なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事54~
先週の週間陽性率は6.1%、3週連続の6%前後、これは?ピークを示しているのか?
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12月6日(日)までの1週間の陽性率は6.1%前週と同じレベルでした、
これは一体何を指し示しているのか?
結構、興味深い数字です、
(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
12月6日 6.1% 251480 15445人
※厚労省発表日報から集計
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3週連続で6%ほどの陽性率、これは何を指し示しているのか?
■PCR検査数は十分である
まずハッキリとしているのは、PCR検査数は十分である、ということです、
春の第1波時に比べると5倍程度の検査数になっていますが、陽性率は6%程度(春には10%になったことも)、
100人調べて6人の陽性、これは検査態勢が整い、十分な検査が的確に行なわれていると考えて良いと思います、
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春先に良く云われた
『検査数が少ないから患者数も少ない』、
『市中には感染者がうじゃうじゃいる』
という被害妄想(もちろん間違いでしたが)は不要な状態になりました、
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■週間感染者数は1000人増加、でも陽性率は6%で横ばい、、、
検査数は十分ですが週間感染者数は増加傾向です、
確実に感染は拡大していると云えると思います、
でも、陽性率は横ばい、、、
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これはそのまま受け取ると、、、
感染は拡大しているが、そのスピード(ピーク)は一定である、
という見方が出来ると考えます、
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もっとも怖れられていた“欧米のようなもっと大きな感染爆発”には至っていない、
という状態です、
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もし、東アジアの感染ピークが何らかの理由で低いのなら、
感染ピークが現在の陽性率6%程度、という可能性もあると思います、楽観的予測、
(何度も書いているこの件は文末に再掲)
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■春も夏も陽性率のピークは4週間程度??楽観的な予測
春の流行、夏の流行の陽性率ピークは4週間程度とみて良いと思います、
(春は検査数が十分でなく、大規模な外出自粛規制が行なわれたのでハッキリとはしませんが)
この第3波も再拡大が始まって4週間が過ぎました、
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そこで、、、とっても楽観的な予測を書きましょう、
1週間後の週間陽性率は若干の下降傾向=5%程度に下がる可能性があります、
これは盛り場営業時間短縮などの施策による影響というより、
日本国内での“コロナの流行ピークは4~5週間程度でいったん収まるという傾向がある”のではないかという、独酌酔言的な予測です、
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もし、これが当たればお正月も比較的気楽に過ごせるかもしれません、
当たって欲しい、楽観的予測、
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■最大の問題は病床・医師・看護師の不足による医療現場の崩壊、
重症者の命を救えなくなる医療現場の崩壊、これだけは絶対に避けなければなりません、
そのために“感染拡大の防止”を図っているわけです、
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が、現状の感染状況で、早くも国内の医療体制が限界に近づいていると叫ばれています、
ニュースなどで現場からの悲痛な声を聞くと、まさに限界が近づいているように感じます、
これは日本政府の医療現場に対する施策になんらかの瑕疵があるのか!?
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世界の感染状況に目を向けると、、、
(1日の感染者数12月6日:COVID-19トラッカーより)
米国 159906人
インド 40060人
ブラジル 46361人
ロシア 29039人
フランス 11022人
イタリア 18887人
英国 17271人
日本 2424人
総数でも人口比でも世界各国は日本の4~20倍程度の感染者が1日で発生しています、
(米国はもうレベルが違う酷さです)
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もちろん各国の医療現場も逼迫、もしくはすでに崩壊しているのかもしれませんが、
日本の医療現場が現状程度の1日辺り感染者数で逼迫、これ以上感染者が増えると崩壊するとしたら、、、
これは、国の施策に何らかの誤りがあるのではないか?と穿った考えも浮かんできます、
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もし、東アジアの感染ピークが低いというラッキーパンチがなければ、日本の医療現場は完全に崩壊してしまう?
なにが悪いのか?なにが出来ていないのか?
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勉強不足で分かりませんが、ここらは首相以下の政治家のみなさんのお仕事かと考えます、
とにかく、医療現場を崩壊させてはなりません、
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■国内の死者が45人(12月4日)と過去最高に
死者数が増えるのはやはり辛いです、帰ってこない命、
そのためにも重症者治療の現場は守り抜かなければならない、
死者の割合、60歳代以上が91%!基礎疾患がある方が88%、
(11月のデータ:NHK)
死者を減らすためには若者を含む国民全体の協力が必要です、
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■明るいニュースも
ワクチンの実用化が進んでいます、
米国・英国のワクチンが第3相治験を終了して実用化(接種)のスケジュールが具体的になってきました、
ロシアは第3相治験抜きで承認、、、これはNG!
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もの凄いスピードです、予想よりも早い!!
日本国内でも、少なくとも2021年上半期には接種が進むと思います、
2022年初頭にはある程度平穏な生活に戻れるかもしれません、
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■もう一つ、明るいニュースを
懸念されていた抗体の期間、コロナに対する抗体保持期間は極端に短いのではないか?
感染やワクチンによって出来た抗体が短い期間で消滅してしまうと、
再感染やワクチンの複数回接種などの可能性が出てきます、
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これはこれで非常に厄介です、
つまり“コロナとの終わりなき戦いの時代”になる可能性もあるわけです、
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ところが12月2日に横浜市大の研究チームが春先に感染した人の抗体存在を確認したところ、
『半年後で98%の人が抗体を保持していた』ことを確認しました、
おお!これは朗報です、少なくとも半年は抗体がある、みたいです、
1年後にまた確認する予定なので、こちらも注目です、
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しかし、海外では再感染者の発生も報告されています、
東アジアでの感染ピークが低い原因の最有力が交差免疫=過去のコロナ感染の経験が免疫力をUPさせている、のではないかということ、
ひょっとすると、抗体保持期間も東アジア人は長いのかもしれない!とか、
またもや、超楽観的な予測もしたくなります、
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あっという間のウイズコロナ10ヶ月、2020年もあと4週間足らず、
明るい新年を迎えられるよう、もっともっと明るいニュースが増えますように、、、
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【参考メモ】
独酌酔言で何度も書いている、
『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件についてのメモ、
今回も再掲しておきます、
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
今見ると、①とか⑤は本質的には関係なかったようですが、他はまだ可能性があります、
とくに確度が高くなっているのが⑥の交差免疫説です、
もともとコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルス(今回のCOVID-19は新型!)、
東アジアの国々では中国由来のコロナウイルスに感染してきたことでの(ある程度の)免疫があるのではないか?という説です、
そうであったらありがたいことです、
あ、それと基本動作の②とか③はやはり今も重要です、これは変わりなし、
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