206という名前のクルマに乗っているので、今日2月6日は結構特別な日となる。
かれこれ付き合い始めてまる9年になる。
今の時代にあっては燃費も悪いし装備も古くさい。
当初は国産にはないトラブルも多かった。
それでも浮気することなく乗り続けていられるのは、ひとえにクルマとして楽しく、我が国の5ナンバーに収まるサイズ感もしっくりくるからだ。
さて、そんな今日はクルマとは別に一つの節目となるだろう。
昨年の9月末まで在籍した会社を離れてからは、仕事の面では結構な苦労があった。
転職回数など今となっては気にしていないが、生活のため、少しでも稼ぎのいいところ、また仕事を途切れさせてはいけないとの焦りから、今から思えばどう見てもブラックな環境にも引っかかった。
ブラック企業はブラックであると看板を出しているわけではないので、募集の上では悪くない条件が書いてある。
しかし、面談では都合の悪いことや聞かれなかったことは言わず、入社してはじめて分かることが非常に多い。
給料は交通費を引くと実質最低賃金未満になるとか、休日は週休二日とあっても実際は一日とか、試用期間があるがその間は社会保険に入らないことを伝えもしないとか。
人生は有限だと思えば逃げて恥ずかしいことは何もないが、一度入って逃げるエネルギーは事前に断る場合の何倍にもなるし、逃げようと思う頃には心身のダメージは相当なものになっている。
会社、特に人手不足で余裕のないところは、頭数を揃えようとかき集めるまではいいが、入ってすぐの人間でも100点の仕事を求める。
働く側が疲弊するのは当たり前だし、会社側は、あまりに人が入れ替わることに慣れてしまって、痛みを感じることすらなくなってしまうのだろう。
もはやこの年で地位や名誉は求めない。
いわゆる「カレンダー通り」がかないそうな状況になっただけでも感謝しなくてはならない。