ここ、ええでしょ、
そう、こんな街、というか昔の奈良街道沿いにひっそりというか、すくっとというか、
ワタシの子供の頃からずっとこんな感じでありますねん、
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なんか、ちょっと古色蒼然な感じもあるんで、入りにくいかもしれんけど、
これがなかなかエエ店なんや、
刺身が美味しい、他の料理も間違いないから、うん、
どんどん食べてや、ほんま美味しいから、
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それはそうとね、どうでもエエことなんですけど、
これ、なんて云います?そう、これ、そう、「稲荷寿司」ですよね、
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他の云い方では?何と云います?他の言い方で、稲荷寿司以外で、
そうそう、「おいなりさん」って云うよね、
それが気になってますねん、いやいや、細かいことですけどね、
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なんか丁寧な言い方ですよね、「おいなりさん」って、ねえ、
前に“お”が付いて、その上後ろに“さん”を付けるやなんて、
なんででしょうね?なんか、不思議に思いません?
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それでね、ワタシ、ちょっと考えてみたんですよ、
他にも“お”も“さん”も付く言葉ってあるかな、ってね、
え!?暇なんですか?ってか、暇やがな~、毎日、暇やがな~、
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ほんでね、考えてみると、これがね、他にもいろいろあるんですわ、
「お粥さん」、「お地蔵さん」、「お月さん」、ね、いろいろあるでしょ、
おもしろいね~、
え?別におもしろないって?そう云わんと、もうちょっと聞いてえな、
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このね、“お”と“さん”が付く言葉、いろいろあるんですけどね、
その中心に位置しているのが『おいなりさん』なんですわ、
はあ~~??って感じでしょ、これが発見やがな、
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どういうことかと云うとね、
まず『おいなりさん』を食べ物として捉えると、その派生がいろいろ並ぶんですわ、
お粥さん、お芋さん、お揚げさん、お豆さん、
「お豆さん」なんかは商品名にもなってますがな、ね、
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ほんでね、『おいなりさん』を神社の稲荷、宗教的なものと捉えるとね、これまたいろいろ出て来るんですわ、
お地蔵さん、お遍路さん、お坊さん、お寺さん、お宮さん、お稚児さん、
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おそらくね、ワタシが思うにはですね、
食べ物も宗教系の言葉も、昔は大切な、余程ありがたいもんだったんと違うかな、と思うんです、
だから、この辺の言葉に“お”と“さん”がよく付くんですわ、
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あとはね、自然関連ね、
お星さま、お天道さま、これはなんと“さま”まで付く、
お星さん、お陽さん、お月さんとも云うけどね、
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動物系で付くのは、お猿さん、とお馬さんくらいしかないようですな、
人の呼び方はぎょうさんあって、お父さん、お母さん、お爺さん、お婆さん、お嬢さん、
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どっちにしても、よほど値打ちのあるもんに“お”と“さん”が付くんとちゃうかな、と思てるわけです、
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え?うどんにも付く?それはないわ、ワタシは云いません、「おうどんさん」!!??、
え!?云うの?ホンマに、
君、どこの出身?寝屋川!?ホンマかいな、
もうちょっと調べてみますわ、
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【今日のお店:近善】
京都市伏見区深草にある料理屋の「近善」、
京阪電車「深草」駅から徒歩3~4分、JR奈良線「稲荷」駅から徒歩5分くらいです、
その外観から、ちょっと敷居が高いかもしれませんが、
料理は間違いなく美味しい、
旬の刺身に、ちょっとした、でもちゃんとした料理、
カウンターで軽く一杯、
予約なしでも運が良ければ入れます、が、やはりカウンターでも予約したほうが無難、
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1階と2階には座敷があります、
会席のコースもおすすめやし、
冬季は鍋がエエです、すっぽん鍋もいただけます、
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京都にお立ち寄りの節は、一度試してみてはいかがでしょうか?
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