blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

京都が…。

2013-09-16 22:33:59 | 休日
9月16日という日は私にとっては何もないただの休養日だった。
心配された大雨も、ここ富山では警戒情報こそ出たものの台風が来たという実感すらないような感じだった。
午後からは青空ものぞき、しかし台風通過後は急に外が寒くなったような気はする。

しかし今日は全国的には大変な被害が出たし、依然として東北や北海道はまだ心配である。
地上波では特に午前中はずっと台風情報を流していたが、ヘリコプターからの映像に見慣れた場所が映った。
京都市の景勝地である嵐山ではないか。
桂川が増水してお茶屋さんなどがある中州は見えなくなっており、渡月橋の右岸左岸にまで水があふれ出していた。

もちろんどこが被害に遭ってもお気の毒な話ではあるが、京都は私にとっては第二の故郷である。
高校卒業後、縁あって京都市内に住むことになり、学生として4年間、就職先でたまたま京都に配属になりさらに3年間を過ごした。
今から思えば、当時は当時で必死だったとは言いたいが、私自身があまりに幼かったために後悔も多い7年間ではあった。
どちらかといえばつらい体験や切ない思い出が多かったとはいえ、見どころには事欠かない恵まれた土地で、いろいろな場所に行くことができた。
その中で嵐山は回数としては数多く行ったところで、社会人時代は会社の寮もけっこう近いところにあった。
家族持ちの人の社宅はもっと嵐山に近かったから、今回被害が大きかった地域には少なからぬ縁があったというところだ。

市内の真ん中を流れる鴨川も増水して、いつもならカップルでいっぱいになる河川敷までが水の中という、私が住んでいる間には見ることのなかった状況も映った。
たった一度だけ学生時代のサークルの試合で団体優勝して鴨川に飛び込んで大騒ぎしたことがあるが、さすがに今日は元気な学生さんでも近づくことすら怖かったに違いない。

気象庁の特別警報なるものが運用を始めて間もない時期にこんなことにならなくてもいいのにと思う。
新しい警報ができたところで、そんなものを出さなくてもいい状況が続くに越したことはない。
日を経るごとにわが国に「被災地」が増えていくのはしのびない気持ちがする。
富山県は今回も被害らしい被害はなかったが、いつもいつも北アルプスが盾になってくれるなどと思っていないで、いざという時の備えはしておいた方がいいと、第二の故郷の惨状を目の当たりにして考えるのであった。

※写真は2010年10月16日撮影。
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