in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2016.04.24 DEZERT“ZEAL LINK TOUR 2016”at 高田馬場AREA

2016-04-29 20:35:56 | ライブレポート


■■■ジン

女性ボーカルバンドのジンのほうが思い浮かんでしまうのですが、ヴィジュアル系バンドのジンです。「ジャパニーズ哀愁ポップ」がテーマらしく、メンバー全員和柄を使った衣装でした。

なんだかみんな同じような線の細い体型で、輪郭もシュッと面長で、メイクも似たような雰囲気だから、髪色とふとしたときの表情くらいでしか見分けがつかなかったです(汗)。ホームページのアー写も見てほしいんですけど、修正で細いのかと思いきや本物も細いんですよ。ドラマーですら女子以上に華奢なの。なんなん。

しいて言うなら上手ギターのLuyさんが、銀髪にサンバイザー、口ピアスで、若いころの雅-miyavi-さんみたいで気になりました。ロボットみたいな動きをしたり、顔芸してたり観ていて飽きない。

楽曲にも和の要素を取り入れているのですが、それがギターのフレーズとかじゃなく、打ち込みばかりなのが気になりました。同期を抜いたら、曲の突出する個性がなくなってしまいそうな。
ただ、3曲目の逆ダイ曲は、ライブの流れを変えるようなフックがあるなと思いました。

ファンが扇子で舞う曲も何曲かありました。猫モチーフの曲は謎だったなー。Rikuさんが黒猫の手袋(ミッキーマウスの手だけはめるやつみたいな)をつけて踊るという。ファンのフリもにゃんにゃんみたいな。曲名知りたい…。

ボーカルのRikuさんは、常にニコニコ笑いながら楽しそうに歌っていました。写真ではキメキメだけど、かわいいキャラなんですね。煽りは「あたまあたまー!」系。

ラストは逆ダイもある激しい感じの曲で、ベースの大蛇(おろち)さんがフロアに降りてきました。3柵あたりまで来て演奏していたんですけど、まわりの一部のバンギャルちゃんは座ったまま観ていて、その絵面がシュールでしたね…。しかも曲の最後までそこにいて、退場時までステージに戻らないという(笑)。



■■■Far East Dizain

くらべてしまうのは大変申し訳ないんですけど、こうして聴くと1バンド目とのスキルの差があからさますぎる。ちゃんとしたバンドだ!!!

FEDは初見だったんですが、Ledaさんの使っていたギターがヘッドレスの8弦で、そのフォルムにまず度肝を抜かれました。ボディシェイプも極限までムダを省きました!みたいなデザインなんです。これ↓



調べてみたらこのタイプのギターはブリッジ側でチューニングするらしい。へ~。

やっぱりLedaさんのギターとSujkさんのドラムが圧倒的ですね。でも、バンド名の通り日本らしささがあったり、歌メロが立っていたりと、メタルメタルしすぎていないからすっと耳に入ってくる。
Ledaさんはシャウトのコーラスもしていました。しかもうまい。イケメンでギター上手くて、歌もできるとか、神様に二物も三物も与えられている人は実在するんですね。

ボーカルのKeitaさんのステージは、CodeRebirth時代に一度観ているんですが、当時より堂々とした太い歌声になった気がします。MCはちょっとたどたどしかったけれど(笑)。トレーニングもしているのか腕の筋肉のつき方がすごい。
銀髪ベースのЯyuさんはヴィジュアルで華を添える。2.5次元。ベースを抱えながらダイナミックに4回転ぐらいしてました。

去年結成されたバンドとは思えないライブだったと思います。ラストの前に演った「I'm a Human Just Like you」は、Wow Wowとみんなでコーラスする曲だったんですけど、高田馬場エリアドーム来日公演みたいな感じでしたもんね。





■■■DEZERT

たぶん一番動員が多かった。

幕の後ろで楽器陣がサウンドチェックしているのが聴こえてきていて、フロアは“まだかな~”といった雰囲気で待っていたんですが、いきなりSORAさんのドラムがドンドコガッシャーーーーン!!と爆音で炸裂(音をかなり増幅させていてホントにびっくりした)。
何事かとステージに視線集中。そのまま幕が開くと、ステージにはSORAさんのみスタンバイしており、ドラムソロからライブスタートでした。髪型のせいもあるかもしれませんが、痩せて輪郭がシュッと引き締まっていた気がします。




ほかのメンバーも姿を現し、SaZさんのスラップから「肋骨少女」。Miyakoさんはホントに髪の毛パープル。カラコンもピンクっぽくて小悪魔風でした。

みーちゃん3連発。







千秋さんのヘアスタイルはそこまでウォーズマンじゃなかったです。姫カットだけど全体的に毛先を散らしてたからかな。ワイン色?っぽいシャツを腕まくりして着ていました。左手首に髪ゴム。

