新宿御苑の菊は、明治37年(1904)より皇室行事「観菊会」の展示品種の栽培を開始し、昭和4年より会場となった歴史があります。大正から昭和にかけては、パレスガーデンとして広く世界に知られるようになった。回遊式の日本庭園内に上家(うわや)といわれる建物を設け、特色あふれる花々を独自の様式を基調に飾り付けた、皇室の伝統を受け継ぐ菊花壇展 ~1本の茎から数百輪もの花を咲かせる「大作り」や、特色ある「嵯峨菊」「丁子菊」「伊勢菊」「江戸菊」「肥後菊」など、伝統の技法と新しい手法により丹精込めて作り上げられた様々な菊花壇が秋の日本庭園を彩ります。
大作り菊花壇 菊花壇のなかでも豪華絢爛な美しさがもっとも優れているといわれている。大作りは1本の株から何百という沢山の花を咲かせる様に仕上げたもので、菊のなかでも特に発達の旺盛な品種を用いれているそうです。裾野の月 一年かけて565輪の花を咲かせて満開になっていました。
裾野の輝 一株を枝分けし半円形状に仕立て 一年かけて565輪の花を咲かせて満開に
江戸菊 花が咲いた後、花びらが立ち上がったりねじれたりと、変化していくのが特徴で、咲き進むごとに表情を変えていく事から「狂菊」という別名もある。種類によって花びらの変化は異なり、それぞれに「追抱」、「褄折抱」、「丸抱」、「乱れ抱」、「自然抱」」、「管抱」という7通りの名前がつけられている。
伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇
嵯峨菊 嵯峨天皇の御愛の菊として、京都の大覚寺に植えられたのが始まりといわれる。もっとも古い歴史をある古典菊です。
丁子菊 関西地方を中心に作られた菊で、花の中心が丸く盛り上がって咲き、小さな帽子を思わせる花形になっている。
伊勢菊 三重県松坂市など伊勢地方で発達した菊で、無数の細い花びらが垂れ下がって咲く。咲き始めは縮れている為に、花が枯れている様にも見えるが、この縮れ具合も伊勢菊の特徴です。
一文字菊、管物菊花壇 一文字菊は一重咲きで、花びらが平たく幅広く伸びるのが特徴。この菊は御紋章菊ともよばれている。管物菊とは、すべての花びらが管状になっている菊で、花びらの太いものを太管物菊、細いものを細管物菊、中間の太さを間管菊とよんでいる。
大菊花壇 厚物は、花びらの先端が中心に向かってうろこ状に丸く盛り上がって、手まりのような形になるのが特徴です
懸崖作り花壇
懸崖作りに用いる菊は小菊で、分枝性の旺盛なものを摘心によって仕立てます。小菊のなかでも一重咲きの山菊とよばれる品種を用いています。
肥後菊花壇 肥後菊は、18世紀末に肥後(熊本)地方で、藩主・細川公が藩政施行の文化政策の一つとして、栽培が始められ発達した古典菊です。清廉なこの菊を例に、武士道の意義を説いたといわれています。藩外への流出を固く禁じるなど、長い間門外不出の秘花でしたが、藩士・秀島英露が栽培方法や花壇様式の作法を考案した、
菊祭りを見に行ってますがここが一番華やかで盛大ですね、さすが都内は違います。
大作りの立派な事。
新宿御苑の菊花壇 毎年 同じ設置ですが・・・素晴らしいですよ。
日本の菊花壇で大作りの発祥地ですから時に合わせて咲かせています。