in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2015.11.23 “DARK AGES -The third Rebellion-” at HEAVEN'S ROCK熊谷 VJ-1

2015-12-11 04:20:00 | ライブレポート
DIAURA主催、DEZERTとの2マンライブ。ソールドアウト公演ということでチョマンでした・・・†
スタッフさんが前に詰めてくださーいと声をかけていたんですが、あんまり変わらなかったですねえ。この規模のバンドの公演だと、押さない、割り込みしない、モッシュしても定位置に戻るといった暗黙の了解があるから、いろんな意味で体力使いますな。





■■■DEZERT

シーケンスのSEにディレイのかかったギターが重なり幕が上がる。楽器陣は板付きで、ギターを爪弾くサポートの「みーちゃん」にスポットライトが当たっていました。

逆毛を立てたツインテール姿の千秋さんがスタスタとマイクスタンドの前へ。「「誤解」」をひっそりと、そして徐々にエモーショナルに歌ういあげていく。衣装は胸元にフリルが施されたチェック柄の青いシャツに、リボンタイ、ジャケット。この曲以外もそうだったのですが、マイクスタンドよりも前に手を伸ばして、遠くへ届けるかのように歌っていました。

「メリーさんの自殺未遂」は、なんだか音がカオスで、なにをやっているのかわかりにくかったです(笑)。「脳みそくん。」はフロア全体でモッシュ。むしろ動かないと流されて危ない状況っていう。この日は全編通して千秋さんはギターなし(後半みーちゃんのギターを奪いますが)。ラストの歌詞は11/15公演と同様「キスをしよう」→「キスでもしよう」。

「肋骨少女」では、千秋さんがSORAさんのドラムに向き合い、SaZさんのスラップに合わせて指揮者のようなパフォーマンス。クスクス笑いと「かわいい…」と言う声でフロアが少しざわついていました。この曲もマイクスタンド前で。千秋さんも指が長くて手がきれいな人なので、その動きで魅せるのがうまい。毒々しいピンクの照明もかわいかった。

中盤に披露された「「不透明人間」」「ゴシック」あたりで、千秋さんが「ああ゛ー! 死んじゃうーしんじゃうー! 休憩しよっかー」「暑いよ埼玉ー」「生きてますかー?」と言葉を投げかける。
この曲の途中ではみーちゃんのギターを奪い、水を得た魚のようにガシガシ弾きまくる千秋さん。その間みーちゃんは、紙コップに入った水を千秋さんにもらい、センターで水吹きに挑戦しようとするもうまくできなかったのか躊躇ったのか、そのまま飲んで紙コップだけフロアに投げていました。そして背ダイで飛んでくるお客さんを煽る。

その後、ギターを抱えた千秋さんがみーちゃんの目の前に立ち、(返してほしい?)と無言で視線を投げかけてみーちゃんに期待させるも身を翻し、SaZさんと共にドラムに向きあって間奏を弾き倒す。これがまたカッコ良くて。上手で取り残されたかわいそうなみーちゃん…(苦笑)。ラストのボーカルパート前に、ほいっ、とギター無事返却。

「疲れたでしょー。休憩しようか」と千秋さんが言っている側で、「「教育」」のドラムを叩き始めるSORAさん。が、ミスしたのか途中でストップ。SORAさんの名前をオーディエンスが叫んでいて、おいSORA!との声に千秋さんが「敬語つかえよブス!」。
仕切り直してスタートする際、よく聞き取れなかったのですが「○※▲□&*~、僕が悪いんだもんねーーー!?」といったようなことを子供じみた口調とダミ声で千秋さんが叫んでいて、なにをやらかすかわからない小学生みたいな雰囲気にぞわっとしました。


「「教育」」が終わるとすかさず千秋さんが「今度こそ休憩しよっか!」。そんな言葉を遮るようにSORAさんが曲にいこうとしたのですが、「ちょっと待って、(ギター)チューニングおかしいから!」と千秋さんが止めてました。そして「女ー! 女いますかー? おとこー! 男ー! 女ー!」「人間たちよ~生きてますか~?」と煽り、「熊谷ってどこだよ! 群馬じゃねーか。ああー新都心でやりたかったよ~~」と駄々をこねる。

SORAさんの顔と頭をタオルでワシャワシャと拭いていたのもこのときだったかな。その汗を拭いたタオルを持ってSaZさんの前に歩いていき、数秒迷って投げつけてました。そんな自由すぎる流れから「「秘密」」へ。WODやら土下座ヘドバンやらでグチャグチャになるフロア。力強いSORAさんのドラミングがカッコいい。土下座ヘドバンタイムでみーちゃんのギターがちらっと見えたのですが、やはりレスポールタイプっぽいです。

