2021年8月8日 東京オリンピック2020 新型コロナウイルス感染症蔓延の中・・・閉会しました。現在、緊急事態宣言が出ていますので、先日 訪問しました 旧井上家住宅を紹介します。
井上家は、江戸時代中期に手賀沼干拓・相島新田を拓いた代々の名主。屋敷建物全体が歴史的景観を保ち、江戸風の佇まいを残し、平成11年(1999)に我孫子市第3回景観賞を受賞し、平成24年(2012)我孫子市の指定文化財に登録されています。
表門(医薬門) 木造切妻造桟瓦葺 嘉永4(1851)年建設
屋根の上部にある棟部分は漆喰と瓦により青海波で、青海波は、広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄、無限に広がる波の文様に未来永劫へと続く幸せへの願いと、人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起のよいもので、屋根の意匠としてよく使われています。
旧井上家の敷地には、9棟の歴史的建造物が現存。大規模な母屋は、敷地の西側北寄りに東に面して建ち、南側には端正な庭園が設けられています。東側には一段高くした二番土蔵、南側に新土蔵が並びます。敷地の北端の旧漉場が残っています。
旧漉場(大正8(1919)年) 油を漉す作業場だった旧漉場(こしば)
母屋(安政5(1858)年) 風格と格式を具えた良質の建築
母屋(安政5(1858)年)
庭門(昭和初期)
庭門両脇屋根塀(昭和初期)
裏庭
二番土蔵(嘉永4(1851)年)