初心者教本でアルペジオ練習。 右指は意外とスムーズに動く。 問題は左指。 1弦1フレットを人差し指(1)で押え、6弦3フレットを薬指(3)で押える。 これも結構キツイけど、さらに、5弦2フレットを中指(2)で押える。 これはもう限界に近い。 3弦に指が触れていまうことがあるので、開放弦の
Gの音が上手く響かない時があり、これを何度も繰り返して押えるのは至難の業である。 しかし、これはほんの初心者の練習課題であり、当然だけど、これがスムーズに余裕で出来ない様では先が見えている。
それでも、やっぱりかなりキツイので、出来れば、6弦3フレットを小指(4)で押えたいぐらいになる。
クラシックギターのネック幅は52mmある。 さらに1フレットから3フレットの幅は70mm。 さらに、1弦1フレットから6弦3フレットまでの対角線の最適な押える場所(フレットの最も近い場所)までの幅は85mmである。
これを他の弦に触れないようにしっかりと押える必要になると、90mm以上、100mm程度の指を開く必要が生じる。
なので、相当な手が大きな人でも簡単ではないだろう。
しかし、この程度はまだ序の口で、これにさらに、小指で2弦3フレットを押える事も当然だけどあるのである。
勿論、この程度で諦めるようなことはないけど、それにしても、初心者の練習としてはかなりハードだと実感している。
ギター経験者の私でもこれは簡単ではないのだ。 もっとも、これまではアコギ(所謂フォームギターの形、あえてクラシックとアコギと言い分ける)を主として弾いていたので、そのフレット幅の違いは歴然だ。 アコギはフレット幅が43mmで10mmの差がある。 フレット間はほとんど差が無いけど、この幅の違いは、指が小さい人や子供にはこの指使いは無理だろう。
なので、クラシックギターのスケールには基本的には650mm(弦長)で、フレット幅が52mm程度が一般的だが、640mm、630mmのスケールのクラシックギターも多くある。 このサイズならフレット幅も50mm前後だし、さらにフレット間の長さも1フレットから5フレットまでの長さも2mm程度狭くなっている。
こうなると、押えることはかなり楽になるだろうと思う。
特に日本人の体型は欧米に比較するとかなり小さい。 指も当然だけど、小さいので、こうした出来る限り長さが短いギターを使用する方が良いように思う。 スケールが短いタイプは音量などに差があり、ボリュームに不満を持つ人も多く居るだろう。 特にプロとなると、演奏会やコンサートなどで音の広がりなどで満足できないこともあるだろう。
しかし、一般的に素人の私などはほとんどそのボリューム感の違いを感じるような事もない。
ここにきて、私は630mmのスケールのギターが欲しくなったのである。
年齢的な事もあるので、指が柔らかくないし、この先、柔らかくなって、広がるような要素も少ないだろう。 ならば、やっぱり押さえやすいスケールの短いギターにする方が上達も早く、楽しくギターを弾くことも可能になるだろうと思う。
まっ、今はまだギターを新調する時期ではないと思うけど、逆にこれから先、長くギターを弾くことを考えると、一生使用することになるギターを手にすることも良いだろうと思うのである。
今度、ギター販売店でスケールの違いを体感してみようと思う。
650mmと640mm、さらには630mmとの違いを体験して、私に見合ったサイズを見つけたいと思うのである。
女性はプロでも実際に630mmのショートスケールのクラシックギターを使用している人も少なくない。
幼い頃からギターを弾いている人でも、やはり手の大きさは遺伝なので、練習だけでは克服できない個体差の壁がある。
プロなら特注でオーダーすることも可能だろうけど、素人がギターをオーダーするのはハードルが高いし、そんな余裕がある人ばかりでもないだろう。
まっ、練習あるのみだろうけど。 押え方ももっと研究する必要があるだろうし、今よりも指が届くようになる事だってあるだろう。
今日は指が届かない事にちょっと焦りと苛立ちを覚えて、ギターの作りに対して愚痴を言ってストレスを解消することにしようと思った。
実際に、クラシックギターは弦を単独で響かせることを最大に優先しているので、フレット幅も大きくなっているし、指が干渉することがないように作られているのだろう。 勿論、今のギターの歴史からしても、決して無理な大きさだと言えないだろう。 これは私の努力の無さ? だと思うけど、これを余裕で押えることが出来るまで弾きまくることにしよう。