「infection」はSORAさんのツインペダルがお腹に響くくらい効いていて、テンション上がりました。「「追落」」もバスドラが鼓動みたいで良かった。みーちゃんのギターもディレイ深めできれいな感じ。

千秋さんはマイクスタンドを立てて歌っていました。“踏み出す白は今日も汚い”のところは、左手でフワッとなにかをつかむような仕草をしていたんですが、“塗りつぶす黒は今日も混ざらない”のところでは、右手を前に伸ばしてギュッと握りつぶす動作をしていて、対照的に見えました。

あと、ラストサビ前の“さよならを掴む空が遠ざかる”からのパートは全部歌わずハミングしていたり、“言葉が”とか、“追いかけても 追いかけても 君は… ”とか、“追いかけてみても”といったことを断片的に歌ったりしてましたね。
投身自殺を彷彿とさせる歌詞だなとは思っていたのですが、それを遂行する理由は「君」なのかな?とか、もしかして後追いだから「墜落」ではなく「追落」なのかな?とか、新たに気づきがありました。

演奏後、シーンとするフロア。そこへMiyakoさんのストロークが鳴り響き、“もうこれ以上に泣いたって無理だよ”と千秋さんがゆったりと歌を重ねる。サビを1フレーズ歌ったところで、通常のテンポで「「ここにラブソングを」」。アコースティック風のアレンジからいきなりヘドバンが始まったので、ほかのバンドのファンの方が、!!?という反応だったような。

「通路~! 通路~!」とセンターで千秋さんが謎の煽りをして、照明さんに灯りを落としてほしいと指示。真っ暗になるステージとフロア。そのまま「包丁の正しい使い方~実行編~」の演奏が始まり、パッと赤い照明がつく。

このあたりで千秋さんが前髪を掻き上げて一瞬オールバックに。「生きてますかー? 生きてますかー? 生きてますかー! …そうか、生きてんのか」と、ちょっと残念がる素振りから「「不透明人間」」「「教育」」。演奏前にも、声を出すなら出せといった煽りをして、“お前が嫌いさ”と観客に叫ばせていました。

でも千秋さん、声が出ないのか、気分じゃないのか、全体的に曲の後半部分はあまり歌ってなかったですねー。みーちゃんもチラチラ千秋さんを見ていた(ように見えました)。

「「宗教」」は、序盤の譜割や一部歌詞を変えて歌っていました。
“唯一の宗教です”→“僕の宗教です”、“黄緑の声が”“君たちの声が”といった具合。この曲に関しては、なにについての歌詞なのかいまだにまったくわからないんですけど、音楽やシーンに対しての皮肉なのか?説が自分の中で新たに浮上してきている。

“ふたつにして”のところは、2本指を立てて前に突き出して、「ふたつ」を表現してました。曲後半も歌詞通りではなく“ふたつにして”を何度も繰り返し歌っていて狂気。しかも千秋さん、ニヤっと笑うんですよね。SaZさんもヘドバンしながらめちゃくちゃに荒ぶってました。

ズガーンと暗い穴に突き落とされたような状態のまま終演。千秋さんが歌わない箇所があったせいか、若干不安定な印象のあるライブでしたが、ドラムソロ始まりだったり、弾き語りからのバンドインだったりと実験的な要素もあって、もっと観たいなと思わせるライブでもありました。

【SET LIST】
01.肋骨少女
02.「あー。」
03.infection

04.「追落」
05.「ここにラブソングを」
06.包丁の正しい使い方~実行編~

07.「不透明人間」
08.「教育」
09.「宗教」






■■■Kra

3曲だけ観て出ちゃったんですが、さすがの安定感といった印象でした。プロ。たとえ自分の体調管理が万全でなくとも「絶対に楽しませる」という精神でライブをやるんだろうなと感じさせるステージだったんですよね。

ひさびさに聴きましたが、景夕さんの歌唱力もすごかった。ファルセットも、どこから声出てるの?ってくらい自然だしきれいだしで感動しました。





対バンライブ、4バンドがくらいがちょうどいいなぁ。ZEALツアー来月も観る予定でいるんですが、6、7バンドとか体力的にもつんだろうか!

2 Comments

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ライブお疲れ様でしたー (へぶん)
2016-04-30 11:56:05
ジンは何度か見ましたがべースがパンクのような気がします!3コードだけでいける感じ!関西盤ですし(((o(*゜▽゜*)o)))
同期や曲調、衣装の和テイストよりも(ライブだとあんまり聞こえなくて…)個人的にそこが他バンドとは違うのかと感じてます。
ケラはベースがいいぞ。cureの奴行ってきます~!
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Re:ライブお疲れ様でしたー (澄華)
2016-05-01 16:37:52
>へぶんちゃん

昨日はありがとうございました!
次に観るときはジンベース(お酒みたい…)に注目しますね
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