写真で綴る気ままなすぎさん

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目黒雅叙園 百段階段 「百の縁起もの」を見に

2021年01月13日 09時54分38秒 | 東京 風物詩・イベントめぐり

目黒雅叙園 百段階段 イベント「百の縁起もの」を見に行ってきました。
正月の生け花

目黒雅叙園百段階段は1935(昭和10)年に建てられた現存する唯一の木造建築で百段階段は 7部屋(十畝の間・漁礁の間・草丘の間・静水の間・星光の間・清方の間・頂上の間)で、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。 "昭和の竜宮城"と呼ばれ、2009(平成21)年3月には東京都の有形文化財に指定されています。

百段階段の階段の天井

一番最初の部屋
十畝の間 十畝の間とは、天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。 黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋です。

初春の文化財公開では、250枚の日本画と建築意匠に囲まれた百段階段の吉祥モチーフの数々をご紹介されていました。

漁礁の間 室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた美しさは息を呑むほどの絢爛豪華さです。床柱は左右ともに巨大な檜で、精巧な彫刻 (中国の漁樵問答の一場面)が施されています。格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されています。

漁礁の間の天井 格天井には菊池華秋原図の四季草花図

漁礁問答の「漁」は漁師、「礁」は木こりの事で、左の柱に漁師、右の柱に木こりの姿が掘られ、川と山、春と秋、座る漁師と立っている礁、と全て対となっています。 本来は、漁師と木こりが、自然の悠々自適に暮らす、精神的な豊かさへのの憧れをを表すものです。日本では「養老の滝」話や「浦島太郎」の話の元になっている。

床の間の中央と左右だけ菊池華秋という山形出身の画家による美人画が書かれています。

平安時代の貴族の五節句

草丘の間

頂上の間

目黒雅叙園 百段階段 「百の縁起もの」
1月1日~31日までは打掛
2月2日~3月14日まではつるし飾りをはじめとした桃の節句の装飾



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