summer diary

日記らしきページ

今やりたい事

2020年09月23日 | Weblog
 スティーブ・ジョブズの名言には「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」 
これは有名な彼の名言だ。

今やりたい事。 そして、それは本当に自分が望む事だろうか? 単なるその場の思い付きで決断する事だと思うのは勘違いだろう。
彼はあらゆる可能性や未来を模索する日々の中で、最も自分が求めているものを知ることが出来ていたのだろう。
常に人生を見つめている人間の言葉は、平凡な私達には到底及ばない未知を見据えている。

私が今やりたい事。 それはギターを弾くことだ。 そして、身体を鍛える事。
この二つ以外には思いつかない。 
美味しいものを食べたいとか、お金が欲しいとか、素敵な恋をしたいとか、若い女子とデートしたいとか、海外旅行に行きたいとか、酒を飲みたいとか、人にはいろんな思いがある。
しかし、生活を維持する事が最優先になるし、当然だけど、人間関係や家族の事、社会的な立場や立ち位置に縛られている事が人間だろう。
今やりたい事を最優先に出来る人間に成れるのは果たして全人類でどのぐらいの人だろうか?
これは極端な言い方になるだろうけど。
私のやりたい事なんていつでも出来る事柄に過ぎないかもしれない。
それでも、いろんな事柄を整理しないと本当には出来ない事も事実だろう。
何しろ、人間は欲望の塊だし、いろんな事を望んでいる。
しかし、一人の人間が熟せる物はそんなに多くない。 あれも、これもは限界があるので、その中で、本当に自分が求めているものを残して、不要な物を捨て去るのは意外と簡単ではない。
そして、意外と一旦手に入れた物を手放す事はなかなか勇気が居るものである。 それでも、そうした欲望を整理して、単純に今やりたい事を最優先する決断はこの先の人生を大きく左右する術である。
これまで私も多くの物を決断して、手放し、さらに、手に入れ、再び手放し、そして、手に入れる。 この繰り返しをして生きてきた。
しかし、意外と本当の自分が求めている物を残すことは難しい。
本当は自分にとって大切な物や自分が好んでいる物、自分に取って有意義な物を手にするのは、自分と言う人間をどのぐらい理解出来ているのかが重要だ。
自分自身を知らないで、自分に取って最大の物など知ることも出来ない。
その場の感情や成り行きや、単純に物欲や性欲や趣向的な判断でいろんな価値感を決めている場合が多々あるだろう。
自分の未来を予想し、どのような自分でありたいのか?? これが意外と盲目的なのである。 いろんな経験やいろんな出来事、失敗、成功を繰り返して何が本当に自分に取って必要で大切な物なのか??

今は私の決断は正しいと思って居る。 しかし、それも本当だろうか?
でも、今の自分の正直な気持ちを何よりも優先することは、少なくとも、人生で悔いを残さないためには必要な判断である。
これまでもバイクを3台所有して、1台目は5年間乗っていた。 これは相当に苦労して手に入れた物だ。 しかし、これも5年目あっさりと手放したのである。 2台目は1年で手放し、3台目は今回2年で手放した。
そうして、結局はバイクとはお別れすることになった。
勿論、まだ機会があれば乗りたいとも思って居る。 がしかし、それ以上に今やりたい事がある。 そして、それは恐らく今後死ぬまで続けることが出来るのもだ。 これはこれまでも私の人生で何度も訪れた事で、何度も手放した物である。 今はその物と真摯に向き合って、本当の意味で私の人生の生き甲斐となるだろうと確信している。
死ぬまで続けることが出来る物に出会えることは、人生においては本当に素敵な事だ。 先に書いたバイクはその気に成れば死ぬまで乗れるかもしれない。
でも、年齢を重ねる毎に負担は増すだろう。 体力的な問題で断念することになる物はやはり生涯の糧にはならない。 勿論、トレーニングも同様の事も言える。 今のように高重量のウエイトを扱うことは出来ないだろう。
少なくとも、後数年で今の半分程度まで落とすことになるだろう。それでも、もちろん続けることは可能だし、続けられるように努力も惜しまない。
今は家トレでトレーニングしているし、それなりの器具、道具も揃って居る。
このまま家トレを継続することは難しいことではない。 
天候に左右されることもないし、ジムの閉館や休日などにも左右されることも無い。 いつでも、自分の都合で出来るし、自分のペースで出来る。
これは今後、年齢を重ねて行く事になる時にとても重要な要素である。
家トレなら必要な物が全て揃っているし、今ある器具、道具で出来る事を続けて行けばいい。 これは例えば、金銭的な余裕が無くても、ジムに通ったりする必要もないので、まったく問題はない。
さらに、通うことも必要ないので、移動する時間やその為の費用も必要ない。 黙々と家でダンベルやマシーンで取り組むだけである。

今は私が最大に優先しているのはギターだ。 クラシックギターがメインだけど、もちろん、いろんなソロ曲を弾くこと。 
今はまだまだ初級段階だけど、それでもやっぱり少しづつ弾けるようになることに喜びを感じる事が出来ている。 ギターを始めて弾き始めた時の感動が蘇った気がしている。 さらに、それ以上に上を目指している自分の意欲に生き甲斐を感じることも出来る。
レッスンを受けていないので、ギターで人との触れ合いなどは一切ない。
勿論、触れ合いを求めている訳ではないので、一人で黙々と練習に励むことが私の今の生き甲斐だ。
ギターは本当に難しい楽器の一つだと思う。 それでも、この先、一生涯の私の大切な宝物になるだろう。 これも自分の好きな時間に好きなだけ、天候に左右されることも無く、他に費用も必要ない。 
自分のペースで出来る事は他の何よりも楽しいことである。 他人との調整も必要ないし、人間関係も必要ない。 
これほど、楽しい物を若い頃はそう思って居なかったのは勿体ない気がする。
今はその財産をこれから丁寧に膨らませて行きたいと思って居る。
今日も勤務明けで休養取ってから、40分程度の練習をした。
勿論、無理もなく、楽しい時間を簡単に過ごせる事に本当に良かったと思うのである。 再びギターは私の唯一の楽しみとなり、最大の生き甲斐となると確信する。 どこまで到達することが出来るのかはあまり考えていない。
少なくとも、死ぬまでギターを手にして弾いていこうと思ているだけである。
こうして、家で過ごせる時間を有意義な物にすることが出来るのは幸せだろう。 どこかに行く必要もないし、そうした費用も必要ない。
あるのはギターと教則本と譜面だけである。 時折必要なら弦を変える程度で全てが満たされる。 ギターの音色や曲、何度も何度も何度も同じ個所を繰り返して練習している時も楽しいのである。
段々、徐々に、遅々だが確実に前に進んでいる事を実感することは、とても充実した時間を自分が持てている事に感謝出来る。
私はこの年齢になってから、こうして充実した時間、自分がまだまだ成長する事を実感することが出来る物と出会い、さらに、手にすることが出来たのは幸運だろうと思って居る。
新しギターも購入したので、そのギターを手にする日も近い。 来週には手にしているし、その音色を早く聞きたいと思うのである。 さらに、新しいギターを手にしたら、もっと精力的な意欲が沸くだろう。 
努力は裏切らない。 どんなに難しいことでも必ず到達できる日がある。
その日まで諦めることなく、前を向く事を忘れることがないようにこれからの人生を生きて行きたい。