今日の中日新聞記事で大きく取り上げていた記事。
現職の国会議員に成り済まし東海道新幹線の特急券・グリーン券をだまし取ったなどとして、愛知県警は八日、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、元衆院・参院議員で立憲民主党岐阜県連常任顧問の会社役員、山下八洲夫容疑者(79)=同県中津川市千旦林=を逮捕した。
この事件は本当に情けないと言うか、やはり国会議員の特別扱いは議員の意識を何か特別な物だと思わせる物なのだと思う。
そもそも、こうした制度と言うか、こうした物が必要だろうか?と言う疑問の方が強く感じる。 国会議員はそもそも文書通信交通滞在費 として、月に100万円もの費用が支払われているのだ。 なのに、さらに無料パスが必要だろうか?さらに、グリーン席も含まれているのは納得できる国民は居ないだろう。
この事件をもっと真剣に考えて、この際、無料パスの廃止は必須だろう。
国会議員は年間の収入が4000万円程度である。 こんなに多くの収入は全て税金であるし、この収入に見合うだけの仕事だろうか? 国会議員でも大臣や閣僚などならまだ理解できる。 しかし、普段何をしているのか分からないような議員の方が遥かに多く居る。 そうした何をしているのか分からないような議員達に年間4千万もの給料が必要か? と言うか、必要かどうかは関係なく、本当にその程度の仕事をしているだろうか? と言う疑問は消えない。
普段から選挙の為に活動しているだけの議員がほとんどだろう。 選挙の為に地元での活動や地方へ移動したり、いろなイベントなどに顔を出している。
本当に地域の為の政策や活動をしていたとしても、4千万もの給料は相当に高額だと言わざる得ない。
ましてや、そもそも、こうして不正にグリーン券などを騙し取るような議員が居る事も事実で、一体全体、国会議員は勿論、地方議員なども大方や何等かの不正に近いような行為もしているだろうと予想出来てしまう。
こうした議員が登場すると、どうしても国会議員の実状をしっかりと精査して、税金がどのように正当に使われているのか? 特に税金で賄われている限りは、その内訳を全て公開することが条件だ。 例えば、公共交通関連(電車、バス、地下鉄、タクシー、その他の政府が介在して料金を定めるような物)などの内訳などは完全に公金扱いとなっているので、その内訳は全て公開されている。 政府が民間に委託している郵政関連やJTなど、さらにJR、高速道路関連のネクスコなどもそうだ。
こうした民間の会社は完全に政府からの要請を得て運営されているので、不正な支出はあり得ないようになっている。
ならば、国会議員、地方議員、公務員(特に官僚関連など)、先生や保育士や消防士、警察、自衛隊などなど、そうした給料なども公開することが条件だろう。 少なくとも、税金で賄われている物に関しては、どのような内容であるのかを国民に示すのは当然である。 と私は思う。
民間の会社なら、それこそどのようなお金の使い方をするのかはその会社の一存だろう。 しかし、あくまでも国民からの税金で運営する限りは国民に対する責任を果たすべき。
もちろん、各給料の個人的な使用に関してまで公開する必要は無いし、これは個人情報であるので、プライバシーの問題もあるだろう。 しかし、国会議員の交通文書費などは個人のプライバシーの問題ではない。 この使途は議員活動と言う仕事の内容に使われるもであるので、仕事内容の公開をするのは国民に対する責任だろう。
こうしたある意味では、仕事に必要な経費を公私混同して使用しても認められるような制度そのものが問題なのである。
個人の私用と、仕事としての公用とを完全に分ける必要が有るし、国民に信頼されるのであるなら、そんなことは当たり前の話だろう。