、何か、ストーリー性が付与されると、比較的のこるのかな。
県立広島大のKo氏のバンクーバー事件(腹がよじれるぐらいの面白さ)は、何回もこれから話題に上ると思うので、それは使われ続け、脳の連合野に格納されていくのだろう。
また、旅行前には「準備」をし、「予測」を作ることも大事かな。習慣化されるとそれもない。
いずれにしても、僕の海馬は、この感覚・知覚・経験をどうよりわけしたのだろう。連合野への情報伝達は、何箇所かしかないんだろうな。
自分にとってはどうか?という視点でしか、記憶は残らないからな。そのとき、情動が喚起すれば、「楽しい」経験として残る。けど、人間は「不愉快」あるいは「恐怖」体験の記憶が残ってしまうんだ。ヘイスティングで何も起こらなかったので、記憶には残らないと思うが、何かあれば、それはトラウマ的記憶となるんだろう。この記憶化は生きていくために爬虫類のころから持っていたものだから、相当にしつこい。恐怖体験はその後、その危険を回避するために、どうしても残り続ける。あとは、脳の奥底に潜在化するしかない。顕在化し続けたら、違う対象に対して注意が向けられない。そういうカウンセリングが必要だと思う。
こんなときも、現代「脳科学」の根拠ある知識が必要だ。旧来の「心理」だけでは、そのこころの闇に接近できないかもしれない。行動・運動・言動前に脳なんだ。それは環境、感覚、知覚、想像、妄想などなど、内的世界なんだ。そのクライアントの脳をいかにスケルトン化するかが、セラピーを促進させるのかもしれない。
11年前、留学のとき、イギリス・ヒースロー空港に降り立って、ホテルを探さないといけないという、なんとなくの怖さ(生きていくための)が付与された、その空間と時間は今でも鮮明によみがえらせることができるし、そのとき、しゃべった英語が通じたことも「うれしい」体験で記憶に残っている。
大人になると記憶が減退することは、概念化・習慣化問題であり、いつも、子供のようにはしゃぎ、感じ取れば、それは防げるのかもしれない。
前頭葉の内側部と外側部の機能はある程度分化されている。NintendoDSなどで、認知作業(連合野同士のネットワーク形成)をするのも良い?が、内側部と扁桃体・海馬との双方向のネットワーク作りも、心豊かに生きていくためには重要だ。
ま、久し振りに英語圏で英語(最近は英語圏以外で、その母国語、あるいは英語を使ったので発音に苦労することはあまりなかった)を使ったので、発音の難しさを痛感した。痛み感じる、この体験があることは、目標ができるし、自分がいま何をすべきかを覚醒させてくれる。
笑い話が、帰りの飛行機の中で、座席で操作するリモコンをキャビンアテンダントに対して「これ、のきますか?」という質問をし、「意味がよくわかりません」といわれ、方言なんだと気づいたことかな、耳のなかでは大音量のロックがなっていたので、感覚的・空間的注意がそっちにとられ、しばらく、いい直せなかった。反応が遅れながら、「これ、はずれますか?」と問いなおせた。そうすると、通じた。
言語とは面白いものだ。
さて、open campusで体験授業を今日はしないといけない。
昨日の夜も知らず知らず、胃の中にアルコールがたまるたまる。
帰りは迷わないように、と歩いた。一昨日は夜中の二時にもっとも治安の悪い、ヘイスティング通りやパウエル通り延々とホテルとは逆行しながら歩いた。落書き、男、男、なぜか知らないが、小さいドアに人が入る入る。いろんなおっさん、おにいさんに声をかけられたが、いい経験になった。薬のにおいがした。
あのネオンは忘れない。バンクーバーで唯一ワクワク感があった。そんな危険歩きはしないように! 地図も持たずにあるいただけなので。
バンクーバー・ロブソン通りの雑踏のなか、イタリアンを発見。昨日は中華だったので、今日は別のものをと・・ カナダやアメリカ、イギリスは食事に文化は存在せず。土地のものというのが、食生活を作っている。ここは港なので、シーフード。
CIN CINというおしゃれな店。中に入るとカウンターバーでいっぱいやりながら待つというスタイル。いわゆる欧州モードな店で、いろんなアワードに輝いているらしい。
札幌医大グループを発見。1時間ほど待ったが、料理はそのかいがあった。それよりも店員のサービス(表情) に目がいく。人間とはそういうものだ。
英語だが、イタリアンなのでイタリア語やワインにはフランス語、別にそれらの言葉がいとも簡単に話せるわけでないが、なぜか流暢になる。そう同僚に指摘された。メニューを英語よりも読める自分が、そこにあった。
いずれにしても、人間の究極はコミュニケーション。
この進化の系譜が面白い。失語とは何だろう?
そのコミュニケーションをいとも簡単に越境できる、若者(教え子)に出会いたいものだ。
コミュニケーションは究極に楽しい神経回路を作り出す。
側坐核-扁桃体から前頭葉に上行する、この神経回路が作られるためには、ある程度の苦労が必要だ。
時には追い込みがないと、楽しさは生まれない。
友を選ぶときは階段を一段上がること。
なぜ、いまだにバンド活動をしているかは、その導入部分、つまり、自分より優れたメンバーがいたことだろう。それについていくのに必死だった。それ以外のバンドもかけもちをしていたが、それはそれは、自分に甘えていた。少なからずとも環境と相互作用するためには、システムとしての階層は存在する。
その階段を上がり続けることが自己成長につながる。
仲良しクラブで停滞してしまうとよくない。
今、一緒に来ている教え子の津野にもそれを期待したいものだ。
もちろん、院生にも。
さて、残すところ会期は1日。
木からの週末はいつもの感じ。木曜の授業を終え、会議二つ。大学院委員会では学位の審査方法について議論した。文系~理系、はたまた芸術系と「健康科学研究科」は多彩な教授陣なので、その審査方法は独自の新たなものは創発されるでしょう。
本学大学院の入試日程が決定しております。もうじき、HPにもUPされると思います。どしどし、どうぞ。
fNIRSシステムは全国にうちの大学を入れて3台しかないものです。世界に3台ともいえます。健康科学研究所も開所したことなので、どんどん研究が社会に公表されることを期待してます、院生の力の結集です。
健康科学研究所開所記念講演が10月に開かれる予定です。大物神経科学者(小脳)が来学する予定です。健康科学研究所所長、健康科学研究科長などとのコラボレーションが展開される予定。私も微力ながら協力する予定。また、8月には看護医療学科解説記念講演、対談が開催される予定。これまた大物(著名人)が来学する。昨年の60周年記念講演の第2弾的内容だ。新聞広告される予定。
さて、WCPTにてカナダ・バンクーバに向かいます。
新著「脳を学ぶ~ひとがわかる「生物学」~」の校正をフィニッシュしてきます。
もちろん、発表も・・・
日本を離れ、違う言語を使う。そういう意識経験が、また私の脳に栄養を与える。
普段使わない場所を賦活させ、リフレッシュする。
流暢じゃないということは、いい経験になるんだ。
実習生も一緒だよ。仕事が流暢にならない。人間の永遠のテーマだね。流暢になりすぎれば、マンネリになってしまう。
2月にはアムスに行けるよう、帰ってきたら準備しよう。
帰国後、早速オープンキャンパスですね。