中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

春日部共栄中学校・2009年2番(2)・解説

2011年08月25日 | 中学受験算数・解き方
1匹の生物が1日毎に2倍になったり3倍になったりを繰り返しながら20736匹になる日数を考えるわけです。
ここで問題をよく読むと、気温が10度以下の日は2倍で、それ以外の日は3匹に分裂するという条件になっています。つまり1日あたりに増えるのは必ず全体の2倍か3倍にしかならないということです。この条件が無いと、訳が分からなくなってしまいます。

では考えていきましょう。
最初に1匹いるとして、1日目にこれが2倍になったとします。すると2匹になりました。その次の日はそれぞれが2倍か3倍になるのですから、2匹全体が2倍か3倍になるということですね。
つまり1から始めて2倍か3倍をどんどん繰り返しながら20736になるには何回掛けたらよいかを求めるということです。
下のような式ができてきます。
1匹×(2×2×・・・・×2)×(3×3×・・・・×3)=20736匹

これを見れば20736を素因数分解すれば良いのだと気が付きますね。
素因数分解すると次のようになります。
20736=2×2×2×2×2×2×2×2×3×3×3×3
2倍になる日が8回、3倍になる日が4回でちょうど20736匹になります。
かけ算だけの式ですから2や3の順番はどう入れ替わっても答えに変わりはありませんね。
8+4=12
答は12日目です。

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