シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

皿鉢料理

2008年01月21日 | グルメ・他
親戚で法事があり、精進上げとして皿鉢(さわち)料理がでた。
皿鉢料理と言えば高知の郷土料理として有名で、なかなか豪快な料理と聞いていたが、それを目の当たりにした。
奥様の祖父母が高知在住ということで、新鮮な物をと従兄弟が昨夜その食材を大阪から高知まで取りに行ってのもてなしだった。
大阪ではなかなかお目にかかれない料理である。
刺身、寿司、組み物がそれぞれ大鉢に10杯はこれでもかと盛り付けられていた。
刺身は鰹、トロ、イカ、タイなどで冷凍物にはない新鮮さがあった。
特に鰹のタタキは流石に土佐だけあって絶品の味わい。
寿司は甘鯛の姿寿司に鯖の姿寿司、種々の巻き寿司などで、大阪の押し寿司をもっと野性味溢れる豪快なものにした感じだ。
皿鉢料理のハイライトはその寿司類と組み物だと想像できる。
組みものは本当に何でもござれの盛り付け。
アワビ、さざえ、つぶ貝などの貝類に、車海老、セミエビなどのエビ類、蟹などの甲殻類。
鮎の甘露煮、エビフライ、蒲鉾、天婦羅、果物、ようかんなどなど・・・。
煮物、焼き物、あえ物、フライ物、酒の肴にデザートまで、品数が多くて覚え切れないくらいの食材がカラフルにしかも豪快に盛り付けられている。
酒好きのおじさんは羊羹を肴に飲んでいたが、流石にあれはマネが出来なかった。
酒豪横綱は土佐と言われるのは、酒の肴にこと欠かないこの郷土料理のせいだと思った次第。
何十人も集まる法事の席などには、老若男女、子供に至るまで楽しめる料理だと思ったが、果たしてあのボリュームを平らげるだけの集まりがこれからも残り続けるのだろうかと法事に集まった人々の賑わいを見てふと思った。
形だけ残した居酒屋の宴会料理としてその存在を留めるのではないかと不安になった。
もう土佐にしか残っていなさそうなこの料理形態を何とか維持して欲しいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする