テリー・イシダの『独酌酔言』。

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なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事92~全国の陽性率はなんと16.6%!市中感染、制御不能な状態へ、ワクチンも無力化!?ラムダ株の脅威、、、

2021年08月17日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事92~全国の陽性率はなんと16.6%!市中感染、制御不能な状態へ、ワクチンも無力化!?ラムダ株の脅威、、、

【今週のまとめ】

先週の全国の陽性率がなんと16.6%に、、、

正直、ここまで上がるとは予想出来ませんでした、

東京都の新規感染者、減る兆候が見えない状態、

知事曰く、すでに制御不能、、、市中感染も始まっているかも、

自宅療養の限界も露呈、

緊急事態宣言延長・拡大へ、しかし効果はあるのか?

強力なデルタ株の勢力は治まらず、

さらに次のラムダ株は一段と脅威に、

そんな中、パラリンピックが始まります、

◆陽性率はついに16.6%に

先週の陽性率16.6%は驚きの数値です、

検査数も増えてはいますが、それを上回る新規感染者数、

この陽性率は、もはや、PCR検査も追いつかない状態であることを示しています、

検査の網に掛かっていない陽性者が他にもいる可能性が高いです、

2020年春頃に云われていた、「他にも感染者が市中にいるのではないか?」という杞憂が現実となっています、

ワクチン接種の進行も、

基本的感染防止対策(マスク着用・3密回避・手指の消毒)も、

酒類販売抑制も、、、

デルタ株には敵わない状況です、

先月、大阪の阪神百貨店地下食料品売場でクラスターが発生

8月20日まで休業中、今週から営業再開!という矢先に、

今度は阪急百貨店でもクラスターが発生

こちらも地下食料品売場の従業員が感染しています、

食料品売り場はデパートの中では最も密な空間、

そこでのクラスター発生は現状の感染蔓延を示す鏡です、

保健所の調査でも、感染経路はいずれも判明せず

市中感染=地下食料品売場を訪れた無意識の感染者が感染源である可能性があります

いままで消毒・マスク着用・3密回避で防いでこられた市中感染

どうやら現実のものになりつつあります、

                   陽性率  検査数  新規陽性者数
3月21日  2.3% 375025  8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日  3.0% 364712 11211人
4月4日    4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日  5.4% 381306 20536人
4月18日  5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日  6.0% 539640 32585人   ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日      6.4%    542061   34811人
5月9日    7.8% 457873   35802人  ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日  6.8%    658101 44961人    ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日     5.5%  659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日  4.6%    589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日    3.1% 602455 18649人
6月13日  2.9%    467753   13499人 
6月20日  2.5% 411848   10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日  2.6% 405628   10457人  ※小池知事休養中
7月4日    2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日  3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日   4.1% 474414   19742人  
7月25日    7.0%     386623   27234人 ※東京五輪開幕
8月1日  10.5% 580346   61157人   ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日  14.1%    646433   90958人 ※五輪閉幕
8月15日  16.6%    672232  111601人 
(厚労省HP日報から算出)

◆首都圏の感染拡大は収まらず拡大継続

8月5日には1日@5042人とピークを打ちました、

これをピークに減少に転じるか?という淡い期待も届かずさらに拡大、

8月13日には5773人とピークをさらに更新


いったいどこまで拡大するのか、もはや予測不能です

とりあえず、この5773人がピークであることを祈ります、

連日、過去最高を記録している首都圏の各県、

東京のピークを神奈川にあてはめると、神奈川県の新たな仮想ピークは3816人、

まだまだ差はありますが、これは余裕ではなく、可能性です、

市中感染が起こると、神奈川も爆発的に感染者が増える可能性がある、と観るべきです、

首都圏はとっても危険な状態が今週も続きます、

ちなみに主な府県の予測ピークはこんな感じ、

人口比からの予測ピーク(東京都を100として)

東京都  1400万人     5773人(8月13日)
          人口   人口比 予測ピーク これまでのピーク
神奈川県 925万人  66.1 3816人 2584人
千葉県  628万人  44.9 2592人 1609人
埼玉県    735万人  52.5  3031人 1800人
大阪府    884万人  63.1  3643人 1828人
沖縄県    145万人  10.4    600人  752人

沖縄はすでに予測ピークを越える状態、

他の府県も予測ピークまでは増える可能性が十分にあるということです、

◆緊急事態宣言・まん延防止措置の延長と拡大も、効果は期待薄、

この壊滅的な状況を受けて、政府は緊急事態宣言・まん延防止措置の延長と拡大を検討、

間違いなく延長拡大されるでしょう、

しかし、8月からの緊急事態宣言下では(五輪開催があったとは云え)感染拡大を押さえ込むことは出来ませんでした

同じ手法の繰り返しでは、おそらくデルタ株には敵わない、

宣言措置を延長拡大しても、その効果は余り期待できません

自然ピークを迎えて減少に転じることを祈るのみか、、、

◆ワクチン接種はそれなりに進んではいますが、、、

8月15日(月)までのワクチン接種状況はこんな感じ、

(首相官邸HPから転載)

高齢者への接種はほぼ目標値に達しています

これからは働き盛りの20代~50代の方々への接種推進が課題、

この1週間の接種総回数は1026万回

発表期日のズレがあるので実際には10日間の数字

それでも1日@100万回接種が実現できています、

それなりの評価が出来ます、が、、、

現状の幹線対応の3本の矢

① ワクチン
② 感染予防基本動作(マスク・消毒・3密回避)
③ 酒類販売抑制

この3本ではデルタ株を押さえ込むことは出来ないのかもしれません、

なにか、第4の矢があれば良いのですが、、、

◆接種スピードとマスクを外せる日

いつマスクを外せるのか?

あまり変り映えはしませんが、今週もワクチンメーターを掲載しておきます、

1日@100万回接種、接種目標を全国民の80%に設定します

8月15日までの総接種回数約1億991万回、
仮に80%の人が接種完了でマスクが外せるとすると、

(必要接種数) 1億2536万人×0.8×2回接種=2億57万回の接種が必要

(1日の接種数) 仮に今後の1日接種平均回数を100万回と仮定すると

(2億57万回-1億991万回接種済)÷1日100万回接種=91日

今日から91日後は、、、2021年11月14日です、

希望的観測ですが、、、

2022年念頭にマスク着用解除!!なんていうニュースが流れるかもしれません、

◆ところが、、、さらに強力なラムダ株も上陸!

まだ実力の詳細は不明ですが、南米由来のラムダ株も日本にすでに上陸しています、

実は7月20日にペルーから帰国した女性がラムダ株に感染していることを厚労省は把握していたのですが、

その発表がなされたのが8月6日、

意図的に五輪開催中の発表を避けて厚労省が隠蔽したのではないかと、各メディアが書いています

また出た!!忖度

ま、こういうつまらないテーマはここではスルー、

ホント日本の官僚は菅さんに牛耳られているようです、

映画『パンケーキを毒味する』でも、その辺りのことが分りやすく描かれていました、

しかし、ラムダ株の脅威はしっかりと認識しなければなりません

ラムダ株はデルタ株よりさらに感染力が強力で、重症化リスクも高く

さらに、未確認ながら『ワクチン無力化』の傾向もあるとか、、、

なんと、、、

3本の矢の中でもっとも日本政府が期待を掛けているワクチンをも無力化する!?

ラムダ株が国内で蔓延すると、上記の“マスクの外せる日”が来るのが確実に先延ばしになります、

しかし、有効な感染抑制手段を持たない日本

日本では出来ないと云われている都市封鎖・ロックダウンに向けての法整備も視野に入れないといけないのかもしれません、

そんな中、今度はパラリンピックが始まります、

◆病床不足の問題、今、やらなければならないのはさらなる病床の確保です、

コロナ病床不足から、場当たり的対応として行なわれている症状による入院規制、

大阪府もやんわりとはですが入院規制(入院基準の見直し)に入りました、

この件について云いたいことは先週書きました、

項目のみ再掲、

① これは政治判断です
この入院を重症患者に絞るという判断は、医学的科学的見地から下された判断ではありません、

② なぜ病床が逼迫しているのか?という問題の本質に誰も答えていない
昨年から問題視されているこの現象に、
政府も官僚も医師会も自治体も、明確に答えている所はありません、
☆一般治療との物理的な棲み分けが困難な小規模病院が多い
☆これまでの厚労省によるベッド数削減政策の影響
(保険支出削減、病院の療養施設化防止=これはこれで正しいのだが)
☆パンデミック対応を統括する組織がない日本の体制

こちらの気でも少し触れられていますが、解決方法までは示されていません、

③ 自宅療養の実態は?
本当に本人や家族、少しの医療支援で実現できるのか?甚だ疑問です、

④ 自宅で重症化した場合の支援システムが日本にはない!
自宅療養の患者が重症化した場合の医療支援システムが日本にはないということです、

現実に自宅療養中の軽症者の病状急変で、死亡される例が散見(7月以降の数字)されます、

軽症・中等症の患者の容態が急激に悪化することがあるのはコロナの特徴の一つです、

急激な重症化、これに対応する(迅速な入院)一元的なシステムが日本にはありません

現実は保健所やかかりつけ医が個別に患者の容態を観察し、入院要請するしかないのです、

しかし、これだけ感染者が増えてしまうと、

すべての自宅療養者に観察・速効対応の目が行き届くとは思えない

菅さんは何度も『出来ることは何でもやる』と仰っています、

今こそ、病床の飛躍的な増床が必要です、

よく分りませんが、まだ出来ることはあるのではないでしょうか?

前述の映画『パンケーキを毒味する』を観て、菅さんの人となりを少し垣間見ました、

なかなかの実力の持ち主のようです、

政界を生き抜く手腕もあるようです、

そして(当りは柔らかいが)強面で非情な一面もある、、、

それでも期待します、

今こそ、病床を一気に増やすことが出来る政策を打ち出してください

それが出来るなら、ワタシもパンケーキは食べることにします



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