SaZさんからベースを奪った千秋さんは「正しい包丁の使い方~終息編~」を弾き始め、SaZさんはドラム台の上でフロアを見渡す。モーゼの十戒のように左右に分かれる観客。そのシュールな光景にDEZERTファンは笑い、初めて観るであろう愚民の皆様からは「怖い…」というつぶやきが聞えてくる。観客の中心にSaZさん(と付き添いスタッフさん)が降り立ち「絶望ーー!」の号令で再びWODが起こりグッチャグチャに。もはやSaZさんがどこに行き、いつステージに戻ったのか見えません(笑)。千秋さんは数秒中指を立てていました。

その熱を冷ますように披露されたのは、キリキリとした緊張感が漂うミドルチューンの「「擬死」」。いつの間に塗りたくったのか千秋さんの顔は血糊でドス黒い赤色に染まっていました。前に伸ばす手のひらも真っ赤。フェイクを入れて歌ったり、結構アレンジしていたように思います。アウトロにおいては観客に背を向け、音源にはない「嘘が、嘘で…嘘が、嘘で…」というような歌詞を即興で歌っていました。ラストは皮肉っぽく「美しい世界」と。

続けざまにバラードの「追落」で締めくくる。この曲、ライブで聴くとどことなくフォークっぽさを感じるんですよね。感情の込め方とか。ストリートで歌っていそうな感じ。前髪を掻きあげる千秋さんの横顔が綺麗だった。あと、SaZさんのコーラスワークもいいなあと思いました。千秋さんのことをよく見ているのか、ほかの曲でのシャウトとかもメインボーカルを補完するようなかたちでうまいんですよね。


【SET LIST】
01.「誤解」
02.メリーさんの自殺未遂
03.脳みそくん。

04.「殺意」
05.肋骨少女
06.「不透明人間」

07.ゴシック
08.「教育」
09.「秘密」
10.包丁の正しい使い方~終息編~

11.「擬死」
12.追落







■■■DIAURA

彼らのライブを観ていたら、ここはHEAVEN'S ROCK熊谷ではなく、熊谷VOGUEなのでは?という気分になれました。パラパラみたいな(地下線のバンドを思い出す)振り付けとか、手首トントンとか、優雅な手扇子とか、10年前はこういうバンドいっぱいいたのに!って。VOGUEが屋号変更したのがちょうど10年前(2005年)なので、ギリギリVOGUEな感じですがね。

「胎動」という曲だけどこかで聴いた記憶があって、サビであっ!知ってる!となりました。この曲キャッチーで好きだなあ。yo-kaさんが扇動して十字架を切るようなフリをやるんですが、それがまたゼロ年代を通ってきた人の心をつかむんだなあ。ここで「今わたしはVOGUEにいる…!」と思った。

数日前に発表された新衣装でのライブだったのですが、ギターの佳衣さんの衣装全体にガーランドライトがついていて、途中でそれがピカピカ光りだして人間クリスマスツリーになってました。頭モノは薔薇の冠で、痛かったのか後半の曲中にギターを弾くのをやめて取ろうと苦戦。スタッフさんが袖から出てきて2人がかりで外すという事態に(笑)。

yo-kaさんは「熊谷―!」「DEZERTファンも今は愚民だー!」といったことも叫んでいました。
普段は穏やかな人なんですかね? ライブ中盤~後半にかけて、だんだんと目が力強くなって覚醒していく感じがしたので。「お前らのマスターは誰だ?」と煽り、愚民に名前を呼んでもらうことで「マスター」になれるのかなとかいろいろ考えてしまった。


【SET LIST】
SE.
01.DICTATOR
02.Beautiful Creature
03.to ENEMY
04.Lily
05.カオスプレイ
06.胎動
07.Imperial Core
08.赤い虚像
09.歪む球体
10.evil
11.MASTER





アンコールはなしで、19:45ごろの健全タイムに終演でしたー。


2 Comments

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Unknown (RYO)
2015-12-16 01:30:11
お久しぶりです。今はDEZERTにハマってるんですね。久々に覗いたらDIAURAとの2マン行っててビックリしました。
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Re:Unknown (澄華)
2015-12-16 12:10:59
>RYOさん

おひさしぶりです。
そうなんですよー。夏に対バンで観たらじわじわ興味が出てきまして。
RYOさんはEASTのDIAURA行かれたんですね。レポ楽しく拝見しました!!
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